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2019/03/14 11:20
「プリキュアになりたい」長年の夢を叶えた成瀬瑛美、プリキュアシリーズへの想いを熱弁
大人気アニメシリーズの最新作「スター☆トゥインクルプリキュア」の主人公・星奈ひかる/キュアスター役に大抜擢されたでんぱ組.incの成瀬瑛美。現役アイドルがプリキュアシリーズの主演声優を務めるのは史上初の試みとなる。
そのTVシリーズ最新作「スター☆トゥインクルプリキュア」が劇場版に初登場する、『映画プリキュアミラクルユニバース』がいよいよ3月16日(土)よりロードショー。オーディションサイト『Deview/デビュー』では、長年にわたってプリキュア愛を語り続け、ついにその夢を叶えた成瀬に、プリキュアシリーズへの想いやオーディションの舞台裏などを聞いた。
【成瀬瑛美 インタビュー】
◆「『プリキュアになりたい』と言い続けていたので、メンバーやスタッフさんも泣いて喜んでくれました!!」
――長年の夢だったプリキュアシリーズに、しかも主人公の声優として出演が決まって、周囲からの反響も大きかったんじゃないですか?
【成瀬瑛美】「もう本当に、ことあるごとにずっと『プリキュアになりたい』と言い続けてきましたので、出演決定の報告したときはメンバーやスタッフさんたちも泣いて喜んでくれました。『夢、叶えやがって〜』とギュウギュウに抱きしめてくれて、青春を感じましたね! ファンのみなさんも『おめでとう』と言ってくださいましたが、驚きのほうが大きかったみたいです。まさか本当になれるなんて誰も想像してなかったことだったので。もちろん私が一番びっくりしたんですけどね(笑)」
――ちょうど1年前の昨年2月にもTwitterで「プリキュアになりたい」とつぶやいていましたが、そのときにはオーディションを受けることは決まっていたんですか?
【成瀬瑛美】「いえ、まだぜんぜんお声がかかる前でした。そもそも私が所属しているディアステージは声優さんの事務所ではないので、そういったオーディションのお話が来ることはほとんどないんです。ただこれまでたくさん読んできたキャストさんたちのインタビューによると、『プリキュア』のオーディションは声優さんだけでなく、女優さんも多く受けているんだと。だから“アイドルをやっていればいつかなれるかも?”と望みは捨ててなかったんですが、とは言えやっぱり声優さんの間でも誰もが憧れて挑戦する一大オーディション。そんな特別な場に参加させていただけたこと自体が感動でした」
――オーディションはどんな内容だったんですか?
【成瀬瑛美】まずテープ審査で録音した声をエントリーし、それに通過してようやくオーディション現場に臨めます。審査員は製作陣のみなさん。私の中では、あの大大大好きなシリーズを作られてきた方々を生で拝見できるという興奮があって、当日は朝からずっとずっと上機嫌でした」
――緊張や難しさはなかったですか?
【成瀬瑛美】「“憧れの場についに来たー!!”という気持ちのほうが大きくて、終始ニコニコしちゃってました。でも私は声優としてはスキルがないので、やっぱり自信はなかったです。ただラッキーだったのは、今回の「スター☆トゥインクルプリキュア」は、なんとプリキュア史上初の変身シーンでミュージカルのように歌って踊る楽しい要素が盛り込まれてるんです! そういうこともあり、オーディションでは歌唱審査もあって、私はアイドルとして長年、自分の声を魅力的にお伝えするということを頑張ってきたので、そこは自信を持って臨めました」
――制作発表会見で、ほかのキャストさんが「成瀬さんは初日からキュアスターだった」とおっしゃっていましたが、アフレコ現場はいかがでしたか?
