アイドルグループ・愛乙女☆DOLL（ラブリードール／らぶどる）が、24ヵ月連続ワンマンライブの最終公演「Lovely Fighter!!　〜Road to“Brand-New-Stage”〜７つの星が描く軌跡vol.24ファイナル！」を3日、品川ステラボールで行った。初期メンバー・愛迫みゆの卒業を控えた、現体制最後のワンマンは、全57曲披露、約4時間に及ぶグループの金字塔となった。

　2年間、毎月ワンマンライブを行い、ついにそのファイナルにたどり着いた愛乙女☆DOLL。その9年に及ぶグループの歴史を最初期から支えてきた愛迫の卒業発表後ということもあり、客席フロアも満員となり、関係者席もらぶどるをリスペクトするアイドルでいっぱいになった

　ステージには巨大な「LOVELY☆DOLL」の電飾と大型モニターが設えられ、2年間に及ぶ連続ワンマンに相応しい規模感を演出する。7曲目に早くも登場したらぶどるのアンセム「GO!! MY WISH!!」からは、らぶどるが2011年にチャレンジした最初の試練「12ヵ月連続新曲発表」の楽曲を、発表順に「君はストーム」まで12曲連続でパフォーマンス。初期を知るファンにとっては感慨深いセトリだ。また、歴代衣装の人気投票ベスト5を5人それぞれ着用するなど、らぶどるの歴史の集大成を強く印象付けた。

　「24ヵ月連続ワンマンライブ」の後半、新たに12ヵ月間連続新曲披露を行っていたが、この日、猟平が手掛けた「相対性理論」をはじめとする、この1年間に発表してきた楽曲群を披露。初披露となる「DECADE」は、メンバーへのインタビューをベースに、卒業ソングとしての意味合いも含んでおり、メンバーにとっても「今日は泣かないって言ってたけど、心にグッと来て、リハから泣いてた」「この2年間の悔しかったことや、頑張ってきて良かったことがよみがえってきた」と、特別な思い入れのある曲になったようだ。これらの楽曲がアルバムとして音源化されることを発表すると、ファンも喜びの声を上げた。

　後半戦に入るときもう一つの新曲「Dears」も初披露。メンバーの中でも大切にしている、らぶどるを象徴する楽曲「High Jump!!」のアンサーソングとして作られた曲だ。曲にも歌詞にも「High Jump!!」を想起させる部分が盛り込まれており、メンバーも「エモいよね！　今の私たちにおける『High Jump!!』のような曲」と語っており、これからのらぶどるのライブでも重要な位置づけの曲となりそうだ。

　ラストにかけて、ライブで最も盛り上がる「ビターチョコバレンタイン」、24ヵ月連続ライブで必ず歌ってきた「タイムカプセル〜2年後の僕へ〜」、リクエストライブで人気投票1位を獲得した「カレンダーガール」など人気曲を畳みかけ、「High Jump!!」で本編を締めくくった。アンコールには、ワンマンTシャツをアレンジしたキュートな衣装で登場。「らぶどるのライブは笑顔でなくちゃ」と「ワチャゴナ！」で盛り上げた。

　太田里織菜は「この2年でいろんな経験が出来ました。ファンのみんながいるからステージに立てている。これからのらぶどるは私が引っ張って行きたい！」、佐野友里子は「進化した愛乙女☆DOLLでこれからも突き進んでいきます！」、佐倉みきは「この2年間を乗り越えた私たちに怖いものはない！」、そしてハルナは「この2年間、ファンの方々に支えられて今日を迎えられて本当に嬉しい。もっともっと上を目指したい！」とそれぞれ充実感を込めて、力強い言葉を口にする。

　愛迫は「改めてこの2年間のワンマンは簡単ではなかった。7人から5人になって不安もあったし、いろいろなアイドルさんが卒業・解散するなか、らぶどるにも解散の危機がなかったわけじゃない」と振り返りながら、「この2年で逞しくなってくれたメンバーを見てきたから、卒業を決断出来た」と語る。そして「この4人なららぶどるをもっと大きくしてくれる。武道館に行ってほしい」と期待を込めた。

　最後は、ファンとの絆を確かめ合うようなラブリーな楽曲「LOVE BEAM」で幕を閉じた24ヵ月連続ワンマンライブ。すべてを出し切った5人は、また次なる大きな一歩を記すに違いない。