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2016/03/28 06:01
美女プロボウラー・渡辺けあきさん、声優オーディションでグランプリ! 「二足のわらじをしっかり履きたい」
アニメ専門チャンネル・アニマックス主催の『声優ドリームオーディション』最終審査会が26日、東京ビッグサイト『AnimeJapan 2016』オープンステージで開催。1000通を超える応募のなかからグランプリに輝いたのは、現役女子プロボウラーとして活躍する、栃木県出身の23歳・渡辺けあきさん。グランプリ特典として、アニメ『ルガーコード1051』で声優デビューを果たすが、今後も声優とプロボウラーの二足のわらじを履き続ける予定で「ボウリング漫画がアニメ化されたらぜひ私を!! 二足のわらじは踏み間違えないようように、しっかりと履いていきたいと思います」と意欲を語った。
『声優ドリームオーディション』は、声優を軸にした次世代のマルチタレントを探すことを目的に、アニメ専門チャンネル「アニマックス」が初開催するオーディション。オーディション情報サイト「デビュー」を通じて集まった総勢1094通の応募の中から選抜され、一般参加型のWEB投票で約110万票にも上る投票によって選ばれたファイナリスト5名が、日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2016」の会場で行われる公開オーディションに出場した。
グランプリは、集英社 週刊少年ジャンプ編集部が運営する「少年ジャンプ+」とアニマックスで開催した「アニメシナリオ大賞」の大賞作品『ルガーコード 1951』(羽木遼人さん作)で声優デビューが約束されるが、ステージ上で、その役柄がテスタ・リールベール教授役であることが発表された。そして最終審査は、同作に出演が決定している人気声優・江口拓也との掛け合いによる公開アフレコ形式で行われた。
渡辺さんは「戦闘着のボウリングウェアでやってまいりました! 自分らしく頑張ります!」とアピール。少年役を瑞々しく張りのある声で演じきった。グランプリが発表された瞬間、渡辺さんは顔を覆い、大粒の涙を流した。「本当に嬉しいです、信じられないです。このオーディションにかけて来たので、優勝できて幸せです」と感極まった。グランプリ特典としてすでにアニメ声優デビューが決定している渡辺さん。業界初のプロボウラー声優誕生に期待が高まる。
■渡辺けあきさん グランプリ受賞後インタビュー
――まずはグランプリの感想を!
「嬉しくてたまらないです! 声優を夢見て頑張ってきたので、その夢が叶うということで、感極まっています」
――声優をめざしたきっかけは?
「小さい頃から子役として演技をやってきましたが、ある日アニメのキャラクターを演じる声優さんという職業があることを知ったときに、声ひとつで老若男女問わず演じることができる広い世界、自由な声優の世界に憧れて、強く引き込まれました。私の大好きなキャラクター・ナルト(『NARUTO』)の「まっすぐ自分の言葉は曲げねえ、それがオレの忍道だ」っていう言葉があるんですけれど、その言葉をいつも支えにして、ボウリングの大会もプロテストも頑張ってきたんです。そうするうちに、自分もキャラクターに命を吹き込める存在になれたらという憧れが膨らんで、声優を目指しました」
――今回のオーディションでアピールしたことは?
「自分らしく、気負わず、今出来る自分をしっかりと出そうと思いました。それでダメでも、オーディション応援隊長のヒャダインさんが“勝負は時の運だから”とおっしゃっていて、その通りだなと思っていたので、今の自分らしく頑張ろうという思いでした」
――ステージ上での公開アフレコ審査はいかがでした?
「本当に夢のような一瞬で泣きそうだったんですけど、堪えました。楽しまなきゃ損だ、一生にあるかないかのチャンスだと考えて。だから緊張よりも嬉しさが勝ったので楽しく出来たのだと思います」
――憧れの声優と声優としての目標は?
「ナルトが好きなので、憧れの声優は竹内順子さんです。竹内さんのように、キャラクターにしっかりと命を吹き込むことが出来る、そういう声優さんになりたいなと思います」
――演じる役柄がテスタ・リールベールと発表されました。
「初めてアニメで役をいただけたので、今は舞い上がっちゃって。でもこのテスタくんという役をしっかり愛して、彼を理解して、もっともっとテスタくんに近づけるように、これから精進していきたいです」
――今はいろいろなスポーツのアニメがヒットしていますが、ボウリングのアニメがあったら……。
「そーなんですよ!! ボウリングの漫画も増えてきたので、どれかがアニメ化になってくれたら、ぜひ私を!!(笑)」
――プロボウラーであることが、声優の活動に活きることは?
「ここぞというときの集中力ですね。ボウリングはメンタルのスポーツなので、メンタル面や勝負での駆け引きとか。私には負けたくない選手がたくさんいるので、そいういう心の動きひとつひとつも芸の肥やしになって、そういう役が回ってきたときに、活かせるんじゃないかなって思います」
――ボウリングの成績は?
「アベレージは220ぐらいなんですけど、ハイゲームでパーフェクト12連続ストライクは5、6回達成したことがあります」
――そもそもボウリングのキャリアをスタートしたのは?
「ボウリングは中学生からやっていたんですが、プロの大会の緊張感が自分に合っていたので、このなかで勝負してみたいと思ってプロテストを受けました。プロの道に進んだのも、『ボウラーズプロジェクト』というプロボウラーを目指すコンテストでグランプリになったことがきっかけなんです。今回もそうですが、コンテストが自分のきっかけになっていることが多いですね」
――本番には強いほうですか?
「楽しくなっちゃうほうです。普通の審査より、ああいうステージに立って、みんなに観てもらっている中だと、すごいハイテンションになって楽しくなっちゃうたちなので、それがいいほうに働いたので良かったです」
――今後も声優とプロボウラーの二足のわらじは履きますか?
「そうですね。しっかり踏み間違えないようように、しっかり履いていきたいと思います」