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2017/02/11 18:23
ヒロインに大抜擢の山口まゆ「“相棒”のお二人にすごく助けてもらった」映画『相棒-劇場版IV』が公開
女優の山口まゆが11日、都内で行われた映画『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』初日舞台挨拶に登壇。水谷豊や反町隆史ら豪華キャスト陣に囲まれるなか、「本当に今日という日をとても楽しみにしていました」と映画公開への喜びを語った。
2000年の誕生以来、高視聴率を記録してきたドラマ『相棒』の劇場版第4弾で、水谷豊が演じる杉下右京の4代目“相棒”冠城亘(反町隆史)が劇場版に初登場する本作。そして、仲間由紀恵、及川光博、石坂浩二、六角精児をはじめとする『相棒』の人気キャラクターに加え、ゲストに北村一輝、山口まゆ、鹿賀丈史ら豪華キャストが集結。
本作で特命係の前に立ちふさがるのは、比類のない難敵となるミステリアスな国際犯罪組織。7年前に英国で起こった集団毒殺事件と少女の誘拐、日本国内に秘密裡に持ち込まれた化学物質、そして東京のど真ん中で行われる世界的なスポーツ大会の凱旋パレード。それらの点を杉下が持ち前の推理と洞察力によって線で結んだ時、深い愛が生み出した『相棒』史上最も壮大で切ないクライマックスがおとずれる。
この日の舞台挨拶には、水谷、反町、山口をはじめ、鹿賀丈史、鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、神保悟志、小野了、片桐竜次、橋本一監督が登壇。
同作品の物語のカギを握るヒロインに抜擢された山口は、小4から子役として活躍し、2014年『Deview』のオリジナルオーディション『Push!』でフラームに合格。そして同年7月に連続ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジ系)でテレビドラマデビューを果たし、その後『コウノドリ』(TBS系)で中学2年生の妊婦役を見事に演じ、話題となった期待の新人女優。
本作では、7年前に英国で起こった凄惨な集団毒殺事件で唯一生き残り、国際犯罪組織「バース」によって誘拐され、行方不明になっていた少女・鷺沢瑛里佳を熱演。水谷と反町の“相棒”コンビと対峙するシーンについて山口は「二人に銃を向けるシーンがあったんですが、そこは演技ではなく、水谷さんに瑛里佳の弱みを全部持っていかれて、全部吸収されるような感覚がありました」と語り、「銃を持てなくなるくらいになりました」と撮影を振り返る。それに対して水谷は「いや、打たれたら終わりですからね。なんとしても『相棒』を終わりにしちゃいけないのでね」と答え笑いを誘う。
ベテラン俳優陣に混じって、アクションからグッと心に迫る切ない演技まで堂々と披露している山口だが、撮影は緊張の連続だったそうで、「いつもにないくらい緊張していたので、“どうしよう”とずっと思っていたのですが、“相棒”のお二人にすごく助けてもらいました」と笑顔を見せた。
また、同じく劇場版ゲストの鹿賀は「水谷さんと反町さんは、言葉を交わさなくても意思が通じる、本当にいいコンビだな感じました」と“相棒”コンビの印象を語り、「一つ間違えると、吉本の人かな?って思ったりする部分もあるんですけど、非常に楽しい現場でした」と述べると、水谷と反町は黙ったままアイコンタクトで意思疎通を図るという、見事なコンビネーションを披露。
本作のキャンペーンで、東京・大阪・北九州と、延べ1万人を超えるファンと触れ合ったという水谷は「いろいろとキャンペーンで全国を回って感じたことがあった」と語り、「みなさん僕のことは『右京さん!』と呼んでくださる。ソリ(反町)のことは、半分が『ソリー!』、半分が『冠城さーん!』でした。ですから、今僕の名前を知っている方は少ないと思います」とジョークを交えて、大人気シリーズ作品へと成長した本作の浸透ぶりを実感した様子。
水谷とともに、濃密な時間を過ごした反町は「この機会に水谷さんに言っておきたいことはありますか?」とMCに聞かれると、「言っておきたいことなんて、ないですよ」と答えつつ、「でも、実は水谷さんとは親子ほどの年の差があるんですが、その年齢差を感じさせないほど、水谷さんは体力があって足が速い。本当に素晴らしいですし、いつも付いていくのに必死です」と脱帽。
この日、映画『相棒』シリーズ(「劇場版I〜III」、「鑑識・米沢守の事件簿」、「X DAY」)の累計観客動員数が1,000万人を突破。水谷は「1,000万人ってどれくらいなんでしょう。想像できないくらい、多くの方が『相棒』に触れていらっしゃる。見てくださったみなさんに感謝しかないです」とコメント。
さらに「『相棒』が始まった当初から、“こういう作品が映画になれば”と夢みていました。今回で4度目の夢が叶いました。どこまで夢が叶うのか検討もつかないですし、『相棒』がこの先どうなっていくのか、誰も検討がつかない」と語りつつ、「次は5度目の夢ですか」と客席に呼びかけると、期待に満ちた盛大な拍手が巻き起こった。
最後に水谷は「俳優としてこのようなことを体験できるのは、まるで夢を見ているようだと思うこともあります。『相棒』が始まって17年、シリーズになって15年。そして夢の劇場版が4本目になりました。本当に夢なんではないかと思ってしまいます」と語り、「プロデューサーや脚本家、監督、そしてスタッフ、我々キャスト、素晴らしい出会いがあったからこそ。そしてもっとも素晴らしい出会いは、この長い間『相棒』を楽しみ、応援し、支えてくれた『相棒』ファンの皆様との出会いだったと思います。本当にありがとうございました」と深々と一礼しファンへの感謝の想いを伝えた。