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2019/03/09 23:17
神谷浩史、ファンが選ぶ最も活躍した声優「MVS」に輝く「これからも日本語にこだわる」
その年に最も活躍し、人気・実力をともに兼ね備えた声優陣、また長年にわたって活躍するベテラン声優陣が一同に顔を揃える声優界最大のイベント『声優アワード』。その『第十三回声優アワード』の授賞式が9日、都内で行われ、「ファンが選ぶ最も活躍した声優」に贈られる初代「MVS(Most Valuable Seiyu)賞」に神谷浩史が選ばれた。
公式サイトをはじめとするWEB投票フォームでのファンに投票によって初代MVS受賞者となった神谷。『夏目友人帳』の夏目貴志、『進撃の巨人』のリヴァイ、『斉木楠雄のΨ難』の斉木楠雄、そして『おそ松さん』の松野チョロ松など多数の作品で人気キャラクターを演じてきた。声優アワードにおいては過去に「最多得票賞」を5年連続で受賞し、殿堂入りを果たしており、今回新設された「MVS賞」でもその人気を証明した形だ。
ステージでトロフィーを受け取った神谷は「高い所より失礼します。ここに立つと緊張するものです。本当に感謝の気持ちと、言葉しかありません」と挨拶。そして「僕が関わらせていただいた作品、その作品に関わっている全てのスタッフ。キャストのみなさん。その作品に関わるために一番近くで僕を支えてくれている青二プロダクションのスタッフ。そしてなにより、その作品を愛してくださっている全てのファンの皆さんのおかげで、こうして素晴らしいステージに立つことが出来ています」と感謝を述べた。
続けて「僕は日本の声優です。だから世界的に見ると1%ほどのシェアしかない日本語というものに縛られて仕事をしています。ですが、日本が世界に誇る文化・コンテンツである、漫画、ゲーム、アニメなどは日本語で作られています。なのでこれからもその日本語にこだわって、日本語と向き合い、僕のこの声を使って、それらの作品を支えて、皆さんに、そして世界にお届けできたらと思っています」と決意を新たにした。
海外の熱心な日本のアニメファンの多くは、吹き替えでなく、日本の声優の声を聞きたいがために日本語の勉強を始めるのだという。神谷の声も、日本語の響きを愛するファンを世界に広げる一つの要因になっていることは間違いない。