ミュージカル界最高の栄誉「トニー賞」を3度受賞、ブロードウェイの伝説と呼ばれるヒントン・バトルが、吉本興業とタッグを組んで開校する世界的ダンサーの育成校「ヒントン・バトル　ダンスアカデミー（HBDA）」。2017年4月の開校に先駆けて「体験ワークショップ」が17日、東京ダンス＆アクターズ専門学校で開催され、未来のダンサーたちが本場の講師による指導に汗を流した。

　「HDBA」に選ばれたダンサーには、世界で活躍するためのレッスンプログラムが3年間無料で提供されるとあり、話題となっているが、この日は「HBDA第1期オーディション」に応募、または応募を検討している若きダンサーが集結し、ワークショップを体験。

　ワークショップはアカデミーが提供するダンスジャンルで、オーディションの課題審査にも用いられる「バレエ・モダン・HIPHOP・リズムタップ」の4ジャンルのうち、バレエとHIPHOPのレッスンが行なわれた。

　バレエのレッスンはブロードウェイの舞台やテレビ番組でも活躍する、プレストン・ダッガーIIIが担当。基本のポジションの重要性を説きながら、軽やかでダイナミックな動きを指導。滞空時間が長く、着地の際にもほとんど無音のダッガーのジャンプには、参加者も驚きの声を上げていた。

　HIPHOPはニューヨークで活躍するダンサーで振付師のケビン・グラスフォードが担当。グラスフォードは「エネルギーを伝えてほしい。そう言うとダンスが荒れがちだけど、スピードと正確性も大切に」と、密度が濃く高度なダンスを指導。次第に参加者同士が盛り上げ合うダンスバトルの様相となり、大きな盛り上がりを見せた。

　そんな日本人ダンサーたちをヒントン・バトルは笑顔で見つめ、時に声をかけ、歌を歌い、明るい雰囲気を作り出していく。最後には参加者と記念撮影を行い、「オーディションを楽しみにしています」と激励した。

　現在、ヒントン・バトルプロデュース『HBDA』第一期生入学 オーディションは参加者を募集中。応募資格は中学校卒業以上の男女。応募締切は12月31日。応募の方法は、オーディション情報サイト「デビュー」に掲載中。