女優・川栄李奈が10日、主演舞台『あずみ〜戦国編』ゲネプロ公演前に行われた囲み取材に、鈴木拡樹、早乙女友貴、小園凌央、有森也実、星田英利、岡村俊一（構成・演出）らとともに出席した。

　2015年上演された『AZUMI〜幕末編』に続いてあずみを演じる川栄。初日を迎えるにあたって「不安の方がまだ大きいんですけど、始まったらあっという間だと思うので、最後まで頑張りたいなと思います」と気を引き締める。

　この舞台の見どころはなんといっても迫力の殺陣。川栄は「難しいし、毎回通しでやるとヘトヘトで干からびているけど、このステージでいいものを見せられると思う」と自信を見せる。前作は「300人斬り」、今作は500人を斬ると言われているが、“もし次回作があったら何人？”と聞かれると「50人くらいでいいです。そのぐらいが気持ちいいです」と笑った。

　そして「ただ斬っているわけじゃなくて、意味がある殺陣になっているので物語を見て欲しい」と川栄。「一人ひとりが力強く生きて行く姿が見られると思います。胸が打たれるような、切ないシーンや辛いシーンが多いんですけど、生きる意味とは何なのかが伝わると思う」とアピールした。

　2.5次元舞台で絶大な人気を誇る俳優で、あずみを見守り続ける「うきは」を演じる鈴木拡樹は「『生きる』ということをテーマにそれぞれが戦っているんですけど、何より強いと思ったのが川栄座長。最後まで一人でずっと戦い抜いて生き抜いて…という座長の姿に引っ張られてみんなここまで来ているので、最後まで座長の背中についていけるように頑張りたい」と川栄の姿勢に感服。

　演出を手がける岡村氏は「女優は感受性が重要。（川栄は）去年も、そこそこできたなとは思っていたけど、こんなにできるとは思わなかった。もう教えることがない」とべた褒め。そして「言葉は悪いけど、“アイドル崩れ”みたいな言われ方をするじゃない？　とんでもない。そんなこと言うヤツはこれを見に来たほうがいい。女優の感受性とはこういうことなんだ！」と、女優・川栄を色眼鏡で見る向きをバッサリと斬った。

　舞台『あずみ〜戦国編』は11月11日〜27日まで、Zeppブルーシアター六本木にて上演。