2018年3月17日よりIHIステージアラウンド東京で上演される、劇団☆新感線『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』の製作発表会見が18日、都内で行われ、天海祐希、福士誠治、竜星涼、清水くるみ、三宅弘城、山本亨、梶原善、古田新太、作・中島かずき、演出・いのうえひでのりが登壇。

　1990年に「劇団☆新感線」で初演されて以降、7年ごとに上演されたきた名作『髑髏城の七人』。昨年3月より“花・鳥・風・月”とシーズンごとにキャストと脚本、演出を大胆に変更しながら上演。今回のプロジェクトの最後を締めくくる“Season極”は、『髑髏城の七人』の世界観はそのままに、メインタイトルを『修羅天魔』とした完全新作として上演される。

　“織田信長に愛されたスナイパー”にして、現在は渡り遊女として諸国を旅してきた極楽太夫（天海祐希）が本作の主人公となり、古田新太演じる関東髑髏党の党首である天魔王との愛憎劇を描く。

　主演を務める天海は「花・鳥・風・月、全部拝見させていただいていますが、どの極楽太夫もみんな美しくて可愛らしくてとっても素敵でした。でも、あの愛らしさは私にはないなと思いながらも、また違うものを醸し出していけたら」と語り、「本当にすばらしいキャストのみなさんと、新作の『髑髏城の七人』を作れるので、本当に楽しみにしております。みなさんとのお芝居で、自分の極楽太夫という役を掘り下げていきたい」と意気込みを語った。

　“Season花”で贋鉄斎を演じ、本作では天魔王を演じる古田は「今まで一年間、いろんな人たちが天魔王をやってきて、すごくエキセントリックな天魔王だったり、カッコイイ天魔王とかをやっていたので、僕はなるべく動かない天魔王をやろうかなと。兵隊たちに『行けー!!やれー！』っていう役です」とコメント。

　新感線初参加となる兵庫役の福士は「古田さんの代わりにいくらでも走ります」と宣言し、「新作ということで、僕にしかできない兵庫ができればいいなと思います」とコメント。同作に出演経験のある役者から『長い公演だから健康に気をつけて、最後まで舞台に立つということをデカイ目標にしたほうがいい』というアドバイスを受けたと言い、「ハードな舞台にはなるので、無理することもたくさんあると思いますが、そこは冷静にやらないとダメだなと思っています」と身を引き締める。

　すると、古田から「前半はほぼ兵庫がペースメーカーになるので、頑張っていただきたいです」とプレッシャーをかけられ、天海からも「（初稽古で）かなりカッコ良かったですよね!?」と煽られると、「やめてくださいよ！」と苦笑い。

　同じく新感線初参加で、夢三郎という新キャラクターを演じる竜星は「新作で新しい役柄なので、僕自身も楽しみながら演じたい」と語り、「今回僕は、初めてづくしなので、嬉しいのと同時に、今は武者震いしながら緊張でいっぱいです」と告白。また、「時代劇や殺陣をしっかりやるのは初めてなので、みなさんの背中を見ながらいろんなことを吸収しながらやっていきたい」と目を輝かせる。

　以前、スペシャルドラマ『女信長』で竜星と共演経験のある天海は、その際の竜星が印象的だったという。「私が織田信長で、（竜星が）森蘭丸をやってくれていたんです。座って立ち上がるという所作が、お着物を着ているとすごく難しくて、陰でずっと練習していた」と撮影を振り返り、「袴が破けるくらい練習をしていて、すごく頑張り屋さんだなと」とコメント。さらに「これだけの容姿にこれだけの才能に、努力が重なったらすごいことになるなと思った。今回も成長した姿が見られるのかなと、楽しみにしています」と期待を寄せると、竜星は「ありがとうございます」と少し照れくさそうに喜びの表情を見せていた。

　2016年のいのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯』以来の新感線参加となる清水は、沙霧役で出演。「従来の沙霧の頭脳派というのをうまく出していきたい」と意気込みを語りつつ、大ファンだという天海との共演に対して「最初にお会いしたときに興奮してしまって鼻血が出てしまったんです」と衝撃のエピソードを告白。「すごく緊張したり興奮したりすると、本当に鼻血が出るんだなって思いました。でも、今回は毎日稽古があるので、鼻血を出さないように気をつけます！」と宣言し、笑いを誘っていた。

　劇団☆新感線『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』は、2018年3月17日（土）〜5月31日（木）までIHIステージアラウンド東京（豊洲）にて上演される。なお、オーディションエンタメサイト『Deview／デビュー』では、同舞台に出演する福士誠治＆竜星涼のインタビューを近日公開予定。