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2016/02/05 21:26
佐野岳がダイナミックな殺陣を披露し、鈴木勝大が圧倒的な歌声で魅了 「終わりのセラフ」The Musicalが開幕
若手俳優・佐野岳と鈴木勝大がダブル主演を務める「終わりのセラフ」The Musicalが、4日に東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて開幕し、初日公演直前には、公開ゲネプロが行われた。
同作の原作は、2012年10月号より集英社『ジャンプスクエア』にて連載が開始、コミックスは1〜10巻まで発売され、シリーズ累計500万を突破する人気作。人間と吸血鬼の戦いを描くダークファンタジーで、吸血鬼に支配された世界を舞台に、運命にあらがう少年たちの激闘を描く。2013年2月には集英社VOMIC化、2015年4月〜6月、10月〜12月でTVアニメが放送され、さらに2015年12月にはゲーム化されるなど、代々的なメディアミックスを展開。
物語の舞台は、未知のウイルスにより人類は壊滅、子供だけが生き残り、吸血鬼たちが闊歩する世界。主人公・百夜優一郎は、家族同然の絆を持つ百夜ミカエラら孤児たちとともに、吸血鬼に血を捧げる、家畜同前の生活を送っていた。そんな状況を打破すべく、優一郎たちは、ミカエラたちと一緒に外の世界へ脱出を図るが、吸血鬼に見つかり失敗。仲間たちの犠牲のもと、ただ一人脱出に成功した優一郎は、みんなの無念を晴らすため、吸血鬼に復讐を誓う。そして、4年後、16歳になった優一郎は、日本帝鬼軍の吸血鬼殲滅部隊「月鬼ノ組」への入隊を目指していたが、命令違反による謹慎処分を言い渡され、一般高校に通うことに。謹慎解除の条件は「友達を作ること」。大切な仲間を失った過去のトラウマから仲間や友達を作ることを恐れていた優一郎だったが、そこで出会ったシノア隊の仲間たちとともに、恐るべき吸血鬼との戦いに、その身を投じていく。
主人公・百夜優一郎役を務めるのは、『仮面ライダー鎧武/ガイム』にて主演を務め、TBS日曜劇場『下町ロケット』などで注目を集める佐野岳。そして、もう一人の主人公・百夜ミカエラ役を、『特命戦隊ゴーバスターズ』にて主演を務め、ドラマ『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』などに出演する鈴木勝大が演じる。同じ孤児院出身で“家族”同然だったが、お互いまったく別の運命に翻弄されることになる優一郎とミカエラの関係性を、同い年で同じ事務所に所属し、家族のような深い絆がありつつも、切磋琢磨しあう二人が演じている部分もこの舞台の注目ポイントのひとつだろう。
また今作には、優一郎・ミカエラと深い因縁を持つ吸血鬼、クルル・ツェペシ役には、AKB48卒業を発表した永尾まりやが務め、同じく吸血鬼のフェリド・バートリー役には、アクションや殺陣を得意とし、ミュージシャンとしても活動中の中村誠治郎が参戦するなど、多彩なキャストが集結。様々なジャンルで活躍中のキャスト陣が、芝居に歌やダンス、アクション、多様な演出技法で「終わりのセラフ」の世界観を表現。
人間と吸血鬼の戦いを描くダークファンタジーながら、高校に通いつつも、「月鬼ノ組」への入隊を目指す優一郎のシーンでは、友情や淡い恋物語など、学園モノの要素も盛り込まれ、思わず笑ってしまうような可愛らしいシーンも満載。一方、ミカエラが優一郎のことを想いながら歌うシーンでは、切なくも力強い鈴木の歌声にぐっと惹きつけられる。ところどころに散りばめられているコミカルなシーンが、互いに想いながらもすれ違ってしまう優一郎とミカエラの切ない物語を、より一層際立たせていた。
「終わりのセラフ」The Musicalは、2月11日(木・祝)まで、AiiA 2.5 Thaterにて上演。6月30日には同公演のDVD発売も決定している。なお、オーディション&エンタメサイト『Deview/デビュー』では、佐野岳&鈴木勝大の対談インタビューを掲載中。「終わりのセラフ」The Musicalへの意気込みなどを語っている。