ニュース
2018/06/25 13:01
テンカラット×デビュー LINE LIVEオーディション開催 所属女優・深川麻衣インタビュー「自分のやりたいことや夢に自信を持って挑戦してください」
俳優・タレント・モデル・アーティストのマネージメントを行う芸能プロダクション「テンカラット」、コミュニケーションアプリの「LINE」、そしてオーディション情報サイト「デビュー」のコラボにより「新人発掘オーディション」が開催される。このオーディションに合わせて、乃木坂46卒業後、テンカラットに所属し女優として活動中の深川麻衣にインタビュー。オーディションの経験、女優活動の難しさとやりがい、これから応募を考えている人へのメッセージなどについて話を聞いた。
■深川麻衣インタビュー
――芸能活動に向けて一歩を踏み出した乃木坂46のオーディションについて、その頃の想いを教えてください。
「私が芸能の仕事に興味を持ち始めたのは、中学生くらいの頃だったんですが、高校を卒業してすぐに上京する決心もなかなか出来なくて。名古屋の服飾の専門学校を卒業してから、就職か上京かという二択になったときに、やっぱり自分のやりたいことが諦めきれなかったので上京しました。でも、家族からも『1〜2年頑張ってみて駄目だったら諦めなさい』って言われていましたし、何のあてもないままだったので『上京したからには何か掴まないと』っていう焦りもありました。そんなときに乃木坂46のオーディションを見つけたんです。『1期生募集』っていう文字がすごく印象的で、1期生ってまだ何も出来てない状態なので、1から何かを作っていくことって楽しそうだなって思って応募したんです」
――オーディションを受けるときにはどんなことを考えていましたか?
「自己PRの時間の中で、好きなこと…例えば絵を描くことが小さい頃から好きなんですけど、それを審査員の方に見せようっていう発想が当時はまったく無くて。全部自分の言葉で伝えようとしていました。乃木坂46のオーディションでは歌唱審査もあったんですけど、初めて一人でカラオケに行って練習しました。結局本番になると、全然声がうまく出なくて、すごく緊張したのを覚えてます」
――そして乃木坂46を卒業して、女優という夢に向かって進む中で、テンカラットへの所属を決めた理由は?
「乃木坂46で活動しているときから、私は演技のお仕事を続けていきたいという気持ちが強く、それが卒業を決めた理由でもあるので、まずは演技を1から勉強できる事務所に入りたいということを一番に考えていました。テンカラットだったらそれが出来るんじゃないのかなって思ったんです。所属する以前に外側から見ていても、所属の俳優さんや女優さんが、本当にいろんな作品に出演されていて、活動のジャンルの幅がすごく広いなっていう印象を持っていましたし、そうした先輩方を近くで見て刺激を受けることが出来るというのは幸せなことだなと思いました。面接でお話をしたときも、事務所は少人数でマネージャーさんと所属している方が、きちんと向き合ってお仕事をしている印象を受けたので、ここに絶対入りたいなって思って決めました」
――実際にテンカラットに入ってみて、事務所のカラーや雰囲気はいかがしたか?
「所属して最初の頃に、『自分がどういうことをしていきたいか』とか『どんなものに興味があるのか』ということを、しっかりと会社の方と一緒に相談をする時間がたくさんありました。事務所も変わって、大人数から1人でお仕事をするようになったし、環境に慣れるのにはちょっと時間がかかったんですが、お仕事をしていく上での不安や悩みは、常に相談しながら進んでいけたので、不安はあまり無かったですね。この事務所に入ってから、自分の思っていることを言葉にして、口にしていくことってすごく大事なんだっていうのを改めて実感しました。事務所のスタッフさんだけでなく、所属している方々同士の距離もすごく近いので、お互いジャンルは違えど、やりたいことや夢を持っている人達なので、話したり一緒にいるだけですごく刺激を受けます」
――テンカラットに所属して良かったと思うことはなんですか?
「これまで自分の中で全く無自覚だったこと、足りなかったことを、事務所の方と話したり、指摘されたりする中で、たくさん気付けたことです。自分にとってはすごく辛くもあるんですけど、気づけなかったら何も変わらないので、本当にありがたいと思います」
――そんななかで、自分にとって特に響いたことはありますか?
