昨年『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞を受賞した作家・羽田圭介の受賞後初の小説『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』が11月15日に刊行される。この表紙を飾る『ゾンビ女子高生』をある現役アイドルが演じており、このアイドルの名前を当てるクイズキャンペーンが現在実施中だ。

　昨年『スクラップ・アンド・ビルド』でピース又吉直樹の『火花』と芥川賞を同時受賞。「又吉じゃないほう」としてブレイクし、バラエティなどでも活躍する羽田圭介。彼が新作で挑戦したのはゾンビ小説。失敗作続きの末に依頼が来なくなった作家と、寡作で10年間で3作しか発表していない作家。生きているのはどちらなのか？ 実際にゾンビが跋扈する世界を舞台に繰り広げられる、作家たちの壮絶なサバイバルを描いた750枚の長編。文壇のおかしな慣習や、生き残りをかけて必死に立ち回る作家たちへの風刺を盛り込んだ新感覚のゾンビ小説となっている。

　新刊の真っ赤なカバーでこちらを見つめるゾンビ女子高生役は、実はある現役アイドルが務めている。10月20日〜11月13日の期間限定で現役アイドルの名前を当てた人の中から5名に、本のカバーをデザインした限定Tシャツをプレゼントするクイズキャンペーンを実施。応募方法はツイッターとメールの2種類。詳しくは『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』公式アカウント@context_novel、またはプレゼントホームページを参照。

■羽田圭介コメント
「芥川賞なんてとるはずのない自分がなにを書けば良いか？」を考えながら、三年以上前から執筆に取り組んでいた『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』。今作の表紙をかざるゾンビ少女の正体は、いったい誰でしょうか？」