【成瀬瑛美】「テンションだけはいつも通りだったので(笑)、そう言っていただけたんだと思いますが、本当はガッチガチに緊張していました。アフレコの現場というのは、お芝居だけでなく本当に幅広いスキルが必要なんだなと改めて感じました。台本もト書き、セリフ、キャラクターの表情、そしてタイムコードが書いてあるのを同時に意識しなければいけない。マイクとの距離もシーンによって声優さん同士で移動したり、とにかく考えることがめちゃくちゃ多いんです。回を追うごとに少しずつ慣れていってますが、まだまだスキルアップが必要だなと感じています」
――会見では「回を追うごとに4人のプリキュアはもちろん、声優同士の絆も深まっている」ともおっしゃっていました。
【成瀬瑛美】「本当にそうなんです。特に私はスキルが足りないので、1人だけアフレコをやり直しすることが多いんです。でもそんなときも私の気持ちが乗るようにと、みんなでアフレコブースに入ってくれるんです。プロの声優さんだから喉の温存もしたほうがいいのに、『4人で“スタプリ”チームだからね!』と言ってくださって。本当に現場も、プリキュアシリーズが描いていることそのままなんですよ。みんなが個性を出し合って、足りないところは補い合って、強くなっていくという。そんな“私たちはプリキュアなんだ”と体感したときのゾクッと感といったら、口では言い表せないほどです」
――今年で16年目に突入する「プリキュア」シリーズですが、成瀬さんの経験から改めてその魅力を語っていただけますか?
【成瀬瑛美】「私はテレビシリーズも大好きですが、劇場版も欠かさず見ていて、何度も映画館に通った作品もあります。プリキュアの映画の楽しさはなんといっても、劇場が一つになることなんですね。小さい子たちが大きな声を振り絞って『頑張れ〜!』と応援したり、踊ったり、歌ったり、そんな熱量に満ちた劇場にいると“日本や世界の未来は明るい!”と感じられるんです。私もアイドルとしてたくさんのステージで“ファンの方の応援によって強くなれる”ということを体感してきたので、プリキュアを応援することの尊さはとても理解できるんです。私みたいな大人にもファンが多いシリーズですが、やっぱり子ども向けの作品というのは見てくれる子の成長の糧。ステキな大人になるためのエッセンスをいっぱいお届けして、5年後、10年後にまた“スタプリ”を振り返ってもらえたら、こんなうれしいことはないなと思います」
――では最後に、今回一つの大きな夢を叶えた成瀬さんから、「夢を叶えるための秘訣」を教えていただけますか?
【成瀬瑛美】「“好きなモノを好きだと言えない”という方もけっこういると思うんです。小さい頃は言えたのに、お年頃になるとだんだん恥ずかしくなって……みたいな。でも、絶対に口に出して言ったほうがいいと思います。言葉にすることで自分自身も鼓舞されるし、助けてくれる人もきっと現れますから。誰がなんと言おうと“好きなモノは好き!”という強い思いで突き進みつつ、人への思いやりも大切にするひかるちゃんを通して、そんなこともお伝えしたいですね。本当に全人類がひかるちゃんみたいになれば、地球は平和になると思うんです。なので、私もそれをちゃんとみなさんに伝えられるよう頑張ります!!」
『映画プリキュアミラクルユニバース』は、2019年3月16日(土)全国ロードショー。なお、成瀬瑛美インタビュー全文は、オーディションサイト『Deview/デビュー』にて掲載中。
【Profile】
成瀬瑛美(なるせ・えいみ)●2月16日生まれ、福島県出身。ディアステージ所属。女性アイドルユニット「でんぱ組.inc」のメンバーとして活動。でんぱ組.incでのキャッチフレーズは「ハイテンションA-POPガール」。主な出演作は、テレビアニメ『ドアマイガーD』声優(tvkほか)、ドラマ『OLですが、キャバ嬢はじめました』(MBS・TBS)、舞台『ハッピーマーケット!』、舞台『信長の野望・大志-春の陣-天下布武〜金泥の首編〜』など。2018年にはブランド『BABYUUN(バビューン)』を立ち上げ、プロデュースを手がけるなど、幅広く活躍中。