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2016/09/30 22:52
舞台『弱虫ペダル』箱根学園、新世代がついに始動 座長の東啓介「ハコガクのチーム感をみせていきたい」
人気原作の舞台化シリーズ第9弾、舞台『弱虫ペダル』〜箱根学園(ハコガク)新世代、始動〜が、30日よりTOKYO DOME CITY HALLにて開幕。初日公演前日の29日には公開ゲネプロと囲み取材が行われ、今作で座長を務める東啓介をはじめ、キャスト陣が登場し、本番への意気込みを語った。
同作品は、2008年より『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)で連載中の、自転車ロードレースを題材にした人気マンガ『弱虫ペダル』(渡辺航)を原作とした人気舞台シリーズ。シリーズ第9弾となる今作は、第2弾『眠れる直線鬼』、第5弾『野獣覚醒』に続く、主役校・総北高校のライバル校・箱根学園(ハコガク)をメインとした物語。葦木場拓斗を主人公に、自転車競技部卒業を迎えた先輩との「3年生追い出し親睦走行会(ファンライド)」や、新3年生となった葦木場たちが新入生たちとともに、新生ハコガクチームとして、インターハイ王者奪還を目指す姿を描く。
囲み取材には、葦木場拓斗役の東のほか、泉田塔一郎役の河原田巧也、黒田雪成役の秋元龍太朗、真波山岳役の谷水力、荒北靖友役の木戸邑弥、新開隼人役の宮崎秋人が出席。座長の東は「今回は、ハコガクの先輩と後輩のやりとりがすごく多くなっている作品なので、そこが見どころだと思っています。葦木場の成長だったり、ハコガクのチーム感をみせていければと思います」と意気込みを語る。
ハコガクの新キャプテン・泉田を演じる河原田は「これまであまりなかったんですが、ちょっとヘロヘロになっています。今までやってきた旧3年生メンバーの仕事を今回僕が任せていただいていて“あ、こんなに大変なことだったんだな”と思い、一生懸命頑張っています」と新キャプテンならではの苦悩を告白。さらに「今までは飛び道具的な立ち位置で、泉田塔一郎という役を演じてきましたが、今回はしっかりとチームをまとめて、稽古場からそうでしたが、舞台全体を締めていく役どころ。なので、今回はあまりお笑い要素は僕にはない。とにかく一生懸命に、お客さんも含め、すべてを引っ張っていきたいと思います」とコメント。すると宮崎は「(お笑い要素)十分あるよ。大丈夫だよ」とフォローし、笑いを誘う。
葦木場、泉田とともに新3年生として新生ハコガクを引っ張る黒田を演じる秋元は「今まで黒田はインハイメンバーのサポートとして、インハイを見届けていたので、今回、レースを走らせてもらって、インハイレギュラーメンバーたちの大変さを身に染みてわかりました」と明かし、「そういう手に汗握る、熱い戦いになっているので、精一杯走りたいと思います!」と宣言。
今作には総北チームから、手嶋純太役の鯨井康介と青八木一役の八島諒の二人が参加。秋元は「新生ハコガクとしてのレースはもちろん見どころなんですけど、総北の二人がすごく面白いスパイスとなってくれていて。僕らが激しく戦ったあとにちょちょっと入ってくれているので、そこも見どころの一つです」とアピール。
今回初参加となる谷水は「今まで後輩だった僕たちが新しく引っ張っていくなかで、先輩たちから受け継ぐものだったり、熱い部分が見どころです。2年生になってたくましくなった真波山岳をお見せできたらいいなと思います」と語り、同じく初参加の木戸は「3年生の先輩の役を演じさせていただくんですが、ストーリー上、卒業する役柄なので、後半はそんなに疲れないのかなって思っていたら、案外、荒北じゃない役とかでけっこう疲れたりする(笑)」と告白。そして「僕だけじゃなく、キャスト全員が本役以外のところで頑張っている部分があるので、そういう部分も注目して観てほしい」と呼びかけた。
