ドラマ『隣の家族は青く見える』に若手個性派・前原滉がレギュラー出演 | ニュース | Deview-デビュー

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2018/01/18 19:01

デビュー

ドラマ『隣の家族は青く見える』に若手個性派・前原滉がレギュラー出演

トライストーン・エンタテイメント所属の俳優・前原滉(撮影/厚地健太郎)
トライストーン・エンタテイメント所属の俳優・前原滉(撮影/厚地健太郎)

 18日スタートのドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系 毎週木曜22時放送)に、松山ケンイチ演じる五十嵐大器の実家の焼き鳥店で働く糸川啓太役として、今映画やドラマでじわじわと存在感を増す若手俳優・前原滉が出演する。昨年、映画『あゝ、荒野』にて「自殺研究会」のカリスマ的リーダー・川崎敬三役を演じ、映画『探偵はBARにいる3』では事件の起点を担う役を演じた前原。お世辞にもイケメンとは言い難いが、俳優の世界にいそうでいないルックスと、確かな演技を武器にクリエイターを刺激する個性派の連ドラでの活躍に注目だ。

 小栗旬や綾野剛らが所属するトライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所「トライストーン・アクティングラボ」(TSAL)で4年間学んだ後に事務所所属となった前原。2017年にはNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』、TBS日曜ドラマ『陸王』、各映画賞で高い評価を受けた『あゝ荒野』、そして『3月のライオン』『トリガール』などに出演。着実に映像制作者から注目される存在になっている。

■前原滉インタビュー

ーー2018年は、深田恭子とさんが夫婦役で主演する1月ドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)に糸川啓太役でレギュラー出演されます。前原さんにとってはドラマ『陸王』から連続しての連ドラレギュラー出演ですね。

「はい。『陸王』ではダイワ食品の陸上部の一メンバーでしたが、今回は、糸川啓太という一個人としての役をいただけました」

ーー昨年公開された映画『あゝ、荒野』で演じた川崎は物語上、主人公たちの対比的な立ち位置で強烈な印象を残しました。ご自身でご覧になっていかがでしたか?

「純粋にスクリーンから目が離せなくなる力を持った映画になっていました。そこに関わることができたことに震えるような感動を覚えました。あの映画はボクシングの映画じゃなくて、僕は生と死の根本のところを映し出した映画だと思っているんです。で、僕が演じた川崎という人物については、死のパートを担っていて、見た人の中ではきっとすごく賛否両論があると思うんですね。でも、川崎のああいう死が描かれることで、主人公たちの生がより輝いて見える。そういう立ち位置になっていればいいなと思って演じていたし、少なくとも観る人にそう感じてもらえればいいなと思いながら自分でも観ました」

ーー『あゝ、荒野』には、ちょっと変わった経緯でキャスティングされたそうですね。

「もともとは『何者』と『聖の青春』という映画でお世話になったキャスティングディレクターの方から、“ヒロインを選ぶオーディションの相手役を探してるんだけど”と声をかけていただいたのがきっかけで、まあ、オーディションのお手伝いですよね。そういう形で岸善幸監督とも初めてお会いしたんです。で、オーディションの内容というのが台本からの抜粋だったんですけど、けっこうハードな濡れ場もあるシーンで、しかも1人の女優さんにつき1時間くらいかけてやるという、すごく濃いものだったんです」

ーー前原さんは、何人の女優さんのオーディションの相手役をしたんですか?

「一応、ほかの日にもオーディションはやってたみたいなんですが、僕が相手をしたのは5人でした。同じシーンでも女優さんによってアプローチはいろいろだなと思いながら演じましたが、最後の方はそれまでの4人と違って、演技中に泣き出してしまったんです。それを受けて自分の演技も決定的に変わりました。そのとき初めて監督から話しかけられたんですよね、“前原くん面白いね”って。そのことが結果的には、役をいただくことにつながったのかもしれません」

ーーそのキャスティングディレクターの方とは前にもお仕事をしているわけで、前原さんを岸監督に会わせたいという狙いがあって呼んだのかもしれないですね。

「台本を渡されたときに“あなたなら柔軟にいろいろやってくれるでしょ”とプレッシャーもかけられたんです。だから、たぶん“チャンスはあげるけど、あとはあなた次第だよ”ということだったんだと思います」

ーーそのチャンスをつかめた要因はなんだったと思いますか?

