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2017/09/20 12:08

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野島伸司が総合監修を務める俳優養成校から、18歳の個性派女優・佐々木このみ誕生 野島ドラマ『雨が降ると君は優しい』でデビュー

野島伸司脚本のHuluオリジナルドラマ『雨が降ると君は優しい』でドラマデビューを果たす佐々木このみ(C)Deview
野島伸司脚本のHuluオリジナルドラマ『雨が降ると君は優しい』でドラマデビューを果たす佐々木このみ(C)Deview

 脚本家・野島伸司が総合監修を務めるアクターズスクール『ポーラスター東京アカデミー』が、開校から約1年半で、ドラマへの出演を果たす生徒を多数輩出している。野島がその個性的な演技に着目した生徒・佐々木このみ(18)は、野島が脚本を手がけ、16日から配信が開始されるHuluオリジナルドラマ『雨が降ると君は優しい』への出演が決定。佐々木このみに話を聞いた。

■『ポーラスター東京アカデミー』佐々木このみインタビュー

――佐々木さんは、演技の独特の面白さが野島さんに認められて、野島さん脚本のドラマ『雨が降ると君は優しい』に出演が決まりました。撮影に参加してみてどうでしたか?

「本当に一般人に近い状態で現場に入ったので、周りの出演者の方々がホントにすごい方々ばかりで、オーラがすごいっていうと本当に一般人の感想になっちゃうんですけど、すごく緊張しました。私が緊張をしているのをなんとなく察してくださって、玉山(鉄二)さんがセットにあったヘンな眼鏡をかけて出てきてくださって。そこでちょっと緊張がほぐれました。本番では、ポーラスターでドラマのプロデューサーや、現役の舞台俳優の方、キャスティングや演出をやっている方々から、様々な角度から教えていただいたレッスンを活かして撮影に臨めたと思います」

――現場で実際に役立ったことは?

「ドラマプロデューサーの伊藤一尋さん(『未成年』『高校教師』などで野島とタッグを組む)の授業で、新人の子は、“セリフを言うときはこの位置にいろ”って指示を受けたら、本当にその行動にしか意識が向かなくて。何をやればいいかっていう考えだけになってると教えられて。確かにそれでは演技ではなくて、ただ配置されているだけになっちゃうということを思い出して。現場では“こう思ったからこう動く”ということを考えながら演じていました」

――ドラマ自体、結構ハードな設定なんですが、どんなシーンなんですか?

「私の登場するシーンは奇抜で、新人作家に飼われている女子高生の役という、ドラマのなかで一番現実っぽくない雰囲気なんです。監督も“他のシーンはリアルを追求しているけど、ここのシーンは思うままにやっていい”っておっしゃっていて。じゃあ思いっきりやりたいって。衣装も化粧も奇抜で、楽しかったです。でも、そんなにハードルはあげないでください(笑)」

――ドラマデビューのチャンスをつかむきっかけになった『ポーラスター東京アカデミー』に通い始めたのは?

「小さい頃からコメディのドラマが好きで。クドカン(宮藤官九郎)さんの『ごめんね青春!』は何回も見返したりしていました。高校2、3年生の授業で演劇を選択して、演じることが面白いなって思い始めたときに、母が偶然ネットでポーラスターのオーディションを見つけて勧めてくれたんです。“女優になりたい”って言葉に出して言ったことはなかったんですが、ちゃんと演技を勉強したいという気持ちを、母が察してくれたみたいで。母はもちろん野島さんのドラマの直撃世代なんですが、私も野島さんの作品を遡ってみたら、特に意識していなくても観ていたドラマがたくさんあって、すごい方なんだって知りました。そして募集記事に書かれていた『本物を探せ』っていう言葉がカッコいいなと思ってオーディションに応募しました」

――佐々木さんはオーディションでは何をしたんですか。

「オーディションを受けるのが全く初めてだったので、とにかくやり切ればいいと思って臨みました。よさこいを習っていて、劇団四季の歌マネが好きなので、ミュージカル『ウィキッド』の『ポピュラー』を歌いながら、鳴子を鳴らして踊るという、特技を合体させたものを、1分の自己アピールで披露しました。よし、やり切った! これで落ちてもやり切ったぞ!って思って。それでやっぱり、最後にみんな前に来てって呼ばれたときに、審査員の方から“あなたは心臓が強いんですね”って言われて…。緊張で、やり切ったということしか覚えていないんですけど、ハートの強さは伝えられたかなって」

――ポーラスターで印象に残っているレッスンは

「伊藤さんの授業で、野島さんが書いたドラマの台本をテキストにした回があって。伊藤さんの中から出てくる優しい朗らかな感じで、自分もリラックスできて、初めて台本のなかにちょっと入れた気がしました。あと別の講師の方のときに、私たち生徒が置かれている状況に似た台本をいただいて。同じレッスン生として切磋琢磨をしているんだけど、一人は辞めて実家に帰っちゃって、それを呼び戻しに来るという設定が与えられたんです」

――感情が入りそうな設定ですね。

「今までのレッスンでは、なんとなくカッコつけて、いつも客観視している自分がいて、恥ずかしさもあったんです。でも、その授業で相手役からのパワーを受けて、初めて泣いちゃって。泣くのが正しい、正しくないとかじゃなくて、感情がわけわかんなくなっちゃって…。そのレッスンがあったから、どう思われてもいいし、初めてちょっと客観的な自分がなくなって、殻が破れた気がしました」

――佐々木さんは演技の面白さが野島さんにも認められたと聞きますが、普段はどんなキャラクターなんですか?

「私、よさこいを習っているんですが、地域のチームに所属していて、メンバーの年齢層が3歳から60歳ぐらいまで幅広いんです。他のチームの音楽が流れてきても、それに乗って、一人で踊っている感じで。劇団四季の『リトルマーメイド』のアリエルのモノマネにハマっていたので、最初、一人の子に向けてやってたんですけど、気がついたらチームのみんなの真ん中で一人でやってるみたいな状況になっていて。身内のノリなんですけど、みんなから拍手をもらったり、笑ってもらったりして、本当に小さいときに人を笑わせる快感を味わったのかも知れません。学校でもいじられキャラで。彼氏が出来ないっていうのが悩みで(笑)。でも楽しいからいいです」

――ギター弾き語りも趣味だとか?

「中2か中3ぐらいからお父さんに教えてもらいながら弾いていて、暇さえあれば家で歌ってストレス発散してます。自作の曲を作ろうと思って録音したんですが、ちょっとヤバくて。世に出せないなって思って(笑)。そういう面も女優の仕事でも活かせたらなと思っています」

――将来の夢や目標を教えてください。

「学園ドラマが好きなんですが、大体学園ドラマって分かりやすいキャラクターがあるじゃないですか? 頭いいとか、可愛いとか。私は毎回おちゃらけているキャラクターの方を観てしまうんです。学園ドラマに出演して、そういうボケ的な役回りのキャラクターを演じたいです。夢としては、満島ひかりさんが好きで、好きというのもおこがましいんですが、ちょっとでも同じ空気を吸いたい(笑)。そして三木聡監督の作品も好きなので、わけのわからない小ネタをさらっとできるぐらいのレベルに、演技力を上げて、三木監督の作品に出てみたいです」

 現在『ポーラスター東京アカデミー』は現在特待生オーディションの募集を行なっている。10月13日〜15日に東京校・名古屋校で同時オーディションを開催予定。参加希望者は、公式サイトの応募フォームからエントリーできる。

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