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2016/07/06 20:08
小越勇輝「女性との絡みは坂道くんみたいにドキマギする」ドラマ『弱虫ペダル』製作会見
コミックス累計発行部数1,500万部突破の大人気自転車ロードレース漫画を原作とした、連続ドラマ『弱虫ペダル』が、BSスカパー!にて8月26日(金)より放送開始されることが決定。5日には都内にて製作会見が行われ、主人公・小野田坂道役を演じる小越勇輝をはじめとするキャスト陣が出席し、ドラマ版にかける想いや撮影エピソードを語った。
同作品は、2008年より『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載中の、自転車ロードレースを題材にした渡辺航による同名漫画が原作。主人公である孤独なアニメオタク少年・小野田坂道が、総北高校自転車競技部の仲間と共にインターハイ全国優勝を目指す姿を描いた青春スポーツ物語。2012年に舞台化され初演が上演されて以降、これまで8作品を上演。2013年にはテレビアニメ化もされ、今回、満を持して実写ドラマ化が決定。
この日の製作会見には、総北高校の小野田坂道役の小越勇輝、今泉俊輔役の木村達成、鳴子章吉役の深澤大河、金城真護役の郷本直也、古賀公貴役の輝馬、杉元照文役の平井浩基、寒咲通司役の安里勇哉、寒咲幹役の桜井美南、橘綾役の野口真緒、箱根学園から荒北靖友役の鈴木拡樹、 新開隼人役の宮崎秋人、泉田塔一郎役の青木空夢、真波山岳役の植田圭輔、そして棚澤孝義監督が出席。
舞台版のキャストも多く出演している本作。舞台シリーズから引き続き主人公・小野田坂道を演じる小越は、ドラマの現場の雰囲気に関して「クランクインするまで”どうなるのかな?”っていう不安もたくさんありましたが、金城キャプテン役の郷本さんとかがまとめててくれて、最初から仲良くわきあいあいと楽しく撮影しています」と語ると、ドラマ版からの参加となる木村も「3年生キャストがけっこう現場の雰囲気を作ってくれてるなというのはあります」と同調。
すると、金城役の郷本が「ただいま、紹介に預かりました、金城真護役の郷本です!」と満面の笑みとドヤ顔で自己紹介し、舞台シリーズから共演している植田が「やかましいわ!」とすかさずツッコミ笑いを誘う。さらに郷本は「今日は3年生キャストが僕だけなので、ちょっと寂しいんですけど。現場でわきあいあいと話し合いながら作っていて。現場の雰囲気は良いよね?」と1年生キャストに同意を求めるも微妙な空気になり「え?なになに!?」と慌てる郷本に、小越は「紹介したら、紹介したで、すごいニヤニヤするんだなって思って(笑)」とイジるなど、息ぴったりな様子で会見を盛り上げる。
ドラマではプロの指導の下、実際にロードレースに乗って撮影をしているということで、小越は「舞台ではハンドルだけを持って自転車に乗っているという表現をしていたけど、ドラマでは本当にロードレーサーに乗っての撮影で。個人でもみんなでも、走るシーンですごく苦労して作っている」と語ると、輝馬も「前もって練習させてもらったんですけど、ビンディングが非常に難しくて、慣れないうちは何回もこけたりして大変だった」とコメント。また、深澤が「山を登るシーンとかは、終わったあと酸素ボンベが必要になるくらいガチ漕ぎです。太ももとかパンパンになりました」と語り、木村も「レーシングパンツが日に日にパンパンになっていってどんどんきつくなってます」と撮影での苦労を語る。
舞台シリーズの初演から出演している郷本は「ドラマ化ということに対して、いろんな想いがある。舞台でやっていたものをキャストもほぼ一緒で、ドラマをやらせていただくというのはすごくありがたい話」と語り、「巻ちゃん(総北・巻島裕介)のセリフに『ドリームっショ!!』というのがあるんですが、ドラマの現場で馬場(良馬)と友常(勇気)と久しぶりに会ったときに『コレ、ドリームっショ!!』って自然に言ってしまった」と笑顔を見せる。さらに「舞台ではオーバーめに表現していたものを、ドラマでは繊細に作り上げていて。筋肉の動き一つ一つや、アップになったときの表情など、実写でよりその熱が伝わっていけばいいなと思います」とコメント。
