ミュージカル『雪のプリンセス』で共演! 吉川友×片山陽加インタビュー | ニュース | Deview-デビュー

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2016/03/26 07:01

デビュー

ミュージカル『雪のプリンセス』で共演! 吉川友×片山陽加インタビュー

3月30日開幕のミュージカル『雪のプリンセス』で共演する片山陽加(左)と吉川友(右)。撮影/厚地健太郎
3月30日開幕のミュージカル『雪のプリンセス』で共演する片山陽加(左)と吉川友(右)。撮影/厚地健太郎

 アンデルセン作『雪の女王』をベースに大胆に脚色、大人から子供まで楽しめ、笑いと涙、大きな感動で包むファミリーミュージカル『雪のプリンセス』(3月30日開幕)。同作のメインキャストを務める吉川友と片山陽加にインタビュー。稽古場の空気や、演じる役柄、そして見どころまでたっぷり語ってもらった。

――『雪のプリンセス』の稽古場の雰囲気はどうですか?

吉川「もう、にぎやか! でしかないですね(笑)」
片山「にぎやかで元気!」
吉川「子供たちは雪組と星組のWキャストなんですけど、それぞれのキャストのキャラクターが違って面白いです」

――舞台の出演経験も多いお二人ですが、これだけたくさんの子役が出る作品は初めて?

吉川「毎日天使たちが舞い踊っているので、かわいーっ!て言いながら、目をハートにして見てます。食べちゃいたいぐらい」
片山「かわいいし、癒されてます。子供たちを見ているだけで、トゲトゲした気持ちが全部丸くなっていって、最近自分、穏やかだなって思ってます。稽古に入ると集中するあまり周りが見えなくなって、自分のことだけになっちゃいがちなんですけど、子供たちが稽古場をうろちょろしているのを見ていると、狭くなった視野が広がって行く気がして」
吉川「すぐに“チョンチョン”ってちょっかいをかけてきて。皆さんかまちょなので、それが癒しです。雪のプリンセスだから、最初は心が溶けてちゃいけないけど、子供たちに溶かされてしまうので、あぶないですね。本番までにはちゃんと凍っておきますから」

――『雪のプリンセス』は、アンデルセンの童話がベースの物語と聞いていたんですが、地球温暖化という現実的なテーマや、ファンタジーの要素も入っている新しい作品だと思いました。このお話をもらった感想は?

吉川「私の場合はプリンセス役と聞いていて、今までにない役なので楽しみでした。難しくてまだ苦戦しているんですけど、みんなに支えられていることの大切さや、地球温暖化の問題も伝えられる、いいお話だなあって思いました」

――プリンセス役についてはどう思いますか?

吉川「台本を読む前には”プリンセスらしく行動するわ”って周りに言ってたんですけど、読んでみたらちょっとわがままプリンセスなので、そういった意味では、変にプリンセスらしくしなくていいんだって思って楽になりましたね」

――台本をみたら、ライブでファンをあおるときのような口調もあって。

吉川「なんとなく似ている部分はありますね(笑)」
片山「私は一読して、ほんとにホッコリするいいお話だと感じました。本当に王道の物語だけど、やっぱり王道ってしっくり来るよねって。役柄は結構自分に似ていると思います。3きょうだいの一番上なんですけど、私も実生活で下に弟がいるお姉ちゃんだし、現実主義者というところも似ていますね。冷めたことをズバズバ言うし、当たりが強いので、普段は冷たい女って言われます(笑)。口調が強いので“怒ってる?”って言われることも」
吉川「私もはーちゃんの第一印象は、あまりしゃべらないので怒ってるのかなって。私も同じことをよく言われるんですよ。緊張すると“ピッ”となる人なので。顔合わせのときも“プリンセスしなきゃ”って思ったら、マネージャーさんから後々、“怖い”って」
片山「そうなんだ。私は図太い声をしていてテンションも低いから、普通に話すと感情が無いとか、怒ってる?って言われます。今回妹と弟が役柄的にも年齢が離れているので、ズバッと言っちゃうところを演出の方に“もっと優しく”って注意されてます。子供たちといると毎日楽しいんですけど、演技上でももうちょっと優しいお姉さんになって、太陽のように皆を包み込むやさしさを本番までに手に入れたいと思います」
吉川「こわいよーっ! はーちゃんがこわいよー! うわーん」
片山「こわくないこわくない(笑)。でもそういう風に思われちゃうの。ちょっと早く産んでたら、もはや親子ぐらいの年齢差なので。なんとかきょうだいに見れるように心がけたいですし、優しいお姉さんになれてたらいいなと」

――吉川さんの印象はどうでした?

