南波あつこによる”片想い女子の永遠のバイブル”を、人気急上昇中のフレッシュスター・志尊淳＆芳根京子で実写化した『先輩と彼女』が、早くもDVDとなって2月2日に発売される。昨年10月の公開以降、“顎クイ”、“頭ポンポン”などの胸キュンシーン満載で話題を呼び、公開館数も全国へと広がった同作品について、志尊と芳根に直撃インタビュー。公開後の周りの反響や、撮影エピソード、注目を集めた2015年の活躍ぶりについて、そして今後の目標などを聞いた。

　同映画の原作は、『別冊フレンド』で『青夏』を大人気連載中の南波あつこが描く、全2巻で100万部を超える、甘くて苦い青春のラブストーリー。物語の主人公・都築りかが恋する先輩・美野原圭吾を演じるのは、テレビ朝日『烈車戦隊トッキュウジャー』ライト／トッキュウ1号役やTBS金曜ドラマ『表参道高校合唱部！』夏目快人役など、爽やかな演技で注目を集める志尊。そして、圭吾への初めての片想いに胸を焦がす都築りか役には、同じく『表参道高校合唱部！』で、オーディションを勝ち抜き、見事主演の座を勝ち取った芳根が務めるなど、今もっとも注目の若手俳優の共演でも注目を集めた。

　公開館数も10館から51館と、今もなお全国に拡大し続けている同作品について、志尊は「インタビューで『とにかく多くの人に広がって欲しいです』っていうことを何度も言っていて。それが、結果、ほとんどの都道府県で公開されたっていうことが一番嬉しい」とコメント。Twitterをやっている芳根のもとにはファンからのダイレクトな反応があったらしく「“私の地域は公開されないんです”っていうコメントも届いてたんですけど、今年の2月から始まるところもあったりして。“やっと私のところでも始まりました。ありがとうございます”っていうコメントをもらったんです。”いやいや、こちらこそありがとうございます！”っていう気持ちです」と笑顔を見せる。

　さらに、撮影当時を振り返り「芳根ちゃんが高校生で、僕も19歳の時に撮ったんですよ。若いからこそ、素直な恋愛を表現できたと思うんです。僕にとっては、キラキラした志尊淳の見納めの作品かも!?と思っていて。キラキラという意味では、一番の絶頂期を撮ってもらえたので（笑）」と志尊が語ると、芳根も「私にとっては、現役高校生ラストの作品だったんです。高校生の最後に、理想の高校生活を送らせてもらって。私の中でもずっと残っていく作品」と、それぞれ作品に対しての想いを吐露。

　『先輩と彼女』の撮影後、二人は揃って、TBS金曜ドラマ『表参道高校合唱部！』に出演。“先輩と後輩”から、廃部寸前の合唱部を生き返らせるために奮闘する“同級生”として再共演を果たした。映画の撮影からわずかな期間での再共演について志尊が「『表参道高校合唱部！』の時は見下した感じでしたから（笑）。“もう先輩じゃないからね。同い年だからかかってこいよ”っていう心意気だった」とジョークを交えて芳根の変化を語ると、芳根は「違うよ〜!!」と否定しつつ、「『表参道高校合唱部！』では、（志尊の）イメージが全然違っていて、本当は堅苦しい方じゃないっていうことがわかって、すごく親しみやすくなりました」と互いの印象の変化についてコメント。

　『烈車戦隊トッキュウジャー』、映画『先輩と彼女』、ドラマ『表参道高校合唱部！』を経て、さらには、昨年の月9ドラマ『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』では、役者人生初の丸刈り姿で山下智久の弟役を熱演し、着実に役者としてのステップアップを遂げている志尊。「2015年はたくさんの人に知ってもらえた年」と振り返り、「今年はもっともっとたくさんの人と出会いたいし、もっともっといろんな役と出会いたい。そのためには、“自分も成長してないといけない”。自分との戦いの年でもあるけど、決して焦らず自分を信じてやっていきたい」と熱く語る。

　一方の芳根も、本広克行×平田オリザによる『幕が上がる』で初舞台を経験し、映画『先輩と彼女』、ドラマ『表参道高校合唱部！』のヒロイン大抜擢＆同クールの『探偵の探偵』にも出演など、2015年は彼女にとって大きな飛躍の年になった。「本当にいい意味でバタバタしていた1年だったんですけど、落ち着く間がなかったのがすごく嬉しいし、幸せなことだなと思って。だからこそ、これからそれを超えないとダメだなって思う」と語り、さらに「私の今の目標は、“（『表参道高校合唱部！』で演じた）真琴を超えること”なんです。真琴を超えたいというよりも、正確には、ちゃんと作品１個１個で成長していきたい。とにかく2015年よりも充実した１年にしたいと思います」と意気込みを語った。

　映画『先輩と彼女』のDVDは2月2日に発売。DVD特別版には、キャスト座談会やメイキング映像など、豪華特典映像を収録。なお、志尊淳＆芳根京子のロングインタビューが、オーディション＆エンタメ情報サイト『Deview／デビュー』にて掲載中。