人気コミックを原作とした、ミュージカル『ヘタリア〜Sing' in the World〜』が、24日にZeppブルーシアター六本木で開幕。初日公演前日には、ゲネプロが行われ、イタリア役の長江崚行をはじめ、キャスト陣が囲み取材に応じた。

　同作品の原作は、日丸屋秀和によるコミック『ヘタリア Axis Powers』。陽気で憎めない「イタリア」と厳格で生真面目な「ドイツ」を中心に、「日本」や「アメリカ」、「イギリス」など、世界史をモチーフにした個性的なキャラクターたちが繰り広げる国擬人化コメディ。

　座長を務めるイタリア役の長江崚行が「このキャスト陣を見てくださったらわかると思うんですけど、ゆる〜い感じで……」とキャスト陣を紹介すると、ほかのキャストからは「誰がゆるいや！」と総ツッコミ。さらにフランス役の寿里が「ちゃんとしとるわ！ 35歳やぞ!!（笑）」と追い打ちをかけ笑いを誘い、カンパニーのチームワークの良さを感じさせた。そんな和気あいあいな雰囲気の中、長江は「この絆というか、チームワークをそのまま『ヘタリア』の世界、そして舞台に持っていけているんじゃないかなと思います」と語り、「どこまでが台本でどこまでがアドリブかわからないような、ゆるい感じになっているので、みなさんにも存分に楽しんで帰ってもらえると思う」と自信をのぞかせた。

　また、舞台の見どころについて寿里は「ダンス、歌、芝居…すべてにおいて楽しいシーンが目白押しの2時間」とアピールすると、日本役の植田圭輔も「『ヘタリア』なのに、泣かされるの？って思ったり、思わなかったりするので、泣いて笑って楽しんで……そんな作品になっていると思う」とコメント。アメリカ役の磯貝龍虎も「『ヘタリア』を知っている人も知らない人も、楽しく歴史が学べる作品になっております。僕等メインキャストだけでなく、アンサンブルキャストもすごく楽しそうに動き回っていて、一体感となって頑張っておりますので、ぜひぜひみなさまよろしくお願い申し上げます」と語った。本番がクリスマスイブの24日から年末29日までということで、ロシア役の山沖勇輝は「お客様にとっても今年最後の舞台になるかもしれないので、今年1年最高の舞台見納めになるよう、そして最高のクリスマスプレゼントをお届けできたらと思います」とコメント。

　オーストリア役の菊池卓也は「みんなでワイワイガヤガヤ、同じ世界を楽しめるのが、この『ヘタリア』の魅力だと思うので、ぜひ楽しんで帰って頂ければ』と語り、イギリス役の廣瀬大介は「キャスト・スタッフ一同、『ヘタリア』をすごく愛している。その想いが詰まった作品を、最後の最後まで余すことなく楽しんでいただけたら」とコメント。さらに、植田は「僕等自身もお客様がどんな反応をしてくれるのか、まったく未知。僕等にとっても、みなさまにとっても“ビックリ箱”のような、そんな作品。年末に何にも考えずに見ていただくにはぴったりの作品です」と笑顔をみせる。ドイツ役の近江陽一郎も「とても濃くて素敵な時間を過ごせるんじゃないかなと思っております。最後にみんなで楽しんで、ほっこりして帰っていただけたら。それが僕達の目指してきたところだと思うので、そうなるように僕達は全力で頑張ります！」と力強く意気込む。寿里は「観に来てくださる全員の方に、“『ヘタリア』って、やっぱり素敵だな”って、さらに作品を好きになって帰ってもらえたら幸いです。肩の力を抜いて、笑う準備をしてきてくれたら、僕等もそれに応えて、のびのびとお芝居をさせていただきます！」と宣言。

　最後に、中国役の杉江大志が「とにかく“ワー”ってなって、“ウワー”ってなって、“アハハハハ”ってなって帰ってもらえると思う」と語ると、植田が「どうやって文章起こすんだよ！」とツッコミ、杉江は「そのまま書いてくださいよ！」と報道陣にアピール。ほかのキャストから「ツッコミまで1セットでね」と言われると、植田は「（ツッコミ）植田って書いておいてくださいね」と笑顔でアピールした。

ミュージカル『ヘタリア〜Sing' in the World〜』は、12月24日（木）〜29日（火）までZeppブルーシアター六本木にて上演。なお、12月26日（土）12時と17時の2公演がニコ生配信される。


（C）日丸屋秀和・幻冬舎コミックス／ヘタリア製作委員会 （C）ミュージカル「ヘタリア」製作委員会