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2019/01/25 07:01
憧れの俳優「藤原竜也」との共演が決定した中学3年生・鍛治原日向さん、グランプリ受賞後の想いを明かす
藤原竜也、妻夫木聡、竹内涼真などが所属する「ホリプロ」が、8年ぶりに実施した男性オーディション『HORIPRO MEN'S STAR AUDITION』。1月13日に都内で行われた決選大会で、応募総数6,468人の中から、群馬県在住の中学3年生・鍛治原日向(かじはら・ひゅうが)さん14歳がグランプリに輝いた。今大会最年少ながら、堂々としたパフォーマンスと人懐っこい笑顔で会場を魅了した鍛治原さんが、オーディションサイト『Deview/デビュー』のインタビューに応じ、受賞直後の想いを赤裸々に語ってくれた。
母と姉が新聞で同オーディションの記事を見つけ、写真を送ったことが応募のきっかけだったという鍛治原さん。もともとテレビなどに出てみたいという興味はあったものの、"俳優になりたい"というような具体的な夢や目標はなく、「オーディションでどんどん勝ち残っていって、芸能界への道が近づいてくるにつれ、『グランプリを獲りたい』『俳優になりたい』という気持ちが強くなっていきました」と明かし、「なので、決選大会では本気でグランプリを獲りに行っていたので、結果的にグランプリをいただけて本当に嬉しかったです」と、改めて受賞の喜びを語る。
グランプリ発表の瞬間については、「ファイナリストのみなさんが、顔もカッコイイし、演技力もあるし、年上ということもあり話すことも自分より大人っぽくて長けている人たちばかりだったので、まさか自分の名前が呼ばれるとは本当に思ってなかったのでビックリしました」と語り、「名前を呼ばれているのに"自分なのかな?"みたいな感じで、理解するのに時間がかかりました。その後、トロフィーを頂いたあたりから、"あ、僕なんだ!"と、喜びを実感しました」と振り返った。
今回のオーディションでは、15〜22歳(年度内に左記年齢に達していればOK)の男子を対象に、8月、9月の2ヵ月の応募期間を経て、応募総数6,468人の中から第一次書類選考を行い、通過者を対象に第二次審査として、10月、11月に仙台・東京・大阪・福岡と4都市で計5回にわけて自己PR、面接を実施。そこから残った12名が12月に4日間にわたる最終審査に参加。その結果、ファイナリスト8名が決定し、年末の合宿を経て、決選大会へと駒を進めた。
オーディションで一番印象に残っていることについて聞くと、書類審査に受かり、二次審査を受けるためにホリプロの事務所に行ったときのことだと言い、「(同じ二次審査を受ける人の中には)髪の毛をバッチリ決めた人や派手な服装の人とかもいて、周りの人たちに圧倒されました。僕はけっこう地味で目立たない感じだったけど二次審査に合格することができて。その時の記憶が自分の中では一番強いです」とコメント。そんな中でもオーディションでは、「見た目や雰囲気だけではなく、人前でしゃべれるというようなところも見てほしいと思って、そういうことも意識してオーディションに臨んでいました」と語った。
決選大会では、ファイナリスト8名が演技審査と自己PRのパフォーマンスを実施。2人1組で行われた演技審査では、グランプリ特典である映画&ドラマ『太陽は動かない』で監督を務める羽住英一郎氏から直接演技指導を受け、練習を積み重ねて演技審査に挑んだ。演技は初挑戦だったという鍛治原さんは、「相手役の人と"ここはもっとこうした方が良いんじゃない?"と、いろいろと細かいところも相談して、本番直前まで一緒に確認して演技審査に臨みました」と明かし、演技を通して「役になりきるには、その人の経歴は背景とかの細かい部分を全部想像して頭に入れておかないといけないと監督に言われて。自分の想像をなるべく再現できるように頑張っていかないとなと思いました」と吐露。
◆「球技全般は得意だけど、逆に走るのは苦手」
鍛治原さんは、現在、群馬県の公立中学に通う中学3年生。中学の部活ではバレーボール部に所属していたこともあり、「けっこう器用なほうなので、球技が得意です。小学校のころはずっと野球をやっていて、クラブ活動でやっていた卓球もわりと得意。逆に走るのは苦手です」とコメント。
最年少ながら、決選大会では堂々とした佇まいで存在感を残していたが、インタビュー中も14歳とは思えないしっかりとした受け答えで対応。時折見せる無邪気な笑顔とのギャップも魅力的だった。学校では生徒会に所属した経験もあり、人前で話すことは得意だそうで、「人見知りではあるんですが、打ち解けた後は自分の素を本気で出せるタイプ。生徒会をやっていたので、集会のときに全校生徒の前でしゃべったりしていて、人前でしゃべるのはけっこう得意です」
"得意な科目は数学で苦手な科目は国語"という理系男子ながら、小説を読むのが好きだと話し、「小説を読んでいるときに、"この場所はこれくらい汚れているのかな"とか、けっこう細かいところまで想像しながら読むタイプ。小説で読んだものが映画化されると、自分の想像と比べて、実写はどうなっているのか気になって観に行きます。僕が好きな『友罪』は、自分が想像していたのとわりと合っていて、自分、けっこう読解力あるのかもって思いました」と笑顔を見せた。
また、自身のセールスポイントについては「環境に慣れてどんどん打ち解けていくうちに、いろんな人を引き込むこと。すぐに仲良くなったりできるのが自分の武器だと思います」と自己分析。その長所はこのオーディション中も活かされたようで、「最年少だったので、ファイナリストのみんなに可愛がってもらいました」とニッコリ。「お兄ちゃんばかりで、みなさん本当に優しくて。みんなのことをイジったり、ちょっかいを出したり、僕はだいぶ生意気な年下だったと思うんですが、すごく可愛がってくれて嬉しかったし、楽しかったです」とファイナリストの中でも人懐っこさでみんなをトリコにしていた模様。
グランプリを受賞した鍛治原さんは、ホリプロとの専属契約に加え、副賞として賞金50万円が贈られるほか、事務所の先輩でもある藤原竜也が主演を務める、映画&連続ドラマ『太陽は動かない』への出演も決定。「みなさんの期待を裏切らないように頑張りたいですし、自分のデビュー作として胸を張って言えるような作品にしたいです」と意気込む。また、憧れの俳優・藤原との共演については「俳優になりたいと思う前から、"この人はなんでこんなに演技が上手いんだろう"と思っていて、ずっと憧れていた方なので、共演できることが本当に嬉しいですし、いろいろと勉強して学んでいきたいと思います」と決意を新たにした。
好きな作品は『帝一の國』。「今をときめく俳優さんがいっぱい出演されていて、それぞれが自分の役になりきって自分を表現していた姿がすごいと思った」と述べ、「僕も今学生なので、自分に近い学生の役をやってみたいですし、学園モノはすごく好きで良く観ているので、いつかやってみたい」と声を弾ませた。さらに将来の目標については、「コメディな役から悪役まで幅広く、いろんな役になりきれる俳優になりたいです。そしていつか連続ドラマや朝ドラに出たり、映画やドラマで主演を演じられる俳優になりたいです!」と力強く語った。
実行委員長・工藤卓郎氏は、決選大会でグランプリ選出理由について「決選大会での勝負強さはもちろんですが、出会ってからの成長ぶり、人を惹きつける力、そこに一番魅力を感じました。彼の将来を考えたときに、可能性が無限に広がっているというか、想像を超えた立派な俳優になってくれると思うので、しっかりとこれから頑張ってほしい」と語っている通り、無限大の可能性が広がっている鍛治原さんの今後の活躍に期待したい。