トライストーン・エンタテイメントの新人女優・石川路子、出身の演技研究所「TSAL」の舞台公演『公務員ドリーム』に出演「稽古場の熱い雰囲気が、私は大好きです」 | ニュース | Deview-デビュー

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2018/03/08 12:23

デビュー

トライストーン・エンタテイメントの新人女優・石川路子、出身の演技研究所「TSAL」の舞台公演『公務員ドリーム』に出演「稽古場の熱い雰囲気が、私は大好きです」

トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所「トライストーン・アクティングラボ」(TSAL)で学び、トライストーンに所属となった石川路子。
トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所「トライストーン・アクティングラボ」(TSAL)で学び、トライストーンに所属となった石川路子。

 小栗旬や綾野剛、木村文乃などが所属するトライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所「トライストーン・アクティングラボ」(TSAL)の定期公演『公務員ドリーム』が、3月15〜18日に劇場MOMO中野で上演される。同舞台には、TSALで学んだ後にトライストーン・エンタテイメントへ所属した新人女優・石川路子さんも出演。石川さんの舞台にかける想い、新人女優ならではのそのフレッシュな素顔にも迫った。

Q 3月15日より上演されるTSALplus公演「公務員ドリーム」。舞台稽古も佳境に入ったかと思いますが、手応えはいかがですか?

「稽古が半分を過ぎたあたりから通し稽古も始まって、けっこう早く進んでる感じですね。でも今の段階で固めてしまうのもな、というのもあって。そういう意味では今できているものを壊して、より大きく作り直して、という稽古後半戦ですね。不意打ちで面白いことをやってくる人がいたりと、笑いを堪えるのが大変なんですけど(笑)、みんなでこの舞台を面白くしていこうという空気に満ちています」

Q 石川さんにとっては初のコメディ舞台ですが、どんな役どころなんですか?

「とある地方の市役所が舞台のストーリーで、私は人事課職員の一人。全体的に濃い登場人物が多い中で、わりと普通に見えるタイプなんですが、あることをきっかけに周りを振り回してしまう、決して悪意はないんですがトラブルの引き金になってしまう役どころです。彼女の悪意のなさをいかに表現するかが難しいなと思っていて」

Q 役のポジションとしては『イヤな子』ではない、ということですね。

「はい。でも、一歩間違えたらすごくイヤな子に見えてしまう危険性もある役なんです。初めて台本を読んだときには、『なんてことするんだ!』と彼女の行動に引いてしまったところがあって。でも観る人が彼女に共感してくれないと、この作品は成立しないんですよね。そういう意味でも、そのちょうどいいさじ加減を探り探り作っているところです」

Q 本番1ヵ月前からは週5〜6日、稽古があるそうですが、やはり今は稽古漬けの毎日という感じですか?

「もちろん稽古に集中するのも大事なんですが、そればかり考えてると頭がガチガチになってしまう気もして、意識的に風を取り込むようにしてます。先日も事務所の先輩の高橋努さんが作・演出をされている舞台『春、憐れみ、コンビナート』を観に行きました。それが偶然にも、主人公が私が今度演じる役と共通する背景を抱えている女性で。純粋に舞台を楽しみに行ったんですが、すごく勉強にもなりましたね。あと今日も、稽古前に映画『マンハント』を観てきました」

Q 映画鑑賞が趣味だそうですが、いつ頃からよく観るようになったんですか?

「意識的に観るようになったのは、女優を目指すようになってからです。TSALに入る直前のことなんですが、園子温監督の映画『ひそひそ星』の個展で、朗読を務めさせていただいたことがあって。それをきっかけに園監督の周りのスタッフさんと交流させていただいて、いろいろ面白い映画を教えていただいたりした影響が大きかったですね」

Q その朗読はどのようにして得たお仕事だったんですか?

「園監督のスタッフさんがツイッターで募集していたんです。ちょうどその頃、何かわからないけど、自分にしか表現できないものというものを探していて──」

Q 石川さんは、その前はサロンモデルをたくさん務められていたそうですが。

「はい。ありがちですけど原宿で美容師さんに声をかけられて、19歳頃からヘアショーや美容業界誌に出演するようになりました。当時はただただ違う自分になれるのが楽しかったですね。真っ赤で刈り上げとか、緑とか個性的な髪型もいろいろしたので」

Q 清楚系な今の石川さんからは想像できないです! 周りの反応はどうでした?

「当時は本当にコロコロ髪型が変わってたので、周りも麻痺してたみたいです。『あ、今度は青緑にしたんだ』とか、普通に(笑)。でもそういう奇抜な髪色ってすごく強いブリーチをするので、髪もすごく傷むし、そのうち色が入りにくくなるんですよね。そうするとだんだんモデルに呼ばれることも減って。ヘアモデルの代わりはいくらでもいるんだって理解はしてたんですけど──。でも、せっかくなら"私がやるからこそ意味があること"をしたいと思うようになったんですよね」

Q "自分がやるからこそ意味があること"が芝居だと思ったのは、なぜだったんですか?

