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2017/11/17 22:53
座長・田村升吾「一粒一粒輝いていきたい」、お米を擬人化したハートフル“米(コメ)”ディ『ラブ米』開幕
お米を擬人化したハートフル“米(コメ)”ディ、『RICE on STAGE「ラブ米」〜Endless rice riot〜』が17日、東京・品川プリンスホテル クラブeXにて開幕。初日公演に先駆けて、公開ゲネプロが行われ、座長を務める田村升吾らキャスト陣が初日会見に臨み、本番への意気込みを語った。
伝説のお米ハーベスター『五穀米』に憧れて、穀立稲穂学園に入学したひのひかりらが、廃校寸前の学園を救うべく『ラブライス』を結成し、『ハーベストショー』を通じて米の人気復権を目指し奮闘する姿を描く『ラブ米』。本作では、アニメでもお馴染みの『ラブライス』に加え、舞台オリジナルの新たなライバル米、陸稲米を中心とした『ST☆RICE(スターリッス)』、古代米を中心とした『GAZEN BOYS(ガゼン ボーイズ)』が登場し、さらには、アフロヘアーが特徴の『合鴨ブラザーズ』たちが、笑って笑える“米”ディを繰り広げる。
この日の初日会見には、『ライブライス』から、ひのひかり役の田村升吾、ささにしき役の星乃勇太、『ST☆RICE』から、ネリカ役の健人、平山役の川上将大、『GAZEN BOYS』の白瑞光役・白柏寿大、『合鴨ブラザーズ』の兄鴨・滝口幸広、演出家・村井雄が登壇。
座長を務める田村は「(演出の)村井さんをはじめ、キャスト15人とスタッフのみなさんで作り上げてきたものを、舞台上で炊き上げるだけ。粒ぞろいのお米たちが揃っているので、グルメ(観客)のみなさまにはぜひ劇場で味わっていただきたいです」と語り、「一粒一粒輝いていきたいと思います!」と意気込む。続く星乃は「今までにない2.5次元舞台というものができれば!と思ってキャスト一同やってきました」と振り返り、「僕らの若い米たちの圧を感じてもらえたら嬉しいです。錦を飾りたいと思います」とコメント。
また、自身のチーム『ラブライス』について田村は「どのチームよりも、みなさんが普段食べているような有名なお米が多い。だからこそグルメのみなさんには近い存在でありたいです」と打ち明け、「古代米や陸稲のような、個性が強いお米の中でも、僕達はチームワークという部分にはどのチームにも負けないと思っていますので、ぜひ注目してもらえたら!」とアピール。
健人は「稽古が始まって今日まで、僕たちは雨の日も風の日も必死にお米として育ってきましたので、あとは稽古でやってきたことを信じて、本番を全力でやるだけです。観に来てくださるグルメのみなさんと一緒に炊きあがりたいと思います!」と決意を新たにする。「ワイルドでストロングが売り」と表現した『ST☆RICE』ついても「優秀なお米なのに、世間にあまり知られていないため、もっと知ってもらいたいという想いは熱い。エネルギーはどこにも負けません」と胸を張る。同じく『ST☆RICE』の川上は、「今まで観たことのない“米”ディです」と語り、「平山としての個人的な目標は、グルメのみなさんにどれだけインパクトを残せるか。観劇終わったグルメみなさんに、“陸稲を食べたい”と思わせられるよう頑張りたい」と身を引き締めた。
「『ラブ米』の世界観を保ったまま、いい意味で茶番が出来上がった」と語った白柏。「僕ら『GAZEN BOYS』は3人ですが、少数精鋭で一人ひとりの質が本当に高く、気品の溢れるチームです」と自身のチームを紹介し、「観に来てくれたグルメたちを魅了するような、美しい“米(マイ=舞)”をお届けしたいと思います」と“米”ギャグを交えての挨拶で場を盛り上げる。滝口は「若いキャストが中心となって、一生懸命稽古しているのを目の前で見ていて、熱々のお米のような熱い作品ができたんじゃないかなと思います」と話し、「僕ら『合鴨ブラザーズ』は、くだらないことを100%の力でやっているので、そこを楽しんでもらえたら」と呼びかけた。
脚本・演出・作詞を手がけた村井は「僕もお米について勉強する中で“こういうお米があるんだ”と、いろいろと知ることができたので、この舞台を通じてお米文化が普及して、世界にどんどん広がっていけば嬉しい」と胸の内を明かし、「夢は2020年の東京オリンピックの開幕式で、ハーベストショーをやることです!」と宣言。
今回の稽古場では炊飯器が用意され、それで炊いたご飯をみんなで食べて絆を深めたそうで、滝口が「同じ釜の飯を食べると仲良くなるというのは、まさにそう! ご飯を炊いてもらって、それをみんなで一緒に食べたことによって、一体感が生まれた」と語ると、白柏は「みんなが納豆を食べすぎて、稽古場が臭くなってしまって。楽屋に“納豆禁止”という張り紙がされるくらい、みんなでモリモリ食べました」と稽古場でのエピソードを明かす。
本編は、1部はステージ(お芝居)、2部はハーベストショーの2部構成だが、そのほか、終演後の『稲刈り体験(握手会)』や『米トーーク!(アフタートーク)』などのイベントをはじめ、回替わりで『ラブライス』のキャラクター名と同様銘柄の米を握ったオリジナルおにぎりも販売されるという本作。キャストに「好きなおにぎりの具」を聞くと、「肉味噌」(田村)、「明太子」(星乃)、「昆布」(健人)、「いくら」(白柏)とそれぞれ、好みの具材を回答。
また、川上が「塩おにぎりが昔から好き」と告白すると、滝口も「一緒!! 俺も塩おにぎりが一番好き」と意気投合。さらに、滝口は「小さい頃から、親に『お腹空いた、お菓子ちょうだい』って言うと、おやつじゃなくて、いつもご飯と牛乳を渡されていた」と幼少期を振り返り、「おにぎりが好きすぎて、(画家の山下清をモデルに描いた人情ドラマ)『裸の大将放浪記』をいつも録画して見ていたくらい、好き」と明かし、笑いを誘っていた。
『RICE on STAGE「ラブ米」〜Endless rice riot〜』は、11 月 17 日(金)〜26 日(日)まで品川プリンスホテル クラブeXにて上演される。