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2016/12/28 17:01
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』新演出・新キャストで復活 ジュリエット役、生田絵梨花&木下晴香にインタビュー
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が、2017年1月に新演出&新キャストで復活する。今回オーディションを経て、憧れのヒロイン・ジュリエット役のWキャストに抜擢された、乃木坂46の生田絵梨花と17歳の新星・木下晴香に直撃インタビュー。本作にかける熱い想いをたっぷりと語ってもらった。
■生田絵梨花×木下晴香インタビュー
――今回はお二人とも、オーディションを経てジュリエット役に抜擢。まずは決まったときの気持ちを聞かせて!
生田絵梨花「私は13年にこの作品を観たときから、“いつか絶対にこの舞台に立ちたい!”と思っていました。ですから、オーディションがあると聞いたときは、再演される嬉しさと同時に、“ダメで元々、今の力を精一杯出そう”という気持ちでオーディションに臨みました。オーディション当時は、演出の小池修一郎先生の前で歌うということで、最初は緊張でガチガチ! でも、小池先生からの演技指導が入る稽古さながらのオーディションだったので、“落ちたとしても得るものが大きかった、受けて良かった”と思っていました。結果をいただいたのは少し先だったので、正直、ダメだったか……と気持ちを切り替え始めていたので、合格の知らせはとても驚きましたし、嬉しかったです」
木下晴香「私は“オーディションに参加できることだけでも幸せ!”と感じていたので、やはり結果はどうあれ思い切りぶつかってみよう、という気持ちで受けました。 結果はメールで届いたのですが、読む勇気が出なくて、なかなかメールを開けなかったんです(笑)。なので“ジュリエット役に決まった”という文章が目に飛び込んできた瞬間は、あまりの嬉しさに泣いてしまいました」
――生田さんと木下さんの、お互いの印象を教えて!
生田「晴香ちゃんは年下だし、大きな舞台は初めてだというのに、すごく落ち着いているんです。この間、初めてご飯を食べに行ったのですが、佐賀から東京に来たばかりなのに、気づいたら私が道案内されていて(笑)。“もっとしっかりしなきゃ!”と反省しています」
――そんなことがあったんですね(笑)。
木下「ふふふ! 私にとって生田さんはずっとテレビで観ていた憧れの存在。初めてお会いしたときは、“うわ〜本物だぁ! こんなに可愛い人が本当にいるんだなぁ”って感動しました。“仲良くしてもらえるかなぁ”って、すごく不安だったけれど、初対面のとき、生田さんから話しかけていただいてとても嬉しくて。それから本当に、すごく、支えていただいて……」
――それは心強い!
生田「いやいやいや! そんなことないです。ちゃんと支えられてないです!!」
木下「いえ、本当に今、生田さんは私にとっての支えなんです。お芝居を観ていると“あぁ、こう演じればいいんだ”と気づかされるし、いつも相談に乗ってもらっているし」
生田「私こそ晴香ちゃんの存在が刺激になっているんだよ? 晴香ちゃんの澄み渡るような歌声を聴くと、本当に感動するし、私ももっと頑張らなくてはと思う。常に背中を押してもらっています」
――お二人とも、ミュージカルにはとても強い思い入れがあると聞いています。ミュージカルにしかない魅力とは何でしょうか?
生田「観客の目線で言うと、やはり劇中の歌と歌詞に胸を打たれます。ミュージカルでは、言葉では表現しきれない感情の波や魂の叫びが、歌になって心に届く。音楽が流れ始めるたびに、胸が高鳴ります」
木下「芝居と歌とダンスのパワーを感じられること。芝居や歌からは役者の熱がウワーッと伝わり、楽しい楽曲を聴くと自然に体がのってくる。そして、激しいダンスには圧倒されます。きっと『Deview』の読者の皆さんも、一度観たら、“やってみたい!”という気持ちになる人が多いのではないのかなと思います!」
生田「でも、演者の視点では、その魅力こそが難しさなんですよね。セリフを歌にのせて観客の気持ちに届けることって、本当に難しい。まさにそれが今の私の課題で、『ただ音符や歌詞を追うだけではダメだ、歌は役の感情から生まれるのだから』と毎回、指摘されています。特にこの舞台の楽曲は、歌詞のほとんどが原作のシェイクスピアの言葉で綴られているので、物語上でも歌が重要。常に頭を使いながら稽古をしています」
――では最後に、この舞台にかける思いをお願いします!
生田「この『ロミオ&ジュリエット』はオーディションで掴んだ初めての舞台なので、新人の気持ちで臨みます。昔からやりたかった舞台の仕事への情熱をどこかに置いてきてしまったと感じていた頃、私はこの作品に出会い、“やっぱり私は舞台をやりたいんだ!”というエネルギーが生まれ、今日まで突き進むことが出来ました。その当時、客席で自分が感じたエネルギーと感動を、今度は皆さんに伝えられるよう、精一杯演じます!」
木下「想いがたくさんありすぎて、うまく言葉にできないのですが……。ジュリエットとして心が動き、心の動きが自然と体の動きとして表現できるようになることが、今のいちばんの課題です。今はまだ、言われた通りの動きしかできていない段階ですが、本番までにしっかり稽古を積んでいきます!」
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は東京公演が2017年1月15日(日)〜2月14日(火)TBS 赤坂ACTシアターにて、大阪公演が2017年2月22日(水)〜3月5日(日)梅田芸術劇場メインホールにて。なおインタビューの全文がオーディション情報サイト「Deview/デビュー」に掲載中。また同サイトには、木下晴香が所属する「トライストーン・エンタテイメント」の新人募集情報が『冬の特別オーディション2017』内に掲載されている。
【プロフィール】
生田絵梨花(いくた・えりか)●1997年1月22日生まれ、ドイツ・デュッセルドルフ出身。乃木坂46合同会社所属。2011年に乃木坂46第1期生オーディションに合格。10thシングル「何度目の青空か?」ではセンターを務めるなど、乃木坂46の中心メンバーとして活動中。映画『超能力研究部の3人』、舞台『虹のプレリュード』、『リボンの騎士』主演ほか、女優としても活動中。2017年5月には、ミュージカル『レ・ミゼラブル』への出演も決定している。
木下晴香(きのした・はるか)●1999年2月5日生まれ、佐賀県出身。トライストーン・エンタテイメント所属。2015年『全日本歌唱力選手権歌唱王』(日本テレビ)の決勝に進出。オーディションでジュリエット役に抜擢された期待の新人。