3作ぶりの出演となる宮崎は「一緒にインハイをやってきた、たー(河原田)や龍(秋元)がすごく頼もしくなったなと。特に龍は、インハイを走ってないけど、出てきて一言しゃべったときに目線が盗まれる。役者としても、黒田雪成としてもすごい成長しているなとハッとさせられた」とコメント。さらに「そんな上からものをみている自分に一番驚きました(笑)」と笑顔をみせつつ、「どの立場になったんだって思うんですけど、僕も最初は何もできなくて、いろいろな先輩方に教えてもらっていたので、こうやっていろいろ受け継がれていっているさまは、“ペダル”ならではだなって思います」としみじみ。
さらに宮崎は「3作ぶりに帰ってきて、お客様の中で勝手にハードルが上がっているんじゃないかなって不安はありますが、上がったそのハードルも飛び越えられるように、今回も新開隼人を作ったつもりなので、楽しみにしてほしいです」と自信をのぞかせる。
また木戸が「世間的にはもう10月に入り、だんだん涼しくなってきていますが、この作品は熱く、そしてまっすぐに向き合ってきた作品なので、劇場に足を運んでくだされば、今年の夏がまたやってくるという感じだと思います」と話し、秋元も「新しい箱根学園の気持ちや熱量、そういうものをみなさまの期待以上のものを届けられる自身があるので、楽しみに待っていてくれたら嬉しいです」とファンへ向けてメッセージを送る。
河原田も「前回の『総北新世代、始動』があっての、今回のハコガク新世代、始動なので、総北の人たちへの感謝を忘れずに、その人たちの想いも背負って走って、今度は僕たちが次の作品に繋げていく気持ちで走っていきますので、ぜひとも応援よろしくお願いします」と力強く語る。そして最後に東が「この作品はすごい熱い、熱い作品になっています。ワクワクしたり、笑ったり、涙もあると思います。劇場に来たら、いろんな感情を体感できると思います」と語り、「葦木場の成長なども劇場に来て、確認していただければと」とアピールした。
秋元が「今回のハコガクはずっと走っている」と語った通り、前半では「3年生追い出し親睦走行会」が中心となってストーリーが展開されていき、引退を控える3年生の主力メンバーに、次期キャプテン候補の泉田塔一郎率いる下級生チームが戦いを挑む、激しいレース展開が描かれる。そして迎えた新学年では、問題を起こしては入退部を繰り返す、部内の問題児であるスプリンター・銅橋正清(兼崎健太郎)と、“箱根の直線鬼・新開隼人”を兄に持つクライマー・新開悠人が加わり、新生ハコガクチームに波乱を巻き起こす。
様々な問題を抱えつつも、王者奪還に向けてチームが一丸となっていく姿に、新3年生としてハコガクチームを引っ張る、新キャプテンの泉田、葦木場、黒田、そして新2年生の真波など、物語を通して、それぞれのキャラクターの成長を感じる今作。これまでのシリーズ同様、西田シャトナーによる、ハンドルだけでロードレースを表現する独創的な演出と、リアルな汗が飛び散るほど白熱した役者たちの熱い芝居はもちろん健在。
さらに、キャストが自身の役以外に、自動販売機の役や女子高生、ゴミ箱などのモブキャラを演じ、思わず笑ってしまうようなコミカルな演出も満載。総北の新キャプテン・手嶋と青八木もコンビ芸ともいえる絶妙な掛け合いを繰り広げ、舞台を盛り上げていた。
舞台『弱虫ペダル』〜箱根学園(ハコガク)新世代、始動〜は、東京公演が9月30日(金)〜10月2日(日)までTOKYO DOME CITY HALLにて、大阪公演が10月7日(金)〜10日(月・祝)までオリックス劇場にて上演される。また、10月10日には全国の映画館にて、千秋楽公演のライブビューイング上映が行われる。さらに、2017年2月22日には本公演のBlu-ray&DVDの発売も決定。
なお、オーディション&エンタメ情報サイト『Deview/デビュー』では、葦木場拓斗役の東啓介×荒北靖友役の木戸邑弥×新開隼人役の宮崎秋人の対談インタビューを公開中。
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/弱虫ペダルGR製作委員会2014 (C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、トムス・エンタテインメント