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2018/10/14 17:06
瀬戸康史、兄貴的存在”高橋一生”への愛が爆発「いつか一緒に台湾旅行にいきたい」
俳優の瀬戸康史が14日、都内にて8年ぶりとなるアーティストブック『僕は、僕をまだ知らない』の発売記念イベントを実施した。
今年30歳を迎えた瀬戸自らが企画段階から携わり、"繋がる"をテーマに、まだ知りえなかった自分の存在に気付いたという写真がたっぷりと詰め込まれている1冊が完成。また、ドラマ『海月姫』(フジテレビ)で演じた、鯉淵蔵之介が扮する"蔵子"の撮り下ろしポートレートや、自身が創作した物語&イラストによる絵本『小さな神様』、さらに2万字を超えるロングインタビューが収録されている。
本作の出来上がりについて、「とても嬉しいです。短い期間で撮影したんですが、悔いの残らないとてもいい作品ができたなと思っています」と自信をのぞかせ、「写真をがっつり撮ってもらうのが8年ぶりだったんです。でも、カメラマンの桑島(智輝)さんは、僕を10代の頃から撮影してくださっている信頼のおける方でしたし、僕がどんな風に動いても切り取ってくださるので、その中の1枚、1枚が詰まっている感じです」とコメント。
お気に入りカットに関しては、滝で撮影された1枚を選択。「"自然との繋がり"ということで滝で撮影して。すごくすました表情なんですけど、実はあの後、滝の中で転んでビショビショになってしまって…」と苦笑いを見せ、「メイクさんやスタイリストさんとか、いろんな方に迷惑をかけてしまったんですが、あの写真を撮った頃の僕は、まだそのことを知らない」と、タイトルにかけたコメントで笑いを誘っていた。
撮影で印象に残っていることについては「大阪で串カツを食べたこと」と語り、「こっちが『ストップ』って言わないと永遠と出てくる、わんこそば形式の串カツ屋さんだったんですが、40本くらい食べました。ご主人がすごくいい方で美味しかったんですけど、その日の夜ご飯は一口も手を付けられなかった(苦笑)」と述べた。
自身が手がけた絵本『小さな神様』も収録されている本作。「もともと絵や物語を考えることが好き」という瀬戸は、「日常に転がっている小さな幸せって、わりと見逃しがちだけど、そこに目を向けてみればもっと人生楽しく過ごせたり、人として豊かになれるんじゃないかなというのがテーマになっています」と説明。絵本の中に出てくる"ニア"というキャラクターについては、「生まれたての小さな神様という設定で、この子と僕ら人間の触れ合いの物語です。名前の由来は、"すごく近くにいるんだよ"という、nearから来ています」と語った。
さらに、"ニア"が誕生したきっかけは、幼少期の不思議体験からだそうで、「幼いころに横断歩道を渡っていたら、車に轢かれそうになったことがあって。そのときに後ろに引っ張られて助かったという経験があって。時間が僕だけ戻ったというか、そういう不思議体験をしたことがあった」と語り、「そこから見えない何かみたいな存在を信じるようになって。見えないけど、ニアみたいな神様がいつも見守ってくれてるんだなって思ったことがきっかけです」と打ち明けた。
また、自身が描いたニアと同系色のコーディネートだった瀬戸に対し、記者が「今日は同じ色ですね?」と突っ込むと、「本当ですね!! それはまったく予想してなかった」と偶然の一致に満面の笑みを浮かべていた。
本作にはドラマ『海月姫』で瀬戸が演じた"蔵子"の美しいカットも収められており、蔵子の役作りを振り返った瀬戸は、「あれは頑張りました。6kg痩せて、50kgでやっていて。食べないダイエットをしていたのでしんどかったです」と明かしつつ、「でもその分、みなさんが『キレイ』って言ってくれるから、すごくキレイになりました」とニッコリ。そして、「手とか骨格はやっぱり男なので、それをいかに髪の毛や衣装とかで隠すかが大変だった。蔵子だからといって、修正してしまったら違うものになってしまうので、できるだけ修正をせずに、いかにキレイに見せるかということにこだわりました」と吐露。
さらに、蔵子を演じたことで「ストッキングを履くのがすごく早くなった。最初は2、3分かかっていたけど、ものの10秒くらいでシュンッ!って履けるようになりました」と笑顔を見せ、「これから先、履くことはないでしょうけど(笑)、また10年後の40歳くらいのときとか、 待っている人がいれば定期的にね…」と女装への再挑戦の意欲も見せていた。
10代で芸能界に入り、今年30歳という節目の年を迎えた瀬戸は、「芸能界に入って成長したこと」について、「こういったインタビューもそうですが、人とちゃんと目を見て話せるようになったこと」と告白。
続けて「人との繋がりを大切にしようと思ったことがきっかけです。それまでは人が怖くて拒否ってたんです。信じられなかったりするじゃないですか?」と発言すると、思わず記者も「何があったんですか?」とツッコミを入れ、瀬戸は慌てて「何もないんですけどね(笑)」と否定しつつ、「当時は友達もいなくて…。でも、人って繋がってみると案外悪い人じゃないんだなとか、あ、やっぱり悪い人だったんだなとかわかってくる(笑)。何かと繋がるって大切なんだなって思いましたし、そこが成長したことだと思います」とコメント。そして「今は高橋一生さんという大事な兄貴ができました」と、舞台『マーキュリー・ファー』で兄弟役を演じて以来、親交の深い高橋の名を挙げる。
また「30代にやってみたいこと」を尋ねられると、「30歳まではお仕事が充実していましたが、プライベートも充実させないとダメだなと思い始めて。美味しいご飯とか旅行とかに行きたい」と述べ、「実は高橋一生さんと台湾旅行に行きたいという話をしているんですが、一生さんが忙しすぎるので、それが叶うかは未定なんですけど、いつか行けたら」と目を輝かせた。
最後に瀬戸は「今回は"繋がる"というのをテーマにしていて、僕が大切にしていることを写真や絵本、文章で表現しています」と語り、「この本がみなさんにとってお守り的な存在として、つらくなったときに読んで、背中を押せるような1冊になればと思っています。みなさんよろしくお願いします」とアピールした。