「グループで活動していた時は最年長で、お姉さん的な役割だったので、バランスを取ろうとしてしまうことや、取材でお話をしていても上手くまとめようとする癖がついているというのを、所属したばかりのときに指摘されました。今まで自分の中ではそれが当たり前で、言われて初めて気付いたので、びっくりして。やりたいことや夢を、自分の中で思っているだけじゃ人に伝わらないから口にしていくことや、受け身じゃなくて、自分が行動的になって、『こういう監督と一緒にお仕事がしたい』とか、『こういう作品に出てみたい』とか、『自分はこれが好きでこれが苦手で』とか、そういうことをよりはっきりさせていくことの大事さを感じさせられました」
――そういう想いを口にすることで、事務所のスタッフの方が動いてくれて、形になっていくというのを実感していますか?
「そうですね。所属して約2年が経つんですけど、舞台や映像のお仕事、先日は朗読劇で初めて一人芝居をさせていただいて。相談しながら、本当にいろんなお仕事に挑戦させていただけていると感じてます」
――今は女優として作品のオーディションを受けることもあると思うんですが、臨み方は変わってきていますか?
「緊張しいなので、相変わらずオーディションでは緊張します。オーディションを受けるからには合格したいし、よく見られたいっていう気持ちが強いんですけど、よく見られようとして自分を作ろうとすると上手くいかなかったり、より緊張してしまって上手く自分が出せないということが沢山ありました。今も思ったとおりに出来ることは少ないんですが、取り繕うんじゃなくて、ちゃんと自分が今思っていることを、自分の言葉で口にするっていうことを意識しています」
――一人の女優として、今悩むことや苦労していること、そしてそれをどう乗り越えようとしているかを教えてください。
「グループにいたときは、大人数ですし、家族よりも一緒にいる時間が長かったので、例えば体調を崩してしまう子がいても、みんなで補いあったり、足りないものをみんなで助け合うことが出来ました。今は女優として、自分を発信できるのは自分しかいないので、一人でお仕事していくことの大変さや難しさを、卒業して改めて実感した部分も大きいです。演じることは、考えても答えが出ないお仕事なので、マネージャーさんや事務所の方がいることの安心感もすごく大きいんですが、やっぱり最後は自分自身が頑張っていかないといけない、ずっと自分との戦いだなって思います」
――そんななかで普段から心掛けていることはありますか?
「自分の引き出しの中にあるものしか取り出せないので、日常生活でも表現豊かな人になりたいなっていうことを思うようになりました。あとは、やっぱり答えが出ないお仕事なので、1回1回のお仕事で毎回ぶつかる壁が違って、『もっとこうしておけば良かった』っていう後悔があるんですけど、そこでただ落ち込むんじゃなくて、上手く次に繋げて、ステップアップしていきたいと考えています」
――女優活動の上で、テンカラットから具体的にサポートを受けていることは?
「事務所の先輩方が出ている舞台を観に行く機会もたくさんありますし、会社の中で行っているワークショップにも定期的に参加しています。毎回お招きする監督が違うので、いろんな目線からアドバイスをいただくことが出来て、本当に勉強になると思っています」
――女優としての夢や目標を教えてください。
「時代劇に興味があるので時代劇のお仕事をしてみたいとか、将来こうなっていたいっていう理想像はあるんですが、そこにたどり着くために、今目の前にあるお仕事に真剣に取り組んで、その後に振り返って見えてくるものがきっとあると思うんです。だから今は、自分のできることをがむしゃらに、という目標を掲げています」
――今回のオーディションに応募しようと考えている人たちへの応援メッセージをお願いします。
「今いる場所から新しい場所に、一歩を踏み出すことや挑戦することって、きっとものすごく勇気がいることだと思うんです。でも、『やっぱりあの時、ああしておけばよかったな』っていう後悔を、皆さんにはしてほしくはないです。ぜひ自分のやりたいことや夢に自信を持って挑戦していただけたら嬉しいです。応募お待ちしております」
テンカラット×デビュー LINE LIVEオーディションは25日からエントリー受付中。制作部(俳優・タレント部門/年齢:10歳〜20歳の男女)、モデル部(年齢:10歳〜22歳の女性、身長不問)、音楽部(年齢:15歳〜25歳の男女)の3部門で募集中。応募の方法はオーディション情報サイト「デビュー」に掲載中(下記リンク参照)。
■深川麻衣プロフィール
ふかがわ・まい●1991年3月29日生まれ、静岡県出身。2011年乃木坂46第1期生オーディションに合格し、メンバーとして活動。2016年6月にグループを卒業し、2016年9月よりテンカラットに所属して女優として活動を始める。2018年2月17日公開の『パンとバスと2度目のハツコイ』で映画初出演、初主演。公開中のWEBドラマ『恋を落とす』に主演。
撮影/mika