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2018/11/26 07:31
仮面女子・立花あんな、卒業式も全力疾走 不動のセンターの証『赤仮面』を置く
最強の地下アイドル・仮面女子の“不動のセンター”立花あんなの卒業式『赤仮面祭 FINAL 最後のFollow Me!!』が25日、秋葉原仮面女子カフェで行われた。スポットライトの中、センターの証である『赤仮面』と所属ユニット・アリス十番の巨大なハサミをステージに置き、7年半のアイドル人生に終止符を打った。
超満員、赤のTシャツ、ペンライトで真っ赤に染まったカフェのフロア。イベントタイトルの『赤仮面祭』は、立花の生誕祭でも使用される名称。立花曰く「寂しい卒業式じゃなくて、楽しいお祭り騒ぎのイメージで終わってほしい」という意味で名付けたのだという。その想いの通り、前半の仮面女子全員での楽曲をMCもほとんど挟まずに一気に披露。立花も「曲数を詰め込んでしまったので、卒業式というのをいい意味で忘れられた」と言うほど、いつも以上にエネルギッシュなパフォーマンスを見せた。
中盤からは立花が所属するユニット「アリス十番」のステージへ。ファンも真っ赤なロケット風船と真っ赤なペンライトで登場を迎える。仮面女子のなかでも一番歴史があり、トップグループに位置するアリス十番の、パンキッシュでアグレッシブで、時にキュートなパフォーマンスで仮面女子カフェをさらに熱くさせた。
卒業式らしく『贈る言葉』の大合唱、卒業を祝う特注のケーキ、メンバーの寄せ書き、ファンからのプレゼント贈呈、そして卒業証書の授与…。フッとさみしい空気になりそうになるのをワイワイ上手くまぜっかえしながら(それでも朝から泣き通しで“コンタクトがぐちゃぐちゃで視界が真っ白”だったのだそうだが…)、卒業式は進んで行く。
しかし、アイドルを始めたころから共に歩んできた盟友・桜のどかからの手紙では、さすがに泣き顔を禁じ得ない。出会いの頃からのエピソードを、昨日のことのように鮮明に語る桜。そして「センターを見ればそのユニットが分かるというけど、私は誇りを持って、ウチのセンターは立花あんなです、立花あんなを見てくださいと堂々と言いたい。ライブが楽しくって仕方ないってステージに立ち続け、並々ならぬ努力をしてストイックで、歌もダンスも上手で表現力に溢れていて、まっすぐ自分の想いを伝えられる、いつも腰が低くて、上からも後輩からも愛される自慢のセンターです」と、立花へのリスペクトを伝える桜。「あんちゃんの背中を見て一緒に走り抜けてきた7年半は、誰にも奪えない宝物です。これからはそのバトンをしっかりと引き継いで、大好きな仮面女子を見守って行こうね」と、自身も年内の卒業を控える身として、立花に語りかけた。
ライブもクライマックス、アリス十番のライブの定番中の定番曲『夏だね☆』で、ファンの頭上をボートで渡って行く立花は「みんなと出会えて本当に良かった〜っ!」と絶叫。ラストソングには、自身が出演するドラマ『横浜見聞伝スター☆ジャン』の主題歌『キズナノチカラ』をセレクト。まさにファン、そしてメンバーとの「絆の力」を感じさせる素敵な卒業ライブを締めくくった。
立花は最後のMCで「約7年半、この唯一無二の赤い仮面をかぶって約6年…」と語り尽くせぬ想い出を振り返る。そしてファンに対して「たくさんアイドルがいるなかで、仮面女子を見つけてくれて、応援し続ける時間をくれて、ありがとうございます。『あんな推し様』…私のファンの皆さん。ライブ中、ろくにレス、目と目を合わせることもなかなかしないような私ですが、毎日毎日ステージに立てば必ず応援してくれる方がいて、いつも“あんなー!”って赤いサイリウムで応援してくれて…。私の人生の支えでした」と感謝。
さらに「ファンの方が自分の推しメンが一番なように、私にとってあんな推し様が一番です。みんなとの出会いは私の一生の誇りです。これからもみんなはずっと幸せでいて欲しいな。私が卒業して、色々なことが変わって行くと思うんですけど、ここにいる子たちは日ごろから頑張っていて、夢に向かって真剣です。これからもどうか、未来の仮面女子を応援していただきたいです」と最後まで、仮面女子のことを気遣った。
最後に、スポットライトの中、赤仮面を外し、一度高く上に掲げ、万感の思いを込めてステージに置く立花。アイドルとして7年半活動、そのなかで6年間不動のセンターとして、365日仮面女子を牽引してきた立花あんなは、そのアイドル人生にピリオドを打った。
ライブ終了後の囲み取材で「毎日立ってきたステージがなくなると、心にぽっかり穴ですよね…。明日はとりあえず抜け殻のようになると思います」と、全力疾走の卒業ステージで完全燃焼、充実した表情の立花。今後は女優を中心に活動していく予定だが「19歳からここにいて、社会のことが分からないので、社会人としてちゃんと学びたいなって思います」と語った。
最後に、卒業後の『未来の仮面女子センター』に向けて「私が6年、誰にも奪われないぞという気持ちで大切に守ってきたセンターだけど、次のセンターの子は“立花あんながセンターだった時代なんてブッ飛ばす”ぐらいの気持ちで、未来と過去で切磋琢磨できたらいいなって思います」とメッセージを送った。