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2018/10/21 00:12
芸能生活20周年を迎えた須賀健太、共演者からの誕生日サプライズに号泣!?「嬉しさとともに身が引き締まる思い」
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"最強の場所(チーム)"が、20日よりTOKYO DOME CITY HALLにて開幕。初日公演に先駆けて前日の19日に公開ゲネプロが行われ、主演の須賀健太らが囲み取材に出席し本番への意気込みを語った。また、この日が24歳の誕生日当日だった須賀は、共演者からサプライズで祝福されると「マジでびっくりした!めっちゃ嬉しい。『須賀は号泣していた』って書いておいてください」と満面の笑みを浮かべた。
幼い頃に見た"小さな巨人"に魅せられ、バレーボールを始めた少年・日向翔陽が、天才プレイヤー・影山飛雄をはじめとする個性豊かな部員と共に、様々な困難を乗り越え成長していく姿を描く。舞台版としては、2015年秋の初演以降、2016年春に再演"頂の景色"、2016年秋に"烏野、復活"、2017年春に"勝者と敗者"、2017年秋に"進化の夏"、2018年春に"はじまりの巨人"を上演。そして、本公演"最強の場所(チーム)"をもって、主演・須賀健太をはじめ、主役校である烏野高校のキャスト全員が卒業することが決定している。
本作では、春高予選の準決勝に駒を進めた烏野高校と、及川徹率いる宿敵・青葉城西高校、全国で3本の指に入る実力を持つ牛島若利擁する絶対王者・白鳥沢学園高校による、春の高校バレー宮城県代表決定戦ファイナルの熱い試合展開が描かれる。
この日の囲み取材には、日向翔陽役の須賀健太、影山飛雄役の影山達也、月島蛍役の小坂涼太郎、山口忠役の三浦海里、及川徹役の遊馬晃祐、牛島若利役の有田賢史のキャスト陣に加え、脚本・演出のウォーリー木下、音楽・演奏の和田俊輔が出席。
初演より座長として本シリーズを牽引してきた須賀は、「今回で卒業と大々的に謡ってはいますが、気持ち的にはいつもと全く変わらず、1公演1公演、1つの作品を大切に演じるに尽きると思っています」と意気込む。そして音楽担当の和田が今作では生演奏に挑戦することについて触れ、「僕らと一緒に44公演、音で僕らを支えていただける。いろんな要素が一つになってこその、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」だと思うので、そういう一つの集大成を見せられるのではないかと思います」と自信をのぞかせた。
影山は「今回、簡単そうにみえてすごく難しいことがたくさん増えている」と明かし、「そういったところの難しさだったり、演劇の楽しさをすごく感じています。体力の限界とかもありますが、そこを超えた演劇の新しい境地をみんなで見に行きたいと思います」とコメント。
続いての小坂は「言おうと思っていたことが、健太くんと全く一緒で…」と苦笑い。須賀がすかさず「出たよ〜。そうやって言えば許してもらえると思って!!」とツッコミを入れると、小坂は「マジなんです、本当に。音楽が今回生演奏で本当にすごくて!」と力説。さらに「今までとは違った「ハイキュー!!」になると思うので、楽しんでよろしくお願いします!」と挨拶すると、キャスト陣からは「楽しんでよろしくお願いしますって何だよ!!(笑)」とまたまた突っ込まれ、笑いを誘っていた。
「新しいことにいろいろと挑戦している」と語った三浦は、「それに加えて、僕たちがずっと積み重ねてきたこととの融合がいい化学反応を起こしていて、すごい舞台が出来上がったんじゃないかと思います」と胸を張り、「個人的に挑戦させていただいていることもあって、いろんな意味での緊張がありますが、それを含めて楽しんでもらえるよう精一杯頑張ります」と決意を新たにする。
"勝者と敗者"以来、約1年半ぶりの登場となる遊馬は、「青葉城西は"チーム感"にこだわって、最強のチームを作れるように稽古をしてきました」と述べ、「新しいキャストも加わり、1年半前とは違うチームになっているので、44公演、上を目指して頑張っていきたいと思います」とコメント。有田は、白鳥沢学園高校を代表して1人で参加した前作を振り返りつつ、「今作で満を持して白鳥沢の個性豊かなキャラクターが揃いました。今回のタイトルの通り、絶対王者のチームとして、本当の王者チームを演じられるよう、圧倒的熱量を持って演じていきたいと思います」と身を引き締めた。
囲み取材が初という和田は緊張した面持ちを見せながらも、「ウォーリーさんと一緒に培ってきた稽古のメソッドを、今回全部ぶち壊そうと思って、ゼロから稽古方針を変えました」と打ち明け、「キャスト全員がその場その場で生きているというか、物語もわかっているし、段取りもつけているんですが、負けるか勝つかわからない試合をしているというのが、僕的に感動のポイントだったので、自分もそれを音楽に取り込もうと思い、今回はその場その場で音楽を作っています」と吐露。続けて、「キャストやお客さんの熱量を感じたり、そこで感じた一期一会を演奏として出そうとしているのが今回の音楽のテーマです。なので、毎回同じ公演がないと思うので、そういう楽しみもあると思います」とアピール。
これまでの全シリーズの演出を手掛けるウォーリーは、「原作には、たぶん誰もが一度経験したことがあるような、いろんなドラマが詰まっていて。それがバレーボールのコートの中で全部起こるっていうのが「ハイキュー!!」の魅力かなと思っています。今回はずっと試合なんですが、その試合の中にたくさんのドラマがあって、人間ドラマが試合の進行とともにいろいろと進んでいきます」と説明し、「原作の良さを引き出したいと思って、試合を観ている感動なのか、人間ドラマを観ている感動なのか、わからなくなるような演出を仕掛けています」と明かしていた。
また、須賀は改めて演劇「ハイキュー!!」に出演した3年間を振り返り、「学生生活をもう一度やった感覚だったし、僕たちが最強のチームだと思える3年間でした」としみじみ。さらに「別にサプライズとかなさそうだから言うんですけど、今日、僕誕生日なんです。今日で一応、芸能生活20周年です」と打ち明け、「20周年ということで、僕の役者人生としてはこれからが第二章だと思うので、その一発目にこの作品ができたというのは、僕にとってとても幸せなことです」と笑みを浮かべた。
そして最後に須賀は、「どっちが勝つとか、物語上では決まってるかもしれないけど、そういうことではなく、どのチームも全力で1点にしがみついて勝ちというものにこだわっています。そういうところでは、役というものを超えて、演じるというより、一人の人間として生きているという感覚だと思います。ぜひ劇場に遊びに来てください」とコメント。
締めの挨拶も終わり、囲み取材も終了かと思われた次の瞬間、塩田康平や渕野右登ら烏野高校キャスト陣が「健太〜、誕生日おめでとう!!」と、特製ケーキを持ってサプライズで乱入。突然の展開に須賀は「やべー!何もないと思って、さっき言っちゃったじゃん。マジでびっくりした。めっちゃ嬉しい!!」と大喜びしつつ、「須賀は号泣していたって書いておいてください(笑)」と記者たちにアピールし、場を盛り上げた。
キャスト陣からの祝福を受けた須賀は、改めて「嬉しさとともに身が引き締まる思いです」と述べ、「みんなと一緒に、誰一人欠けることなく、全員で最後まで駆け抜けていきたいと思います。応援のほど、よろしくお願いします!」と力強く語り、囲み取材を締めた。
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"最強の場所(チーム)"は、10月28日(日)まで、TOKYO DOME CITY HALLにて上演。その後、広島、兵庫、大阪、宮城、東京凱旋公演が実施される。
(C)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会