片山「本当にかわいいなあって思ってます。結構前、AKB48が帯でやっているラジオにゲストできっかちゃんが来てくれたとき、ちょうど私がパーソナリティの日で。ホントにかわいいなあ〜って思ってました」
吉川「今上げてるけど、後でズバッと落とされるの(笑)」
片山「プリンセス役はぴったりだって思ったし、本読みのときも、私が想像してたプリンセスだって思った」
吉川「嬉しー」
片山「ポスターの写真もめっちゃ可愛い。雪の国チームはみんな目にキラキラをつけて、羨ましい、こちらのチームは常夏の格好なんで。雪の国チームと人間の世界のチームが対照的で、稽古場で見ていても本当に面白くなりそう」

――スノーキャッスルの場面のプリンセスと家来たち、人間世界のきょうだいたち、それぞれの掛け合いが面白いですよね。

吉川「家来のキャラクターが濃すぎます! 濃すぎて大変なぐらいキャラが立っているし、当て書きしてるかのように役者さんにぴったり」
片山「みんなハマってます」

――プリンセスは最初はわがままに見えるけど、胸のうちに隠された孤独や、周囲の期待からのプレッシャー、葛藤も描かれています。そんなプリンセスに共感できる部分は?

吉川「デビュー当時、家族、親戚、友達に期待されるプレッシャーもあったし、ソロでデビューしたときも、いきなり大舞台に放たれたりしたことを思うと、共感できる部分があります。あのころはそんな気持ちもあったなって。自分の気持ちは言えなくて、それでいて強がるというややこしいタイプで。そこに共通点はあると思います」
片山「私も葛藤を人に言えなくて、溜め込んで、自分が腑に落ちるまで悩み続けるというタイプなので共感できますね。物語の最後のほうに、プリンセスに向けて“一人じゃどうしようもないときはあるでしょう?”って言う台詞があるんです。そこは自分にも心当たりがあって。人に言ったほうが楽になるんじゃないか、人に助けもらわないと生きていけないなということは、年を重ねるたびにヒシヒシと感じています。自分自身が実感を持ってプリンセスに言う台詞を、観ている人にも、演じているきっかちゃんにも届けられたらいいなって思っています」

――ソロで活動するようになって余計に感じているのでは?

片山「周りに支えられて自分がいるということは、AKB48の時代から思っていたんですけど、一人になったほうが余計に感じていて。きっかちゃんが最初から一人でやってるのってホントにすごいなって思う」
吉川「いやいや…」
片山「私にはAKB48というグループがあったし、みんながいるからプレッシャーをあまり感じずに、いろいろなお仕事をさせていただけていたので。危機感は一人になってから凄くあります。でも不安がっていてもしょうがない。AKB48を卒業してもこれだけのファンの方が付いてきてくれているから、その人たちの期待を裏切らないように、皆がいるから自分頑張れるみたいなことを、強く感じていますね」

――共演キャストの方々には、TMNの木根尚登さんや宝塚出身の安奈淳さんなど様々なキャリアの方が集まっていて刺激になりそうですね。

片山「木根さんは不思議な方で面白いです」
吉川「木根さんに会って、毎回ご挨拶したあとに見るTシャツの柄が個性的で」
片山「あっ、そうなんだ」
吉川「パンダのTシャツを着てきたり。個性的なTシャツが私的には見どころです。ぽわーんとする空気を作り出せる方ですね」
片山「雪女役の五大(輝一)さん(劇団四季、劇団新感線、帝国劇場などの大舞台に立つ俳優)もすごい方で。本番までにとんでもないことになっちゃうんじゃないかなって思っています。稽古のなかで、本読みとは違う雪女がすでに出来上がっているので」
吉川「共演の皆さん、演出の方の指示に対して本当にいろんな引き出しを持っているので、それを見るだけでもすごく勉強になりますね」

――それぞれアイドルとして経験してきたことが舞台で活きたと感じたことは?