「なんだろう。でも、一つ思い当たるのは、台本を渡されたのがオーディションの前日だったんですね。で、お手伝いということは、別に台本を覚えていかなくてもぜんぜんよかったとは思うんです。でも、台本を渡されて『準備』に取り掛からないとなんだか落ち着かなくて。だから台本も覚えていったし、自分なりに役のイメージも考えて臨んだのがよかったのかなと思っています。僕はTSALで4年間学んだ後にトライストーン・エンタテイメント所属になって今年で3年目に入るんですけど、子どもって親から教わったことがいくつになっても染み付いてるじゃないですか。それと同じように、僕もTSALで徹底的に教わった『準備』というものが、やらないと気持ち悪いみたいな習慣になってるんだと思います。もちろん現場で身につくことはたくさんあるけど、そういう根っこの部分っていつまでも変わらないんじゃないかなと思うんです」

ーー昨年12月公開の『探偵はBARにいる3』では、事件の起点を担うというこちらも重要な役どころを演じました。

「実は去年は『映画のポスターに名前が載る』ということを目標にしてたんですが、『あゝ、荒野』とともに『探偵はBARにいる3』でも実現できたのはすごくうれしかったですね」

ーー今年もすでに2作の映画の公開を控えていて、1月からは連ドラレギュラー。順調にステップアップしている中で、次はどんな目標をお持ちですか?

「自分の中で課題に思っているのが、ドラマのスキルをもっとつけなければ、ということです。昨年は大河ドラマ『おんな城主直虎』や『陸王』でレギュラーをやらせてもらったんですけど、連ドラって映画と違って全話の台本が揃った段階でスタートすることがほとんどないんです。だから、どんな小さな役でもストーリーを通した中でその人物のヤマ場というのは必ずあって、映画の場合はそこを逆算して演じたり、役を作っていったりすることができるんですけど、連ドラの場合はそれがなかなか難しくて。そういう意味では一瞬一瞬が勝負というか、ワンシーンでも印象に残ることをもっと自分の中で意識していかないと、埋もれてしまうような気がするんです」

ーー1月ドラマはそのスキルを鍛える絶好のチャンスかもしれないですね。

「そうですね。実は去年はレギュラー以外にも、ゲストでドラマに出させてもらうことが多くて、『◯◯に出てたよね』と言われることがすごく多かったんです。でも『出てたよね』じゃなくて、それこそ『あゝ、荒野』のように、良いにしろ悪いにしろ、見た人に感想を抱いてもらえるようでいたい。そういう意味では1月ドラマは本当に勝負ですね」

ーー先ほど昨年の目標を達成したお話をしてくれましたが、2018年はどんな目標をお持ちですか?

「実は今年、役者として目標にしていたことが一つ実現するんです。役の上で制服を着るという。ずっと着たかったんですよ(笑)。というのも、僕がTSALに入所したのは高校を卒業した後のことで、制服を着る役ができるリミットをジワジワ感じながら焦っていた頃もあったんです。それが今年公開される映画で高校生の役を演じることができて、あの頃の自分によかったなと言ってやりたいです」

ーーTSALはかなり現場に近い環境で学ぶことができ、映画やドラマに出ているTSAL受講生も多くいますが、当時とトライストーン・エンタテインメント所属俳優になってからでは何が違いますか?

