俳優の桐山漣が12日、写真集『キリヤマ レン』の発売記念握手会を福家書店新宿サブナード店にて開催した。「30歳の節目の年に爪痕を残すような写真集ができた」と語る同作で、”表はスーツ姿、後ろ姿は裸という背面ヌード”を披露している桐山は「安心してください。履いてないです」と笑いを誘った。

　自身初ともいえる本格的写真集となる今作には、ゆかりの地・町田でのショットや愛犬と海で戯れる様子を収めた“素の表情”から、アメリカンコテージや夜の街中でタバコをふかす“大人の男”、和洋折衷のファッショナブルな衣装を纏った姿など、様々なカットが収められているという。また、幼少期から現在までの日々、仕事に対する想い、恋愛観、今感じていることなどを赤裸々に語ったインタビューも併載。さらに、自分がこよなく愛するファッションや本、音楽、ライフスタイルを一挙に紹介するスタイルページなど、まさに桐山漣の“等身大の姿”が全て詰め込まれた一冊となっている。

　大人な色気たっぷりな肉体美を披露していることに対して、桐山は「美しくはないですけど（笑）」と謙遜しつつも「僕自身、着やせするというか、細いイメージもあると思うので、一応脱いだら、こんな感じですよという感じで…」と照れくさそうに微笑む。肉体美に関しては、普段からトレーニングで鍛えているといい「プロテイン飲んでトレーニングして、写真集に向けてベストに持っていきました」と明かす。

　今回の写真集では、企画段階から携わり『背面ヌード』も桐山発案のアイディアだったそうで、「表はきちんとスーツを着ているんですが、後ろ姿は裸」という桐山の言葉に、記者からは「びんぼっちゃまスタイル？」とのコメントが。すると桐山は「僕がイメージしていたのは、大好きな『パッチ・アダムス』という映画のラストシーンの主人公。でも、どうもやっぱりみなさんにわかりやすい例えとなると、びんぼっちゃまになるんですよね（笑）」と苦笑い。お尻を露わにしていることについては「もちろん履いてないので、『安心してください』とは言えないんですけど…。『安心してください、履いてないです』みたいな（笑）」と語り、報道陣の笑いを誘った。

　写真集のタイトル『キリヤマ レン』に関しては、「たまに、ファンの方に『桐島くん応援してます』とか、『桐谷くん大好きです』って言われたりすることがあるので、カタカナで描けばわかるだろうと」と語り、さらに「キリヤマとレンの間にスペースを空けたのは、カタカナでパッとみたときに、スペースがないと、キマグレンにも見えるなと思って、スペースを空けました」と茶目っ気たっぷりにアピール。

　また、30歳の節目の写真集ということで、「20代と30代で変化したこと」を聞かれると、「20代のころよりも自分自身をきちんと俯瞰で見れるようになって、少し余裕ができた」とコメントし、「余裕とともに、後がないとか危機感ももちろん一緒には感じてはいるけど、危機感だけでも辛い人生だし、余裕がありすぎても面白みがない。その両方が今の自分にはあって、とてもいいバランスでお仕事をさせて頂いています」と語った。

「2015年を漢字一文字で表すと？」と問われると「なるほど。2、3分、お時間を頂きたいですね〜」と苦笑いを見せつつ、「ゼロから写真集を作らせていただいて、何かを発信していくことやいろんな作品に出させていただいて発展していくということを合わせて、『発』で」とコメント。さらに、「2015年はずっとやりたいと思っていた時代劇をやらせていただいたり、主演のドラマをやらせていただいたことが自分の中で大きい年だった。今までコツコツと積み上げてきたものを発揮できるステージに一歩ずつ踏み込めてきたなと感じています」と今年を振り返った。

　また、2016年1月からは、主演ドラマ『傘を持たない蟻たちは』（フジ系）が決まっており、来年で俳優デビュー10周年を迎える桐山。「9年目の今が一番芝居が楽しい。その熱い気持ちを来年にも繋げて、この写真集もそうですが、まだ見たことない桐山漣というものをみなさまの前で表現していきたいし、自分自身でも発見していきたいです」と来年に向けての抱負を語った。