「いろいろ振り返ってみたんですが、その原点みたいなものを、ついこないだ見つけたんです。私の部屋に大切なものをしまっておく引き出しがあるんですが、先日そこを整理していたら、高校時代に学校で受講した映画のゼミのリアクションペーパーが出てきたんです。そのゼミはいろんな映画を観てみんなで感想を話し合うという、わりとゆるっとした内容だったんですが、ある映画で出てきたセリフだったか、先生がおっしゃった言葉だったか、『人生は人を愛するチャンスだ』という一言にとても感銘を受けたんでしょうね。それを受けて、『人を愛するチャンスを伝える映画もある。私もいつかそんな感動を届けれる人になりたい』ってリアクションペーパーに書いてたんです」

Q そこに原点があったんですね。

「はい。すっかり忘れてはいたんですが、その映画のゼミで、土壌みたいなものが耕されていたんだと思います。その土壌にさっき言った園子温監督やそのスタッフさんからの影響で、芝居という種が撒かれて今に至るのかなと思っています」

Q サロンモデルはある意味、受動的に呼ばれるお仕事だったけど、そこから能動的に行動するようになったわけですね。

「はい。園監督の個展もそうだし、デ・ビューに掲載されていたTSALの無料体験レッスンも、自分で動かなかったら見つけられなかったと思います」

Q もともと興味を持ったことは、すぐに行動するタイプなんですか?

「そうかもしれないです。今も大学の第二外国語で韓国語を習ってるんですけど、韓国語に興味を持ったきっかけは高校時代に友だちの影響でK‐POPが好きになったことだったんですね。で、やっぱり歌詞が気になるので、韓国語の歌詞と日本語の歌詞をプリントアウトして、両方の単語を照らし合わせながら独学で勉強しつつ、日韓交流のボランティアに参加したこともありました」

Q 韓国語はどのくらい話せるんですか?

「韓国旅行で迷子になったときに、町の人に聞いて無事たどり着けたということはありました。でもまだまだ語彙力がそこまで豊かではないので、大学の授業もそうだし、個人的にもテキストを読んだり、韓国のバラエティ番組を観たりして勉強を続けてます」

Q 女優さんとしては、映画を通した日韓交流にも興味があるのでは?

「そうですね、いつかは……。ちょっと前にも韓国映画の『ビューティー・インサイド』を観てとても感動しました。韓国の俳優さんって技術がしっかりしているというか、的確に魅せるお芝居をされる方が多いので、観ていてとても伝わるものがあるし、いつか一緒にお芝居できたら、こんなうれしいことはないですね」

Q では改めて、公演を控えた舞台「公務員ドリーム」について。石川さんにとっては3作目のTSAL公演への出演ですが、すでにTSALからトライストーンエンタテインメントへ所属しているということで、これまでと舞台へ臨む気持ちの変化はありますか?

「うーん、とは言え、今回はTSALの先輩が多く出演しているので、けっこう助けられているところのほうが多いですね。今回、ある場面に長ゼリフがあるんですが、どうもしゃべってるうちに感情が維持できなくなるという壁にぶつかっていたんです。そこで前に観た舞台で長いモノローグをビシッと決めていた先輩に相談したら、『長いセリフ中にも、きっと自分の感情の起爆剤になるような言葉があるはずだよ』とアドバイスをいただいて、一つ乗り越えるヒントが見つけられたんですね」

Q TSALの仲間たちとは、そういった芝居の技術的な話もよくするんですか?

「そうですね。今回はレッスンでも一緒になったことがない、初めましての人も何人か共演でいるんですが、すぐにスッと溶け込むことができて。一緒に芝居を作っている仲間とは、普通に出会うよりも人間関係の壁が取り払われるのが早いんですよ。芝居のアプローチの仕方だけでなく、お互いの性格面もよく見るようになるし、何よりいい作品を作りたいという思いが共有されているから、ディスカッションもすごく前向きなんです。そんな稽古場の熱い雰囲気が、私は大好きです」

「トライストーン・アクティングラボ」(TSAL)の定期公演『公務員ドリーム』は3月15〜18日に劇場MOMO中野で上演される。なおTSALは2018 春(5月)スタート レッスン生を募集中(http://tristone.co.jp/tsal/)。

石川路子/いしかわみちこ●1995年10月24日生まれ、北海道出身。フリーでのモデル活動を経てTSALに入学。舞台 マームとジプシー『ロミオとジュリエット』(東京芸術劇場プレイハウス)出演。トライストーン・アクティングラボplus『公務員ドリーム』(3月15〜18日 劇場MOMO中野)に出演。

関連写真

  • トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所「トライストーン・アクティングラボ」(TSAL)で学び、トライストーンに所属となった石川路子。

  • トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所「トライストーン・アクティングラボ」(TSAL)で学び、トライストーンに所属となった石川路子。

  • トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所「トライストーン・アクティングラボ」(TSAL)で学び、トライストーンに所属となった石川路子。

  • 稽古場の模様。『公務員ドリーム』は3月15〜18日に劇場MOMO中野で上演される。

  • 稽古場の模様。『公務員ドリーム』は3月15〜18日に劇場MOMO中野で上演される。

  • 稽古場の模様。『公務員ドリーム』は3月15〜18日に劇場MOMO中野で上演される。

  • 稽古場の模様。『公務員ドリーム』は3月15〜18日に劇場MOMO中野で上演される。

  • 稽古場の模様。『公務員ドリーム』は3月15〜18日に劇場MOMO中野で上演される。

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