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2016/03/04 05:01
新人発掘オーディション、この春「全員面接」がトレンド
オーディション情報サイト「Deview/デビュー」がこの春掲載中の情報に、エントリー者全員を審査する「全員面接」形式を採用するオーディションが増えている。春休みシーズンで比較的人が動きやすいこの時期、書類選考で見落としがちな原石を、直接対面して選考するスタイルがトレンドとなっているようだ。
溝端淳平、山本裕典、池田エライザ、柳ゆり菜らが所属する「エヴァーグリーン・エンタテイメント」がファッション誌『street JACK』とのタッグで開催する「カミコレ!オーディション」は、5日(土)の名古屋を皮切りに全国5都市(東京・札幌・名古屋・大阪・福岡)で全員面接審査を実施。
柴咲コウ、北川景子、ももいろクローバーZらが所属するスターダストプロモーション芸能3部主催の『スクールガールズオーディションU-15』は小中学生女子を対象に全国10都市で全員面接を開催(初回は13日千葉)。今最も旬な「2.5次元舞台」で活躍する俳優を多数擁するワタナベエンターテインメントは『2.5次元スターオーディション』を実施中。2月から4月にかけて東京・大阪・名古屋・福岡の4大都市で毎週日曜日に面接を行っている。
3月19日・20日・21日の3日間は、東京・多摩のサンリオピューロランドでモデルオーディション『KiRA KIRA GIRLSオーディション』が開催される。開催日のいずれか1日に来場してエントリーすれば、栗山千明らが所属るスペースクラフトのスタッフらがパーク内で自由に遊んでいるところを審査する仕組みだ。そして『東宝シンデレラ』も夏に全国10都市で全員面接を行う。
全員面接のメリットは、まず応募書類だけでは判断できない魅力を見出せるところにある。実際に会ってみたら「写真と違ってガッカリ」ということもオーディションではよくあるが、その逆に、応募写真が満足に撮れないためにチャンスを逃している逸材も多い。特に男性の場合は「カッコよさ」の基準に幅が大きく、実際に会って、かもし出す雰囲気まで総合的に見ないと判断しづらい面もあるという。
また、ライトな芸能界志望者に対して「心理的ハードル」を取り除く効果もある。写真を撮って履歴書を書き、送付するという作業を省いた“気軽さ”によって参加を促すことができ、地方在住者に向けては「地元の近くでやっているなら、ちょっと行ってみよう」という参加意欲を起こさせることにもなる。これまで会えなかった人材の参加が期待できるのも、全員面接のメリットだ。
ただし会場の確保や、来場者整理のスタッフの問題、審査が長時間に及ぶことなど、審査側がクリアすべき問題も多い。しかし「人が財産」であるプロダクションにとっては、それでも実施する価値があるのが「全員面接」であるといえる。芸能界志望者にとってもチャンスが広がる「全員面接」オーディション。もし芸能界に興味がある場合は「デビュー」のサイトでスケジュールや実施概要をチェックしてチャレンジしてみてはどうだろう。