片山「アイドルって、どの職業よりも『タフ』なんじゃないかなって思います。舞台の現場に行くと“はーちゃんってホントにタフだよね”って言われることが多くて。AKBのメンバーから言われることも多かったんですけど。神経の図太さとタフさは持っていると思います」
吉川「コミュニケーション能力が養われた気がします。はじめましての方が多い舞台だと、私も最初は内気でしゃべれないんですが、稽古終わりにみんなでごはんを食べに行ったり、大人チームで親睦会をして仲を深めたりするように心がけています」

――最後に今回の舞台の見どころを教えてください。

吉川「プリンセスの衣装にも注目してください。一瞬で早着替えするイリュージョンがあります! どんなふうに変身するのかは劇場でのお楽しみ!」
片山「まだ寒い時期ですし、ネット社会で人同士のコミュニケーションの温かさを失いつつあるじゃないですか。そんなときにお友達と見に来てほっこりしていただければいいなって思いますね。個性的なキャラクターたちに笑ったり、涙無しには見れないシーンもあったり。いろんな感情が約2時間ぐらいの間に盛り込まれていて、ちっちゃな子から年配の方まで、男女問わず楽しんでいただけるので、ぜひ暖かくなりに来てほしいですね」
吉川「楽曲も素敵で、一曲一曲がホントに胸に響いてくる曲調と歌詞、歌なので、音楽にも注目してほしいですね」

――片山さんはこの夏、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』への出演が決定したそうで、おめでとうございます。

片山「人生初のフライングにどきどきしています。『ピーターパン』もちっちゃい子が楽しめる舞台だと思うので、子供たちがどうしたら喜んでくれるのかな、どうしたら笑ってくれるんだろうって考えてます。この稽古場で一足早く子供たちに触れて、次の『ピーターパン』にも活かそうと思っています」

――吉川さんもニューシングルのリリースが決まりました。

「通算10作目のシングルは6月1日に発売されます。そしてバースデーツアーが、5月1日・大阪、5月3日・名古屋、5月8日・東京の東名阪で開催されますので、遊びに来てください」

Zero Project Produce ミュージカル「雪のプリンセス」
2016年3月30日(水)〜4月3日(日)
全労済ホール / スペース・ゼロ

約100年間、季節が止まったまま夏が続いている世界。季節を知らないコユキ(片山陽加)、ツララ、シズクのきょうだいも、クリスマスツリーの代わりにサボテンを飾りつけている。季節が止まっている理由は、この世を去った雪の女王の跡を娘のプリンセス(吉川友)が継がないためだ。雪の国の警備隊長にツララをさらわれたきょうだいは、皆が恐れているマロース山へと救出に向かう。脚本はディズニー映画『魔法にかけられて』『塔の上のラプンツェル』『アナと雪の女王』の訳詞を手がけた高橋知伽江。

出演/吉川友、片山陽加、水石亜飛夢、小笠原健、高橋胡桃、安奈淳、北島大輝、吉田明花音、兒玉拓真、茅野希咲、五大輝一、木根尚登ほか。

関連写真

  • 3月30日開幕のミュージカル『雪のプリンセス』で共演する片山陽加(左)と吉川友(右)。撮影/厚地健太郎

  • ミュージカル『雪のプリンセス』で雪の国のプリンセス役を演じる吉川友。撮影/厚地健太郎

  • ミュージカル『雪のプリンセス』で人間の女の子をコユキを演じる片山陽加。撮影/厚地健太郎

  • ミュージカル『雪のプリンセス』は全労済ホール スペース・ゼロで3月30日〜4月3日まで上演。

  

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