クランクイン前だという箱根学園キャストの鈴木も舞台初演から出演している一人。ドラマ化に関して「舞台初演のときに、コミックスを広げて読み始めた世界観にすごく引き込まれて、ロードレースって楽しいんだなって感じたその想いをまたこのドラマで再び味わいたい」と話し、「こうしてまた思ってもいない角度から荒北と一緒に走る機会をもらえたので、その時間を大切にしたいと思います」と想いを語る。宮崎も「舞台からずっとこだわってやってきた新開という役をまた演じることができて、ドラマで新しい一面を作れることが嬉しい。またハコガクのメンバーと一緒に走れることが楽しみだし、その空気感を大事にしたい」と意気込む。
そして同じく初演から出演している植田は「小越くんとは舞台版でも共演してますが、最初の出会うシーンとかは一緒にやっていないので、ドラマで“小越坂道”と出会って、また物語が始まるというのは感慨深い」としみじみ。さらに「こいつ(小越)人見知りで、最初、俺にぜんぜん懐いてくれなかったんですよ」と暴露し「俺、嫌われてるのかなってずっと思ってたんですが、最近は来てくれるので可愛いなと思っていて(笑)。頑張ろうな!」と小越に呼びかけるも、小越の「……はい」と照れながらの微妙な反応に、植田は「よそよそしさの極みやな!(笑)」とツッコミ、笑いを誘う。
ドラマ版からの出演となる青木は、肉体派の泉田役ということで体作りに余念がない。「筋トレはけっこう孤独で、会話相手がいないので、筋肉にしゃべりかける気持ちがすごくわかるようになった」と役さながらに筋肉と仲良くなった様子で、「自然に『よし、今日は頑張ったな』って筋肉にしゃべりかけちゃう」と明かすと。すると舞台版で筋肉のモブキャラをやっていた郷本が「アンディとフランクってドラマ版では出ないのかな?」と目を輝かせると、植田は「やりたいんでしょ?(笑)」とツッコミ、棚澤監督は「(胸筋に)文字でアンディとフランクって書くか?」と提案し場を盛り上げる。
また、女性キャストが出演することもドラマ版ならではのみどころの一つ。桜井は「女性キャストが加わったことで変化が出せれば」と語りつつ、「私はマネージャーの役なので、男性陣とばっかり撮影をしていて、歳もかなり離れているので……」と語ると、郷本は「僕の年齢が36歳で倍くらい違うんですが、娘を持ったような感覚になっていて。終始ニヤニヤしてます(笑)」と語り笑わせる。
また、野口は役作りのために髪の毛を20cmほどバッサリ切ったことを明かしつつ、「実は父親が『弱虫ペダル』の大ファンで。父とは半年くらい会話がなかったんですが、“このドラマに出る”という話をしてから、毎日会話するようになりました」とキャストも仰天の告白。そんな女性陣に対して小越は「(女性キャストとのやり取りは)すごく面白い。でも、女性と絡むのが、本当に坂道くんみたな感じでドギマギするというか……」と赤面すると、キャスト陣から「タジタジじゃね〜か!(笑)」とツッコまれるひと幕も。
また桜井と野口に対して「どのキャラクターがタイプか?」という質問が飛ぶと、「選ばれなかったときの心情が…」(深澤)、「今後の撮影に響く可能性が…」(郷本)、「芝居変わるわ〜!」(木村)と、男性キャストが一斉に動揺。そんな中、桜井は「やっぱりプリッツ食べながら、私のことを見守ってくれるお兄ちゃん(寒咲通司)かな」とコメント。一方の野口は「ちょっと強い系の人が好きなので荒北さん」と答えると、すかさず鈴木が「そう!! ハートが強いんですよ。でも、本当はきっと優しいんです」と満面の笑みで返しつつ「いや〜嬉しい。理解してくれる人がいて。けっこう荒い役なので、勘違いされちゃうこともあるんですけど、彼なりに貫いている部分もあって魅力的なんで、よろしくお願いします」と呼びかけた。
BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『弱虫ペダル』は、8月26日スタート 毎週金曜 21:00〜22:00。なお、放送に先駆けて、7月29日(金)には、収録現場の模様やキャストへのインタビューなど、ドラマをさらに楽しむための事前特番が放送される。