ニュース
2016/06/15 05:01
西田麻衣、デビュー10周年記念写真集『未熟』を発売 10年間グラビアを続けられた理由
グラビアアイドル・西田麻衣が、デビュー10周年のメモリアルイヤーに通算7冊目となる写真集『未熟』を6月30日に発売する。2006年5月、デビューのきっかけとなった『スペースクラフト水着グラビアオーディション』を共同開催した『Deview/デビュー』が10周年にあたり西田にインタビュー。10年間トップグラビアアイドルであり続けた想い、そして新たな経験となった写真集について聞いた。
■西田麻衣インタビュー
「写真集『未熟』は新しいスタートを切る自信作です」
――10周年はいつごろから意識しました?
「インタビューのときに“デビュー何年ですか?”って聞かれるじゃないですか? その時に、5年、6年、8年、9年、あ、来年で10周年なんだなって、去年あたりから意識しだして。ファンの方も、“10周年で何かしないの?”って声をかけてくださったり。振り返るとあっという間でしたね。グラビアが一番忙しかったときは時間がダダダダダッて過ぎた感じで。楽しいことばかりじゃなかったんですけど、すべてにおいて、想い出があります」
――デビューのきっかけとなったスペースクラフトグループ『水着グラビアオーディション』にデビューも協力していたので、10周年は感慨深いです。
「オーディション合格のとき、番号で呼ばれたんですよね。6番だったっけな? まさかグランプリがいただけるなんて思っていなかったので、信じられなくて。人生のなかでこの瞬間が一番嬉しかったですね。それまで一番って取ったことがなかったので」
――このオーディションに応募したきっかけは?
「芸能界に興味があったので、ダメもとで『月刊デ☆ビュー』を読んでいたら、最初のページに神田うのさんが大きく載っていて応募してみようと思ったのがきっかけです。グラビアっていうものが何をするのか全く分かってなくて、まさか水着になるとは思っていなかったんです。スクール水着さえ持っていなかったので、履歴書の写真は水着のような下着で撮ったものを送ったぐらいなので(笑)。面接審査は水着で来てくださいって書いてあったので、あわてて水着を買いにいきました」
――そんなスタートでよくぞ10年続きました。
「初めは恥ずかしくて抵抗があったんですけど、あっという間にそれも無くなって、10代のころから楽しく撮影していました。初めてバリでDVDを撮影したとき、当時のマネージャーさんが細かく教えてくださって、その通りにやっていると自然と楽しくなりました。それこそ女豹のポーズを実演してくれて“はい、これマネして!”って特訓してくださったんです。撮影では緊張と頑張りすぎで熱中症になって、カメラマンさんに倒れかかったりとか、いろんな思い出がありますけど、当時はまさか10年もやらせてもらえるとは思っていなかったです。真剣に取り組んではいましたけど、いつかは終わるんだろうな、続くはずはないって思ってました」
――この仕事を続けられると思えたのはどんなとき?
「コンビニに行ったときに、自分が表紙を飾った雑誌がずらーっと並んでいた年があったんですよ。19歳ぐらいの頃、ほぼ全誌のグラビアに載っていたときがあったので。それを見たときに、すごいお仕事をやらせてもらっているんだな、やってて良かったなって初めて思えたんです。そして、なにしろ両親に感謝しました。胸はコンプレックスだったけど、やっぱりこの身体が無かったら、この仕事は出来てなかったし。両親に感謝、事務所に感謝、ファンの人に感謝って、そういう感謝の気持ちを知りました。それまではただ一つひとつのお仕事に必死で、マネージャーさんが営業に行ってくれて、ファンの人が買ってくれて自分がいるという仕組みが、本当の意味で分かってなかったんですよね」
――トラブルやスキャンダルに巻き込まれることなく、10年間人気を維持するのは大変なことです。
「周りの人に支えられていたから、何も危ない目に遭わずに来れました。間違わずに、真面目にこのラインを進んで来れたのは、周りにいる人の環境が良かったからブレなかったんですよね」
――モデル事務所であるスペースクラフトがグラビアをやること自体が異例で、西田さんは『孤高の存在』でしたよね。
「同業がいなかったので、正直“ライバルの子が入ってきたらどうしよう”って思っていた時期もありました。今では晴奈ちゃんていう妹分みたいなカワイイ後輩がいるし、頑張ってほしいなって思えるんですよね。昔はセカセカして余裕が無かったし、昔のほうが負けず嫌いでしたよ。ちょっと新しいグラドルの子が出てくるとコンビニでチェックしたり(笑)。今は少し余裕があるというか、次のステップに行かなくちゃという新しい気持ちが生まれています」
――デビューの頃から考えたら、グラビアアイドルもほとんど入れ替わったのでは?