「いい意味でも悪い意味でも、あの頃のほうが力は入ってたと思います。同じように役者を目指して頑張っている仲間が近くにいたことも、そういうパワーにつながっていたと思うんです。それで変に空回りすることもあったりして、だから良くも悪くも、ですよね。今ももちろん完全に力が抜けてるわけじゃないけど、たとえば準備をするにしても事務所のサポートがあったりと、何かを全部自分一人で背負うような環境ではないので、その分、芝居に集中することができます。でも空回りした経験がなかったら、どこにどう力を入れていいかってわからないと思うんですよ。だからTSALでの4年間は自分に絶対に必要な時間だったと思っています」

ーーでは制服という目標は達成されたということで、改めて2018年の目標を聞かせていただけますか?

「2017年の『映画のポスターに名前が載る』に続くわかりやすい目標としては、舞台挨拶に登壇したいです。いつか映画に主演したいという目標はあるけど、まだ自分には早いと思うんですね。ただ去年はこれまで以上に真ん中に近い立ち位置の役ができたので、今年はその経験をもっと積み重ねていって、立ち位置もさらに中央に寄せていって、舞台挨拶に立てるってそういうことだと思うんですよね」

ーー舞台挨拶が決まったら、取材に必ず駆けつけます!

「頑張ります! あとは昨年、『あゝ、荒野』でダークな役どころに挑戦できたように、役の幅をどんどん広げていきたいです。そういう意味では今、すごく金髪にしたいんですよ(笑)。プライベートでやったら事務所に怒られるけど、役でやるとしたらかなり濃い芝居ができそうなので、金髪の役にすごく興味があります」

(撮影/厚地健太郎 取材・文/児玉澄子)

■ドラマ『隣の家族は青く見える』
(フジテレビ系/2018年1月18日22時放送スタート)

 スキューバのインストラクターをしている五十嵐奈々(深田恭子)と、おもちゃメーカーに勤務する大器(松山ケンイチ)夫妻は、小さなアパートで暮らしながら資金を貯め、コーポラティブハウスを購入する。コーポラティブハウスに住むのは、結婚を控えたバツイチのスタイリスト・川村亮司(平山浩行)とネイリストの杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)のカップル、二人の娘を持つ商社マンの小宮山真一郎(野間口徹)と美雪(真飛聖)夫妻、そしてコーポラティブハウスの設計も手がけた建築士の広瀬渉(眞島秀和)。
 子供が大好きな奈々と大器は、1年ほど前から子作りを始めていた。そんな矢先、大器の妹・琴音(伊藤沙莉)が、大器の実家の焼き鳥店で働く糸川啓太(前原滉)の子を妊娠。店を切り盛りする大器たちの母・聡子(高畑淳子)と夫の健作(春海四方)は、大喜びし、次は奈々の番だと期待を寄せる。
 早く子供がほしいと願う奈々は、大器を説得し、不妊治療専門のクリニックを訪れる。そこで片岡医師(伊藤かずえ)の「1年以上避妊していないにも関わらず、妊娠に至らないのは、不妊症といえる」という言葉にショックを受ける。

■前原滉プロフィール

まえはら・こう●1992年11月20日生まれ、宮城県出身。トライストーン・アクティングラボ(TSAL)』でのレッスンを経て、トライストーン・エンタテイメント所属の俳優となる。2015年、舞台『AZUMI 幕末編』、映画『S-最後の警官-奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』、CM「NTTドコモ『dTV』」他に出演。2017年にはNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』、TBS日曜ドラマ『陸王』、各映画賞で高い評価を受けた『あゝ荒野』、そして『3月のライオン』『トリガール』『探偵はBarにいる3』など数々の映画に出演。2018年は1月18日スタートのドラマ『隣の家族は青く見える』に糸川啓太役でレギュラー出演。すでに映画2作品の公開が予定されている。

関連写真

  • トライストーン・エンタテイメント所属の俳優・前原滉(撮影/厚地健太郎)

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  • 18日スタートのドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系 毎週木曜22時放送)より(C)フジテレビ

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