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2015/12/09 18:01

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ニーコ、声優志望者にメッセージ「コンプレックスだったこの声のおかげで、リボーンに出会いました」

声優のほか、モデル、バンドボーカル、女優、MC、作詞作曲、DJ、ブランドディレクターとしてマルチに活動するニーコ(C)Deview
声優のほか、モデル、バンドボーカル、女優、MC、作詞作曲、DJ、ブランドディレクターとしてマルチに活動するニーコ(C)Deview

 アニメ専門チャンネル『アニマックス』が主催し、“声優”を核とした次世代のマルチタレントの原石を発掘するオーディション『声優ドリームオーディション supported by ひかりTV』の審査が現在進行中。合格者は『アニメシナリオ大賞』受賞作『ルガーコード1951』のアニメ化作品への出演が決定という、声優デビューに直結したオーディションだ。今回、連動企画『アニメシナリオ大賞ニュース』に出演したモデル、声優、アーティスト、クリエイターとマルチに活躍するニーコにインタビュー。声優を目指すユーザーへの応援メッセージをもらった。

■インタビュー/声優 ニーコ

「生き様が役に出るから、とにかくなんでも吸収してください」

――『声優ドリームオーディション』には多数の応募があったんですが、経験不問で声優志望者にアニメ出演のチャンスがあるこの企画についてどう思いますか?

「私が声優デビューしてから10年くらい経つんですが、この10年でアニメの人気がものすごい勢いで変わってきていて、日本を越えて、世界中の憧れのコンテンツになっていると思うんです。今まではアニメとファンの間は遠くて、手の届かない夢の世界だったかもしれないけれど、それがこういう企画によって“もしかしたら手が届くかもしれない”“私も声優になれるかもしれない”“私もあの世界に入れるかもしれない”という状況になっているのが、アニメに関わっている者としてはすごく嬉しいことだし、ついに時代がここまで来たかっていう感じがします」

――講師を務めるなど声優志望の若者と触れ合う機会も多いと思いますが、今の声優志望の若い子たちを見ていて感じることはありますか?

「私たちが学生の頃よりは、もっとアニメが身近で、生活の一部みたいになっている子もいますね。将来の夢として、職業としてなりたい人が増えていて、身近になっているのを生徒さんや、ファンの方から感じます」

――ニーコさんが声優デビューされたころは、ファッションの世界とアニメの世界には、まだ距離があったように思うんですが。

「そうですね。今はいろいろとコラボしていたり、ポップカルチャーとしてジャンルがいい意味で崩れてきている感じがします。その分、入ってくる人が増えるわけで。みんなそれなりに好きな声優さんのモノマネができるし、素人の方でも上手いなという方がいっぱい出てきたんです。ただしそこから一歩、頭一つ抜き出るのは“さあ大変だぞ”っていう。オタク文化だったものが、憧れの文化になってライバルが増えたわけだから、今の時代の子は大変なのかなって思います。一方でチャンスも増えて来ていますね」

――ニーコさんのように独特の個性を見つけるのは大変かなと思います。

「だからオーディションで自分を試してみて、プロの方に判断してもらうことも、すごくいい勉強です。人に観てもらう機会があったら、どんどん挑戦していってほしいですね」

――そんなニーコさんのデビューのきっかけを教えてください。

「最初はファッション誌の読者モデルがきっかけです。ストリートスナップで声をかけられて、そこから他の人とは違ってるということで呼ばれるようになって、読者モデルになったんです。そのころはモデルとバンド活動を並行してやっていました」

――声優になりたいと思っていたわけではないですよね。

「アニメや漫画は別のジャンルだと思ってました。この声は完全に地声で、小学校ぐらいのときから“声優になれば?”って言われても、観るものとして楽しんでいただけで、目指したこともなかったんです」

