早見あかり、初舞台・初主演『夢の劇』開幕 「赤ちゃんみたいに何も知らないところから挑んだ」 | ニュース | Deview-デビュー

お知らせ

検索の条件設定はコチラ

Deview LOGO

ニュース

2016/04/12 18:42

デビュー

早見あかり、初舞台・初主演『夢の劇』開幕 「赤ちゃんみたいに何も知らないところから挑んだ」

『夢の劇‐ドリーム・プレイ-』より。早見あかり。(C)Deview
『夢の劇‐ドリーム・プレイ-』より。早見あかり。(C)Deview

 女優・早見あかりの初主演舞台『夢の劇‐ドリーム・プレイ-』の公開稽古が11日、KAAT神奈川芸術劇場で行われた。早見は「初の舞台なので、あかりんファンには観に来てほしい。観劇に一歩踏み出すきっかけになれれば」とメッセージを贈った。

 開幕を目前に控えた早見は「ついにこの日が来るのかっていう感じです。記者発表の日に、緊張し過ぎて泣くというハプニングがあって、今も緊張が無いっていったら嘘になるんですけど、緊張している場合じゃないと。とにかくお客さんの前に立たなきゃいけないという事実は変わらないし、明日私は舞台に立つ、という、ちょっと楽しみな気持ちと、何とかなるんじゃないか、このカンパニーで乗り越えられたらいいなっていう気持ちが強くなりました」と稽古の間に得た手ごたえと信頼について語る。

ADの後にコンテンツが続きます

 そんな早見に対して構成・演出の白井晃は「早見くんは度胸があって、稽古が始まってからは堂々と、大胆にもやってくれてます。僕は良く振付や動きを変えるんですが、彼女は踊りをやっていたから、変えても次にはすぐ対応できるというカンのよさもあります」と絶賛。共演の田中圭は「稽古では、初舞台とは思えない感覚でした。彼女は本番独特のギアやテンションも持っているんだろうなと思うから。楽しみです」と期待を語った。

 本作は『令嬢ジュリー』『死の舞踏』などで知られるスウェーデンの作家、ヨハン・アウグスト・ストリンドベリの原作。上演を目的に書かれた戯曲ではない上、夜にみる夢ののような、混沌とした精神世界を表現したとされる作品。物語は、神インドラの娘アグネスが人間界に降り立ち、様々な苦難と痛みに満ちた人間たちと出会い、共に過ごす中で人間界の不条理を経験し、成長していく姿を描き出す。客席とステージの境も出ハケのタイミングもあいまい、舞台装置は宙から降りてきて、役者が演じる人物も次々に入れ替わる。混沌としていながらも色彩感覚に溢れ、観る物の目を奪う不思議な作品となった。

ADの後にコンテンツが続きます

 早見は、劇中で演じるアグネス同様に、演劇という未知の世界に飛び込んだ感覚があったという。「本当に分からないことだらけで、皆さんが発する当たり前の言葉は、私の中で耳慣れていないものばかり。私は演じるアグネスみたいに、赤ちゃんみたいに、ホントに何も知らないところから挑みました。でも1ヵ月半稽古をやってきて、皆さんが優しくかけてくださるいろんな言葉があったから、楽しみという気持ちも出てきたのかな。稽古場では、皆さん緊張感を持ちつつも、ラフに楽しそうに演じてらっしゃるので、どういうふうにコミュニケーションをとろうかと迷う気持ちもなく、すんなり輪の中に入れてもらえた感じがします」。

 ただでさえ上演困難なハードルの高い作品に初舞台で挑戦した早見だが、白井の細やかで丁寧な演出に助けられたようだ。「おっしゃっている意味が難しくて伝わらないときは、自分の言葉に置き換えて何度も聞き直したりして。そんな私に対しても丁寧に、イチから全部教えてくれました。もし“自分で考えなさい”という演出だったら、見つけられることも少なかったんじゃないかなって思います。今回の舞台は特にそう思います。白井さんが“こうだよ”と提示してくださることによって、発見できることがたくさんあったので。本当に感謝しています」。

 最も苦労したのは台詞を覚えることだったそうだが、「元々体を動かさないと台詞を覚えられないので、立ち稽古に入ってから、歩きながら台詞を言っていたら、自然とすんなり口から出るようになりました」と難問もクリアした。早見は2時間の舞台中出ずっぱりとなるが、白井が「早見くんが演劇という世界に入ってきて、どんな様を見せてくれるのかっていうのが見どころ」ときっぱり語るように、観客は早見とともに濃密な演劇世界を体感するのが一つの楽しみ方であるようだ。

 かつて早見と活動をともにした、ももいろクローバーZのメンバーは観に来るか?という記者の質問に対しては「お互いにテキトーな関係なので(笑)。仕事のスケジュールもあるし、“絶対に来い”とは言わないですけど、耳に入っているんだったら、来てくれたら嬉しい。でも、私ももももクロの舞台に行けなかったので大きな声では言えないです」と笑う。それでも以前からのファンが注目するのは必至。早見は「私の初の舞台なので“あかりんファン”の方は観に来てほしいです。舞台ってちょっと難しそうだなって思っている人が、一歩踏み出すきっかけに、私がなればいいなって思っています」とメッセージを送った。

 『夢の劇‐ドリーム・プレイ-』はKAAT神奈川芸術劇場にて4月12日〜30日まで(12・13日はプレビュー公演)。以降松本公演、兵庫公演を実施。なお、早見あかりが同舞台について語ったインタビューが、オーディション情報サイト「Deview/デビュー」に掲載中。

関連写真

  • 『夢の劇‐ドリーム・プレイ-』より。早見あかり。(C)Deview

  • 『夢の劇‐ドリーム・プレイ-』ゲネプロ前囲み会見より。左から白井晃、田中圭、早見あかり、長塚圭史(C)Deview

  • 『夢の劇‐ドリーム・プレイ-』より。早見あかり。(C)Deview

  • 『夢の劇‐ドリーム・プレイ-』より。早見あかり。(C)Deview

  • 『夢の劇‐ドリーム・プレイ-』より。様々な仕掛けが施された劇空間(C)Deview

  • 『夢の劇‐ドリーム・プレイ-』より。多彩なキャストが複数の役柄を演じる(C)Deview

  
📢

求人特集

Pick up

📢

求人特集

オススメ