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2016/06/18 06:01

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門脇麦、早稲田大学の学生らと”哲学トーク”で大盛り上がり 映画『二重生活』特別試写会

映画『二重生活』特別試写会 in 早稲田大学に登壇した、主演の門脇麦(C)Deview
映画『二重生活』特別試写会 in 早稲田大学に登壇した、主演の門脇麦(C)Deview

 女優・門脇麦が単独初主演を務め、“理由なき尾行”を描いた映画『二重生活』。6月25日の公開に先駆けて、17日に早稲田大学にて特別試写会を開催。門脇のほか、スペシャルゲストとして漫画家・コラムニストの辛酸なめこが登壇し、早稲田大学の学生らと哲学トークを繰り広げた。
 
 同作品は、NHK「ラジオ」など、多くのドラマを手掛けた気鋭の映像作家・岸善幸が、直木賞作家・小池真理子の同名小説を大胆に脚色、映画化に挑んだ作品。門脇が演じるのは、見ず知らずの他人を尾行し、いつしか禁断の行為にはまっていくヒロイン。大学院で哲学を学び、修士論文の題材に“哲学的尾行”というテーマを選らんだ主人公・珠が、“理由なき尾行”を通して人生を考え、成長していく物語。尾行される男を長谷川博己が演じ、珠の恋人役に菅田将暉、そして尾行を勧める謎多き教授役をリリー・フランキーが演じる。

 この日、MCを務めた早稲田大学の文学学術院 文化構想学部・藤本一勇氏が、本作で哲学監修を担当した経緯があり、本イベントが実現。映画の上映が終了した後、約250名の観客を前に、真っ白なワンピース姿で登場した門脇は「今日は珠と同い年くらいの皆さんに観ていただけて嬉しいです。このような機会はなかなかないので、楽しみにしていました」と笑顔を見せた。

 映画の感想を求められた辛酸は「門脇さんのメガネ姿がすごいエロいというか、可愛かった」と絶賛しつつ、「挙動不審さが魅力だなと思ったんですが、そういう雰囲気を身につけるために何かやったんですか?」と問いかける。門脇は「特に意識しなかったんです」と答えながらも「撮影とはいえど、覗き見している感覚が背徳感というかハラハラしました。しかも、長谷川さんみたいなカッコイイ男性を尾行するっていうこともあって」と撮影を振り返った。さらに「(長谷川演じる石坂が)愛人と密会しているシーンとかは特に面白くて、ニヤニヤしちゃって。そこは全部カットされてました(苦笑)」と撮影秘話を語る。

 また今作のテーマである“尾行”について聞かれると、門脇は「この映画をやって特に思ったんですけど、知っている人の後はつけたくないなって思いました」とコメントし、「あと、彼氏の携帯覗くとかも、絶対いい情報入ってないじゃないですか。だから、秘密は知らなくていいって思いました」と明かした。

 一般的な尾行のイメージはマイナスな印象が強いが、今作では尾行を通して、主人公・珠が成長していく人間ドラマも見どころの一つとなっている。このことに対して門脇は「珠ちゃんは自分の本当の感情に蓋をして我慢して生きている女の子。たとえば、映画を観て感動することって楽にできるけど、自分の内側にある本当の感情を探ることって非常に難しいし、大人になると極力避けようとする。だから、珠ちゃんのように、尾行ということで“他人事”として見るほうが自分の心が動きやすいのかなと思います」と持論を展開。

 イベントではトークショーのほか、学生たちからの質疑応答も実施。女子高生からの『10代のうちに観ておくべき映画』を聞かれると、門脇は「映画も本もそうだと思うんですけど、読む歳、観る歳によって、見え方も全然違ってくると思う。どのジャンルもまんべんなく観ておくといいんだろうなって思います」と答え、「個人的な話をすると、高校生のときになんとなくこの仕事をやってみようかなって思ったきっかけは、宮崎あおいさんや蒼井優さんとかがまだ10代のころにやっていた映画を見たことなんです。爆発力とかエネルギーがすさまじくて、それを観て、10代の女の子たちが大人と一緒になって仕事をしているってすごいなと思ったんです」と自身の体験談を告白。

 さらに「私たちが知らない時代の、例えば60年代の映画とかって、みんな輝く未来を見つめていて大らかで、私が憧れて憧れてしょうがない時代なんです。そういう時代の作品を、今のうちに観ておくととっても素敵なんじゃないかと思います」とアドバイスした。

 また、“泣きの芝居”について質問が飛ぶと門脇は「基本的に(台本の)ト書きうよりも、そのときの自分の気持ちを大事にしています」とコメント。さらに「今回の映画は、監督もカメラマンもドキュメンタリー出身の方で、演技というようりも“カメラの前で生活すること”を求められて。“演技でごまかすなよ”という感じだったので、演技をしたなって思うシーンはあんまりないんです。なので、涙のシーンは自然に涙が溢れていったという感じです」と“泣きの芝居”について自分なりに分析。

  最後に門脇が「ひと言で説明しづらい映画ですが、日本映画では今までになかった作品。サスペンスな面もありながら、人間ドラマがあったり、恋人との物語があったり、非常に新しい映画になっていると思います」と語り、「SNSや口コミなどでの拡散よろしくお願いします。この映画をみなさんの力で広げていってもらえたらと思います」とアピールし、特別試写会イベントを締めた。

 映画『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開。なお、オーディション&エンタメ情報サイト『Deview/デビュー』では、門脇麦のインタビューを公開中。

関連写真

  • 映画『二重生活』特別試写会 in 早稲田大学に登壇した、主演の門脇麦(C)Deview

  • この日の特別試写会を「楽しみにしていました」と語った門脇麦(C)Deview

  • 映画『二重生活』特別試写会 in 早稲田大学に登壇した、門脇麦(左)と辛酸なめこ(右)(C)Deview

  • 映画『二重生活』特別試写会 in 早稲田大学に登壇した、門脇麦(左)と辛酸なめこ(右)(C)Deview

  • 映画『二重生活』特別試写会 in 早稲田大学に登壇した、門脇麦(左)と辛酸なめこ(右)(C)Deview

  • 映画『二重生活』特別試写会 in 早稲田大学に登壇した辛酸なめこ(右)(C)Deview

  • 映画『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開(C)2015「二重生活」フィルムパートナーズ

  • 映画『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開(C)2015「二重生活」フィルムパートナーズ

  

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