俳優の窪田正孝が、2日に東京・SHIBUYA TSUTAYAにて、自身初となるフォトブック「窪田正孝×写真家・齋藤陽道 フォトブック『マサユメ』」の発売記念お渡し会を実施した。

　本作の出版プロデューサーから「フォトブックを作りたい」という熱烈オファーを受けたことがきっかけで制作がスタート。窪田自身が絶対的な信頼を寄せるスタッフたちと手を組み制作するのであれば、支え続けてくれたファンのために、自分らしい何かが届けられるのではないかという窪田本人のこだわりにより、約7年前の出会いから意気投合している写真家・齋藤陽道との共同名義で作品が制作されることとなった。
　
　制作期間は28〜30歳までの約3年間。歳を重ねるごとに変化していく等身大の窪田の姿、素顔に迫った密着撮影が行われ、さらに30歳を迎えた今年8月6日の誕生日には、本作に収録される最後の密着撮影が行われた。長きにわたって撮影され続けてきた写真は、どの表情を切り取っても他にはないほど自然体でアクティブ、そして自然な距離感で撮影されていることが窺える。「窪田正孝×齋藤陽道」という特別な二人のタッグによって引き出された独特な空気感が織りなす、窪田のリアルな素顔はずっと見ていたくなるような心癒されるピュアで自然体な姿。その姿が日々変化し、進化していく瞬間の魅力が凝縮された1冊に仕上がっている。

　さらに、これまでの俳優人生を振り返ったロングインタビューを収録。これまで語られることのなかった、今の窪田自身が等身大の自分と真摯に向き合い、自分自身をじっくりと見つめたパーソナルな内容が語られている。

　本作について、窪田は「こうやって形になったことが純粋に嬉しい。30歳という節目に形にすることができて、直接ファンの方に一人ずつ手渡しできるということも嬉しいです。3年間やってきたことが理想の形になったなと思いました」とコメント。過去2作のカレンダーに続き、写真家・齋藤とのタッグについては「ハルさん（齋藤）とは、もともと雑誌の取材で写真を撮っていただいたことから始まっていて。いつも自然体の写真を撮ってくださる方ですし、純粋に人柄に惹かれた部分もあり、写真集をやるならば、ぜひハルさんにお願いしたいというところから始まりました」と説明。

　28〜30歳までの約3年間の撮影を振り返り、「いつもの仲良しなメンバーでできたことも嬉しかったですし、1年やるごとに自分の中でも変化していった部分があって、キレイごとかもしれないけど、写真に残させてもらっていたんじゃないかなって感じています」と語る。また、自身初フォトブックの自己採点については「自然体という意味では、厳しくつけるとしたら50点。でも、残り50点はハルさんが助けてくれていい写真になっているので、結果的に100点になっている」と自信をのぞかせた。

　さらに、『マサユメ』というタイトルに関して、「この仕事を始めてから、一度、おじいちゃんが現場で芝居をしている夢を見たことがあって。その人が振り返ったら、自分だったんです」と明かし、「僕自身、いつまでもこの仕事ができたらいいなと思っているし、おじいちゃんになっても芝居ができている環境でいたいなと思って」と告白した。

　この日のお渡し会イベントには、あいにくの天気にもかかわらず、約3,500人が来場。窪田は「舞台挨拶とかはやらせてもらってはいますが、どうしても物理的に距離が離れてしまう。なので、今日は来てくださる方、お一人お一人の目をちゃんと見て、日ごろの感謝の気持ちを伝えて手渡しできたらと思っています」とファンへの想いを明かす。

　これまで数々の話題作に立て続けに出演し、ドラマ『僕たちがやりました』（KTV/CX）、映画『東京喰種』、映画『犬猿』をはじめ、現在放送中の土曜ナイトドラマ『ヒモメン』（EX』主演など、実力派俳優として目覚ましい活躍を遂げている窪田。20代を振り返り、「20代後半くらいまでは、現場でいろんな人にもまれながら、けっこうガムシャラだった」と回顧し、「だんだん自分のために頑張っていることに正直疲れてきた部分があって。できることは少ないけど、みなさんがよりよく、現場が和むような環境づくりというものをやれたら。年下の方が増えてきているので、そういう方々に見せられる"背中"というものを感じてもらえるように、いい歳の取り方をしていきたい」とコメント。

　さらに今後挑戦したいことを聞かれると、「30代の目標としては、40歳までに大河ドラマの主役をやってみたい。1年に1人ですし、再来年まで決まっているので、残り8人か9人のうちの一人に入れたら」と力強い眼差しで語った。