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2019/04/02 20:04
『第十三回声優アワード 新人発掘オーディション』最多8社のスカウトを受けた愛媛県出身の18歳・高橋尚子さん「少年漫画の主役を演じるのが夢」
才能ある声優の卵を発掘・育成する『第十三回声優アワード 新人発掘オーディション』が、今年も文化放送メディアプラスホールにて3月9日に開催された。1000通を超える応募者のなかから最終選考に出場した38名のうち、25名の声優の卵たちに声優事務所のスカウトの札が上がった。今回最多8社からのスカウトを受けたのは愛媛県出身の18歳・高橋尚子(たかはし・なおこ)さん。橋さんは「少年漫画の主役を演じて、2.5次元舞台にも出演したい」と夢を語った。
『声優アワード 新人発掘オーディション』は、年度毎に印象に残る活躍をした声優を称える『声優アワード』の誕生とともに産声をあげ、今年12回目の開催。当日は事前に行われた声優事務所による一次選考を通過した38名が集結。同日に名だたる声優が登壇する『第十二回声優アワード』授賞式と同じステージを使い、自己PR・テキストリーディング・2人1組での掛け合い台詞・質疑応答の審査を実施。そして、最終的に27社の参加声優事務所によるスカウトが行われた。
今回の出場者のなかで、最多8社からのスカウトの札が上がったのは、愛媛県出身の高橋尚子さん18歳。札が上がった瞬間は「スポットライトがまぶしくて、いくつの札が上がったのか見えにくくて」と振り返り、「札がいっぱい上がるとは思っていなかったので、信じられませんでした。親や友達が応援してくれたり、支えてくれたり、声優事務所さんが選んでくれたりして、こうしてオーディションに参加できているので、感謝でいっぱいです」と喜びを語った。
愛媛でイベント会社を営む家で育った高橋さん。「親が元々表に出る仕事をしていて、ちっちゃいころから見ていたこともあったので、興味や憧れはありました。でも自分はお芝居の仕事とかはしないだろうなって思ってたんですけど、やっぱり親子は似るんだなって」と芸能の世界に興味を持ったきっかけを語る。しかし「1回だけ地元のゆるキャラのお誕生日会のMCをやったんですけど、親は厳しくて“お前じゃ無理だ”って言われて」と、ほとんど芸能の仕事の経験はなかったという。
声の仕事を目指すようになったきっかけは『テニミュ』。「元々アニメに詳しくなかったんですが、きっかけは姉で。姉が中学生になったとき、その友達から『テニスの王子様ミュージカル』を教えてもらって。ミュージカルから入ってアニメを観るようになっていったんです。舞台が暗転して、キャストが声を発しただけで“キャーッ!”っていう悲鳴が上がる。そんな瞬間を観た時に、観る側から観られる側になりたいと思ったのがきっかけです」と明かした。
そして声優オーディションにチャレンジし始めた高橋さん。「高校を卒業したら、すぐにこっち(東京)に来てレッスンを受けたかったので、一生懸命オーディションを探しました。親からは“大学に行ってほしい”と言われていたんですけど、時間がもったいなくて」。今回のオーディションまでは“全敗”だったそうだが、今年3月1日の高校卒業を機に上京。「これで落ちてもバイトしながら次を探そう…」と思っていた矢先の吉報に「世界が全く変わりました」と驚いている。
オーディションでは「他の人のような特技が無いので、小学校1年から中学3年までバスケをして、ハンドボールの推薦で高校に通って」とスポーツ経験をアピールした高橋さん。「オンリーワンのものが着たい」という古着のコーディネートにもこだわりを持っている。そして演じてみたい役柄について「『テニスの王子様』のように、男性の集まりの中で女性が主演を張っているのがカッコいいなって思っているので、少年漫画の主役を演じたいと思っています」といい、「テニミュから入っているので、2.5次元舞台もやってみたい。自分の演じたキャラを自分で演じるとかできたら」と夢を語った。
最後に自信の目標として「声優としての土台を固めることが最優先だと思っています。舞台を観るのも好きなので舞台もやりたいし、吹き替えもやってみたい。歌は苦手だけど好きなので、歌もダンスもできるマルチな声優が目標です」と語った。