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2018/01/01 22:41
オーディションで選ばれた日本とロシアの女優が、友情を超えた関係演じる
『アイコ十六歳』の今関あきよし監督が、日本とロシアのオーディションで選んだヒロインを得て撮り上げた映画『ライカ』が、2018年2月17日より新宿K'scinemaほかで全国順次公開となる。
『アイコ十六歳』、『十七歳』などの作品で、少女のピュアな素顔を描いてきた今関は、21世紀に入って『カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜』でベラルーシ・ロケ、『クレヴァニ、愛のトンネル』ではウクライナ・ロケなど東欧圏に目を向け始めていた。監督人生の集大成として臨む『ライカ』は、ロシア、モスクワを舞台に、日本人とロシア人の2人の女性の間に芽生えた繊細な心の機微を焼き付けた作品。
主役を演じる2人のヒロインは、日本とロシアでのオーディションで選ばれた宮島沙絵とクセーニア・アリストラートワ。少女からと大人への過程という難しい年代を演じただけでなく、初ヌードによる禁断のシーンにも挑戦。宮島は本作での演技が認められ、今年の第12回ロサンゼルス日本映画祭最優秀新人賞を受賞している。
アンバランスな女性の心情を描き、愛しすぎたがゆえの依存性と喪失感を表現する同作。公開された『ライカ』の予告編では、「今関監督からTABOOが開放されLOVEが成熟する。」というテロップが流れ、今関監督が新たなステップに踏み出したことを感じさせる内容になっている。
■『ライカ』あらすじ
天真爛漫で自由奔放な日本人女性ライカと、モスクワで女優を目指すロシア人女性ユーリャはルームメイトとして同じ屋根の下で暮らしている。2人はお互い心も体も愛し合い、友情をはるかに超えたもので固く結ばれていたかに見えた。しかし、ユーリャが役を得るために演出家と寝たことがライカにバレてしまった事から、2人の心の方向が微妙なズレを生み出す。さらに、2人の間にニコライという青年が現れたことでまさに歯車が大きく狂い出す…。
■宮島沙絵(ライカ)プロフィール
1994年、東京都出身。舞台女優として『転人』劇団メイカーズプロデュース(15年)、『五右衛門烈風伝 〜100万両の金魚〜』THIRD PLACE(15年)、『あのコがエロいのはボクのせいだ』T.M. DELUX COMPANY(15年)などの舞台に立つ。今回オーディションでライカ役を射止め、本作で映画デビューを飾り、第12回ロサンゼルス日本映画祭で最優秀新人賞を受賞した。
■クセーニヤ・アリストラートワ(ユーリャ)
1992年12月12日、ロシア、クルスク生まれ。2014年にロシア国立舞台芸術大学に入学しミハイル・ボリソフ氏に師事。卒業後は公演の舞台に立ちながら映画の仕事も積極的に行っている。大学在学中に本作のオーディションを突破し主役の一人であるユーリャ役を射止めた。