ニッポン放送主催の音楽イベント『ミュージックパーク』の一環として、4月25日、アイドルグループ10組が競演するイベント『アイドルパークTOKYO 〜Girls & Music Theater〜 Vol.1』がTSUTAYA O-EASTで開催された。楽曲・パフォーマンスともに高い評価を受ける人気グループから、話題のネクストブレイクまで、ジャンルの異なる10組が次々に登場し、熱いライブを繰り広げた。

　トップバッターは平均年齢13歳の「sora tob sakana」。耳に残るデジタルサウンドとピュアでファンタジックなパフォーマンスで、独特の世界に誘い込む。「フィロソフィーのダンス」はダンサブルでアッパーな楽曲でファンを踊らせる。例えばつんく♂楽曲のファンキーな成分を濃縮したようなダンスナンバーが心地良い。

　東京オリンピックに向けて活動するスポーツ応援団「ぷちぱすぽ☆」は、楽曲にあらゆるスポーツの応援コールやリズムが織り込まれ、とにかく気持ちがアガること請け合い。“「アイドル」をオリンピック正式種目にする”という崇高な（？）目標に向かって、初々しく拙くも、とにかく一生懸命に汗をかくパフォーマンスは応援したくなる。

　「Party Rockets GT」は、ロックな楽曲に乗って抜群のスタイルのメンバーが繰り出すキレキレのダンスが目を奪う。現メンバーで作り上げたパフォーマンスも完成度が高く勢いを感じる。「callme」は3人が完璧にシンクロするダンス、そして定評のある美しいターンに目を見張る。セルフプロデュースというオリジナリティで、3人組ガールズユニットのネクストブレイクとして注目されることは必至だ。

　6人組ヒップホップアイドルユニット「lyrical school」はメンバー自らが「攻めのセットリスト」という勝負曲を連発。このライブの3日後に発売したメジャーデビューシングル「RUN and RUN」、そしてキラーチューン「プチャヘンザ！」でライブハウスをダンスフロアに変えた。ストリート系のいでたちで決めた「PiiiiiiiN」は、懐かしささえ感じる、まっすぐで疾走感のある“青春パンク”で拳を突き上げ、O-EASTを一つにする。

　福岡発のアイドル・LinQは選抜メンバーで東京遠征。多人数グループの迫力を活かしたステージングで圧倒。5月5日には『ZeppFukuoka〜FINAL WEEK〜「LinQ 5周年祭 うちらのどんたQ〜博多名物になりたいっちゃん！〜」』を開催する彼女たちは、「九州を元気にしたい！福岡にも遊びに来て欲しいな」と呼びかけた。

　歌うたいの「あゆみ」と、DJ の「くりか」、盛り上げ役の「まき」のくま3頭からなる「あゆみくりかまき」。ステージを縦横無尽に駆け回り、お立ち台でファンをあおりながら、パンキッシュな高速ロックチューンをぶちあげる。今にも倒れそうなほどの全力感、刹那感に、ファンも声を枯らして応える。

　「『Vol.1』のトリを務めさせてもらいます」と颯爽と登場した「PASSPO☆」。個性溢れる7人が、洗練されたフォーメーションでガールズロックを聴かせ、貫禄を見せ付けた。10組すべてが、コンセプト、キャラクター、楽曲、パフォーマンスの面で異なる色を見せた対バンライブ。『アイドルパークTOKYO』は今後も“今面白いアイドルを見つけたい”という層にとって格好のショーケースライブとなりそうだ。