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2017/04/06 23:17

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仮面女子の曲を人工知能が作詞 第一稿にはアイドルに歌わせられない歌詞も

国立大学法人電気通信大学・坂本真樹教授(前列左から3番目)の研究とコラボしてAIで作詞を行なった仮面女子(C)Deview
国立大学法人電気通信大学・坂本真樹教授(前列左から3番目)の研究とコラボしてAIで作詞を行なった仮面女子(C)Deview

 最強の地下アイドル「仮面女子」が、国立大学法人電気通信大学とコラボ。仮面女子の曲『超☆アドベンチャー』をイメージしてメンバーが描いた絵や選んだ色を元に、同大学の坂本真樹教授の「イメージや色からAI(人工知能)を使って言葉を作る」研究を応用して、AIが作詞。そうして出来上がった楽曲『電☆アドベンチャー』の発表が6日、仮面女子カフェで行なわれた。

 今回のコラボは、昨年年8月、東京ビックサイトで開催された「イノベーションジャパン」という大学の最新研究成果を展示するイベントがきっかけ。ボイスチェンジャーの研究に声優として協力していた仮面女子・月野もあが、隣のブースで展示を行なっていた坂本教授の「オノマトペの意味を数値化する技術」を応用したアプリの見学に偶然立ち寄った際、「そういうチャンスは逃さない」と坂本教授がアプローチ。「人工知能で面白いことを一緒」にということから「人工知能で色から歌詞を作る」というコラボがスタート。

 坂本教授の研究室には「絵や写真で使われている色を入力して、その色彩イメージから生成した新オノマトペのリストと、色との結びつきが強い単語のリストを作ることができる特許技術」があり、最近の人工知能でよく使われる技術をかけあわせて、「AIが新しい歌詞を作る」という実験を行い、その成果として『電☆アドベンチャー』の歌詞を作り上げた。

 この日、仮面女子カフェではファンと坂本教授を招いてライブで『電☆アドベンチャー』を発表。最前列でライブを見た坂本教授は「パフォーマンスによって命が入った感じ。歌いやすさは考慮していないので心配でしたが、すごく自然に歌えていて感動しました」と笑顔。

 人工知能が作った歌詞は支離滅裂な部分も多いのだが、「人間では考えられない言葉の組み合わせで、想像が膨らみます。“にこにこうぱうぱブルーベリー”というフレーズはメンバーも気に入っていてずっと口ずさんでました」(月野)と意外な面白さを生み出した。

 色のイメージから歌詞を作るということで「自分のパートでは、担当カラーから作った歌詞が歌えたら」(月野もあ)、「日によって、今日はピンクの日、今日は黒い曲しか歌わないとか、照明もそれに合わせたりできたら」(桜雪)とメンバーからもアイデアが次々に生まれた。

 今回出来上がった歌詞でメンバーに刺さったものを聞くと、「『黄金(こがね)がブルーに照らす時』という歌詞があって、黄金という和風の言葉に、ブルーを組み合わせるのは考え付かない」(桜雪)「『泳ごう Pyuee(ぴゅー)』っていうのが意味が分からないけど可愛くて」(月野もあ)「『ずきずき三日月』とか、言葉遊びもするんだ!って」(桜のどか)と、やはり人間では発想しない歌詞が次々。

 『電☆アドベンチャー』は何度か言葉の候補を選んだ上で完成に至っている。実は人工知能が一番最初に生成した「純度100%」の歌詞は、仮面女子のスタッフも「なんですかこれは?」という衝撃的なものだったという。坂本教授は「最初の歌詞には『僕のクルミがはちきれそうで』という歌詞があって。私は可愛いなと思ったんですが、なんか想像されてしまうみたいだったので没になりました」と明かした。

関連写真

  • 国立大学法人電気通信大学・坂本真樹教授(前列左から3番目)の研究とコラボしてAIで作詞を行なった仮面女子(C)Deview

  • AIが作詞した『電☆アドベンチャー』をパフォーマンスした仮面女子(C)Deview

  • AIが作詞した『電☆アドベンチャー』をパフォーマンスした仮面女子(C)Deview

  • AIが作詞した『電☆アドベンチャー』をパフォーマンスした仮面女子(C)Deview

  • AIが作詞した『電☆アドベンチャー』をパフォーマンスした仮面女子(C)Deview

  • AIが作詞した『電☆アドベンチャー』をパフォーマンスした仮面女子(C)Deview

  • 研究の内容を説明する坂本教授(C)Deview

  • AIが作詞の元にした仮面女子メンバーのイラスト(月野もあ画)(C)Deview

  

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