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2018/03/26 12:28
杉咲花、紙質にもこだわったファースト写真集「フィルム撮影ならではの、触ってみたくなる感じが詰まってます」
女優の杉咲花がファースト写真集『ユートピア』(東京ニュース通信社刊)を24日に発売。これを記念したイベントが25日、HMV&BOOKS SHIBUYAにて行われた。
連続テレビ小説『とと姉ちゃん』や映画『トイレのピエタ』『無限の住人』など、数多くの映像作品に出演し、昨年は、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した杉咲。今回彼女が発売する写真集は、20歳の誕生日を迎えた2017年10月にイタリアで行われ、ローマ、フィレンツェ、ナポリ、アマルフィという4都市をめぐる等身大の旅が描かれている。
撮影を担当したのは写真家・熊谷直子。杉咲の私服やノーメイクはもちろん、滞在したホテルの部屋などで限りなくプライベートに近い姿が収められ、二十歳という節目を迎え、大人の女性へと成長を続ける女優・杉咲花の普段見ることのできない写真が収録されている。
会見に登壇した杉咲は写真集について「こうやって『杉咲花ファースト写真集』として発売されるものなので、すごく力が入って、買ってくださった方に本当に大切にしてもらえる一冊を作りたいという思いが強かったです。もういろんな打ち合わせにも立ち会わせていただいて、写真集の紙質だったり、表紙とか写真のセレクトも一緒に決めさせていただいたりしました」と説明し、初写真集への並々ならぬ思いを明かした。
ロケ地についても自ら「イタリアに行きたいです」と提案。「イタリアに行くって決めたのは、料理が美味しそうだったからっていうのがあって(笑)、本当にいろんなものを食べさせていただいたんですけど、全部おいしかったです。あと、一度ヨーロッパ、カンヌのほうに行かせていただいたことがあって、すごくヨーロッパの街が気になっていました。そのとき、色がたくさんある建物の場所に行きたいなと思っていたので、イタリアにしました」と理由を明かした。
イタリアでの思い出や特に美味しかったものを聞かれると「ハムです! 生ハムとか普通のハムとか、もうパンと一緒に食べたくて、すごく美味しく感じました!!」とコメント。報道陣から、出演CMのイメージにちなんで「ガッツリ食べますか?」「たまに口元に付けちゃったりしますか?」という質問にも、笑顔で「ちょっと欲張りではあるのですが、そんなに大食いではありません(笑)。(口の周り付けるのは)気を付けております(笑)」と答え、会場の笑いを誘った。
また「イタリアの街で男性から声を掛けられましたか?」との問いには、「うーん、ちょっと掛けられなかったです(笑)」と残念そうに笑いつつも、「トレビの泉に行ったとき、観光客の方が多い場所で、そこで撮っていたら、横にいたイタリアのご夫婦に『何をやっているの?』と聞かれて、一緒に3人で記念写真を撮らせていただきました」と素敵な出会いがあったことを告白。
今回めぐった4都市の中でもナポリが気に入ったという杉咲。「ローマ、フィレンツェ、ナポリと徐々に南に向かって行くにつれて、すごく街の人々の余裕が感じられたというか、ナポリはのんびりとゆったりした街で、すごく自分の気分に合っている場所で好きでした」と振り返った。次に行ってみたい国を聞かれると「スペインに行ってみたいです。パエリアが食べたいので(笑)」とコメント。食べることが好きな杉咲らしい答えで、再び笑いに包まれた。
写真集のコンセプトについては「普段の私が全然メイクをしないので、本当に素に近い状態でイタリアの時間を過ごしたいなと思っていました」と説明。「基本スッピンのような感じですね。あるページではちょっと特別なメイクをしていただいたんですけど、そこはぜひ買っていただいた方へのお楽しみにしたいなと。それ以外のページは本当に、ほぼメイクをしていないのと同じです」と見どころを語った。
また杉咲は、お気に入りのカットを見せながら「今回の写真を撮ってくださった熊谷直子さんのファンだったので。熊谷さんはフィルムで撮られている写真家さんで、光の温かさとか、ちょっとフィルムならではのざらついた感じとか、手で触ってみたくなるような写真の感じが、すごくこのページに詰まっているような感じがしてお気に入りですね」とコメントし、写真への深いこだわりも明かした。
出来栄えについて点数を尋ねられると「100点です」とニッコリ。「自分で言うのも恥ずかしいですけど、たくさんのスタッフさんが関わってくださったおかげで、自分で自信をもってお届けできるものになったので100点です」と満ち足りた表情で答えた。周りの反応についても「写真を撮ってくださった熊谷直子さんだったり、スタッフさん、メイクさん、スタイリストさん、編集部の皆さんもそうですし、マネージャーさんからも、すごく自信をもってお届けできるような一冊ができたっていう思いを私は感じ取ることができて、すごく嬉しかったです」コメント。「母にできあがったものを一番最初に渡したんですけど、とても喜んでくれて『これはいい写真集だね』って言ってくれたので本当に良かったなと思います」と、満面の笑顔を見せた。
今年は「エランドール賞(新人賞・TVガイド賞)」も受賞し、4月からスタートする主演ドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」の撮影で連日多忙を極めている杉咲だが、共演者にはまだ写真集を見せていないとのことで、「恥ずかしくて渡せていないです(笑)。ぜひ見てくださいっていう風にはできていないですね」と照れつつも、「普段お世話になっている方とか、共演者さんとかもそうですし、家族とか大切なお友達に渡したいです」と、周囲への感謝として贈りたいことを明かした。
会見の最後には、「こうやって自ら自分の名前で初めて本を発売させていただくということで、せっかく本を作らせていただくことができるなら、絶対に素敵なものにしたいという思いで関わってくださったみなさんと一緒に、一生懸命たくさん打ち合わせを重ねて、一冊の本を作ったので、ぜひ大切に、いいなって思ってもらえる風になったと思いますし、大切にしていただけたらいいなと思います。ちょっとでも興味をもっていただけたら、ぜひ本屋さんに足を運んでいただきたいです」と心境を語った。