「入れ替わりましたね。昔のほうが『ザ・グラビア』っていう感じがして、ほしのあきさんだったり、自分が憧れるグラビアの方も多かった。グラビアに誇りを持っていて、見習いたい先輩が多かったから、自分も輝けたと思います。当時、本当にほしのさんが大好きで、研究してました」
――10年間続ける中で心がけてきたことは?
「どんな状況になっても、自分らしく変わらずにいることです。全部素でやってきたというか、飾りたくなくて。久々に会った方から“変わらないね”って言われるのが凄く嬉しいんです。10年間ずっとイベントに来てくださるファンの方もいますよ。ファンの人は大事にしないといけないなって思います」
――そして10周年記念の写真集発売です。
「今まで“まいぷりん”っていうニックネームでやらせていただいているので、ぴょんぴょん跳ねるロリータ系という感じだったんですが、今回は今までに見れなかった、本当に『ザ・大人』っていう撮影内容だったんです。和室で、何も着飾らない状態での撮影だったので、今の心境にぴったりで入り込めたというか。自然な自分を出し切れたんじゃないかなって思います」
――今回の撮影のなかで発見はありました?
「今回、写真集のなかで初めて役柄があって、不倫相手とホテルに行くという設定だったんです。私はそういう愛のカタチには反対派だったので、正直、上手くできるのかなって思っていました。でも、その世界に入り込むと女性の気持ちが湧いてきて、高まるというか、初めてそんな気持ちになりました。いろんなシチュエーションの撮影を経験して、入り込めました」
――まだ経験していない新しい世界があったんですね。
「シーンによっては他のスタッフを入れずにカメラマンさんと二人だけの撮影もありました。手を縛られたり、いろんなカットが入っている中で、写真を撮られながらドキドキしたんです。“まいぷりん”っていう感じがひとつも入っていない、いい意味で今までのファンの方を裏切る作品に仕上がったんじゃないかな。今まで“女”っていう感じの部分は出していなかったので、新たな自分に挑戦出来たし、次の段階へのステップを上った感じです」
――かなりの手ごたえを感じたようで。
「自信作ですよ! 最初の打ち合わせの段階から入って、衣装を決めたり、写真を選んだりする作業もしてるんです。そういうことをしたのも初めてですし、記念の一作ですね。新しいスタートのきっかけになればいいなって思っているんです」
――10周年のターニングポイントを迎えて、これから先の目標は?
「演技のお仕事に挑戦したいです。今回の写真集をきっかけに、演技がしたいなあって思いました。今面白いドラマがたくさんあって、私を含めてそれを毎日楽しみにしている人がいる。“このドラマがあるから早く帰ろう”って思ってもらえたら、素晴らしいことだなって」
――芸能界を目指すデビューの読者にアドバイスをお願いします。
「グラビアって、皆さんが思っているより、やってみたら全然抵抗が無いものなんです。スタッフの皆さんがとにかく可愛く撮ろうとしてくださるので、お姫様気分になれて、すごく楽しんでできる素晴らしい職業だなって思います。私も一歩を踏み出したことが今につながっているので、皆さんもやりたいと思うことには、何にでもすぐ挑戦してほしいなって思います」
――ありがとうございました。
写真集『未熟』は4月中旬に都内で撮影。古民家で撮影した、下着姿や浴衣姿での妖艶な色気を醸し出したショットや、新宿ゴールデン街のバーや路地裏で見せるクールでスタイリッシュなショット、ホテルでの逢瀬を想起させるショットなど、西田麻衣の大人の魅力を前面に出した一冊になっている。スペースクラフト・エンタテインメント刊で6月30日発売。Loppi・HMV限定版はメイキング映像やスペシャル動画がスマホで見れるPlugAir、Loppi・HMV限定カバー付。
■西田麻衣プロフィール■
にしだ・まい●1989年3月23日生まれ、京都府出身。2006年5月に開催の『スペースクラフト水着グラビアオーディション』で3152人のなかからグランプリを獲得して芸能界にデビュー。その後数々の雑誌の表紙・グラビアを飾り、年間で最大でも4枚しか出せないDVDを10年間で35枚リリース。人気の移り変わりの激しいグラビア界で、息の長い人気を誇っている。
西田麻衣写真集:『未熟』
撮影:松田忠雄 装丁:A4判 上製(ハードカバー) ページ数:96ページ
発売日:2016年6月30日 価格:通常版/2600円(税込)
Loppi・HMV限定版/3600円(税込)【PlugAir、Loppi・HMV限定カバー付】
発行:スペースクラフト・エンタテインメント株式会社 制作:(株)スクロール
全国のローソン・ミニストップ店内のLoppi、HMV店舗(一部店舗を除く)、ローチケHMV(HMV ONLINE)、amazon、SPACECRAFT オンラインストア他で予約受付。
未熟特設サイト:http://spacecraft.co.jp/mijuku/