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2019/05/21 19:51
元アイドル、子役出身、大学生、会社員…個性的な60人から壇蜜級の逸材は見つかるか? 『龍が如く 最新作』助演女優オーディション2次審査開催
全世界で累計出荷本数1100万本を超える人気ゲームシリーズ『龍が如く』の最新作に出演する助演女優オーディションが、18日に開催された。応募総数は1000通を超え、1次書類選考を通過した60人の女性が、2次面接審査に臨んだ。
過去には、「キャバ嬢オーディション」で芸名を名乗る前の壇蜜を見出したり、セクシー女優を起用するなど、数々の企画で話題をまいてきた『龍が如く』だが、今回はメインキャラクターの1人として、新主人公・春日一番の仲間として共に闘い、成り上がる“助演女優”を募集。それだけに、女優の夢を追う応募者や、ステップアップを目指す女優が集まり、いつも以上に緊張感のあるオーディションとなった。
審査員席には『龍が如く』シリーズのチーフプロデューサー・横山昌義氏、プロデューサー・佐藤大輔氏、そして『龍が如く最新作』のプロデューサー阪本寛之氏が着席。少し離れた場所から『龍が如く』シリーズの“顔”、総合監督の名越稔洋氏が審査を見守った。2次審査は各回3〜5人一組の集団面接の形式で、応募のきっかけ、『龍が如く』との関り、女優への想い、それぞれのパーソナリティへの質問が行われた。
アイドルグループ・恥じらいレスキューJPNのメンバーだったという里々佳さんは、活動中から「アイドル向きじゃない」と言われてきたそうで、本格的に女優として始動。「日々カッコイイ女性になりたい」と思い、この日も飾り気のないジーンズとTシャツで参加。「表情の読めないスナイパーを演じたい」とアピールした。
芸能経験が全くなかった青森出身の大学生の三上喬子さんは、「家が裕福なので、主人公の境遇と違い過ぎる」とか、「『龍が如く』に感動して友人に“私、絶対に『龍が如く』に出るから”と公言していたんですが…セクシー女優になるしかないのかな〜って思ってました」「セガゲームスの就職試験も受けるつもりです」など、独特の感性での発言に惹きつけられるものがあった。
また2005年の実写版『龍が如く 〜序章〜』で澤村由美の幼少期を演じていた子役出身の長谷川愛美さんは「周りが売れていくなかで取り残されて、捨てるものは何もない。あとは追いつけ追い越せで、同世代の売れている役者の鼻をへし折る」と、主人公の“成り上がり”キャラに自分を重ねる。またモデルとして活動していたが、現在は一般企業で働いている椎名結加さんは、シリーズ全作をプレイし、聖地巡礼で尾道に行くほどの『龍が如く』ファン。『龍が如く』をきっかけに、芸能の世界に舞い戻って来たという。
個性派ぞろいのオーディションを経て、横山氏は「主人公・春日一番の横に並んで映える方を選ぶので、すごく綺麗なら成り立つというわけではない。実際にお会いして、エピソードや生き方を聞いてみると面白い方が多いので、この先もいっぱい悩むんだろうなあ」と選考の大変さと充実ぶりを振り返る。そして「本格的に演技をやってらっしゃった方の割合が圧倒的に増えています。“助演女優募集”と応募のハードルを上げたので、正直応募が減ると思ったんですが、全作以上に応募がきました」と手応えを語っている。
坂本氏は「今回は、新しい主人公と絡んで、作品の顔になるようなキャラクターを決めるということで慎重に審査させてもらっています」と言い、「選ばれた方にとっても代表作となって、それを機に成り上がっていただけると、やって良かったと思える。出演者とキャラクター、どちらにとっても良い形になれば」と語った。そして名越監督は「今回“助演女優募集”にしたのも、切り口を新しい角度にしたほうが、出る方にとってもプレイする方にとっても楽しさが増すと思う」と今回のオーディションの意図を語り、「ルックスからもう一つ先に進んだところを重点的に見る」と最終審査に向けての期待を語った。
この日の2次審査によって、約60人の候補者から最大10人程度に絞られる予定。だそうで、3次審査の模様は6月中旬に都内で行われ、審査の模様はWEBで公開される。そして7月、3次審査参加者全員が登壇する出演者発表イベントにて、最終選考結果が発表される。最新作の中でも存在感を見せる新たな“助演女優”の誕生に期待したい。