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2017/01/20 23:46
ミュージカル『手紙』が開幕、柳下大「命をかけて魂を込めて作った作品」
東野圭吾の小説を原作とした、ミュージカル『手紙』が20日、新国立劇場(小劇場)にて開幕。初日公演を前に、公開ゲネプロが行われ、主人公・直貴を演じる柳下大からコメントが届いた。
原作は、2003年に出版され直木賞候補作となり、2006年には映画化もされた、東野圭吾の大ベストセラー小説『手紙』。2016年1月〜2月東京・神戸・大阪で上演したミュージカル『手紙』を、キャストを新たに加え、【再演】ではなく、新たに【2017年度版】として上演。
両親を亡くし、弟の学費欲しさに殺人を犯した剛志と、周囲から「人殺しの弟」の烙印を押された弟の直貴の兄弟の10年間を描く物語。兄の存在によって友情や初恋が打ち砕かれる直貴役を演じるのは、ダブルキャストとなる柳下大と太田基裕。そして服役しながら直貴への純粋な想いを手紙に綴る兄・剛志役を初演時に引き続き、吉原光夫が演じる。
演出は2005年以降、蜷川幸雄作品に演出助手として参加した藤田俊太郎が担当。運命の荒波にもまれる兄弟の十年間をたどり、日常のもろさ、差別、償い、家族の絆―現代社会のかかえる問題をあぶりだす。
直貴役を演じる柳下は「演出の藤田さんをはじめ、キャスト、スタッフ一丸となって作っては壊しを繰り返し、命をかけて魂を込めて作った作品をようやく皆様にお見せできることを嬉しく思います」と喜びを語り、「2017年最初の衝撃作をぜひ観にいらしてください。全身全霊をかけて臨んでいます。『ある日突然、人生が裏返しになった…。』」とコメントを寄せた。
ミュージカル『手紙』は、1月20日〜2月5日まで新国立劇場(小劇場)にて上演され、その後、2月11日、12日に新神戸オリエンタル劇場にて上演される。