――そこから声優デビューにどう結びついたのか不思議です。

「読者モデルとして約10年前にあるテレビ番組に出ていて、それをたまたまアニメのキャスティング会社のプロデューサーの方が観ていて、“なんだ?この声!”って思って、自分の手帳に『〇月〇日/番組名』と、その番組情報をメモしてくれていたそうなんです。そして番組が終わって2年後ぐらいのときに、週刊少年ジャンプで連載中から大人気だった『家庭教師ヒットマンREBORN!』がアニメ化されるとなったとき、“あの子に声をかけよう!”って思い出してくれて、私にオーディションの話が来たんです。当時は、自分が声優になるなんて思っていなかったけど、“面白そうだから行きます”って行ってみて、いざやってみたら“この声、主役のほうが向いてない?”ってことになり、いきなり主役のリボーンで声優デビューして…という感じです」

――ご自身としては「そんなハズでは」ですよね。

「あれよあれよという感じで(笑)。でもプロデューサーの方が私の声を覚えていてくださったのはありがたいですね。デビューしたい人は、何がきっかけになるか分からないので、いろんなチャンスを自分で吸収して、なんでもやっておいたほうがいいなって思います」

――今では声優活動がニーコさんの大きな幹になっています。

「昔からこの声がすごくキライで、コンプレックスでした。何をしゃべってもみんなに笑われるし、ヘンな意味でマネされて、授業の本読みでも絶対に笑いが起きるし。それが今は、この声のおかげでリボーンと出会えて、人生が変わったんですよ。この声が宝物になっていて、面白いなあって思います」

――現在、モデルから女優、音楽、デザイナーまで幅広く活動する中で、声優という仕事の楽しさ、やりがいは?

「演じる作品は漫画原作のものも多いんですが、二次元の紙の世界がアニメになって動くようになり、そこに私が声を入れて命が吹き込まれたようになるんです。本当に生きているんじゃないかというふうに。初めてのアフレコのときに“読んでいたキャラクターが私の声で動き出したぞ!”というのがまず一番感動したことで、それは他の仕事では味わえなかった興奮や感動でした。あとは、時代の流れやタイミングも良かったと思うんですが、今海外では日本のアニメがすごい事になっていて、海外からアニメフェスへの出演オファーもたくさんいただくんです。どこの国でも行く度にみんながニーコのことを知っていて、神様が来た!みたいに歓迎してくれて。それは漫画やアニメのおかげで、私は声を入れているだけなんですが、海外のファンからしたら“あのキャラがしゃべってる!”って思ってくれて。アニメのおかげで世界をすごく身近に感じることが出来たんです。そういう仕事に関われたことは幸せですね」

――クロスオーバーの先駆者とも言えるニーコさんですが、ジャンルレスに活動していることがプラスになっていることは?

「結局お芝居は、舞台もドラマ、映画、声優も一緒で、違う人生を生きるわけですよ。アニメだったら声だけでそれを表現しなくてはいけないわけで、いろんな人物を知っていないと上っ面だけになっちゃうんです。もちろん人殺しの役をするのに人殺しをするわけにはいかないので限界はありますけど、私はいろんな世界に生きているだけあって、いろんな役柄にポーンポーンとハマれるんです。挨拶の演技ひとつにしても、ヒップホップの人の挨拶をやれっていわれたら、全く知らない人は“ヨー、チェケラ”みたいになると思うんですけど、私はそういうジャンルにもいたのでリアルにできる。そういうところは、アニメのプロデューサーからも面白いと思ってもらえたし、“生き様が役に出るよね”って言われました」

――声優を目指すといってアニメだけを見ていてもダメだと。

「いろんな世界を見たほうが絶対にいいと思います。苦手なことをしてみたり、苦手な人のことも知ってみたり。でも活動的に動くのが本当に無理な人もいる。そういうタイプなら映画を何千本も観るとか。自分の引き出しなんて量が知れているので、とにかくいろんなものを吸収しないと。だからなんでもいいから詰め込んで吸収してくださいっていうことは、声優志望者に言っています」

――これから『声優ドリームオーディション』の審査が進んでいくんですが、審査に臨むにあたってのアドバイスをいただけますか?

「絶対に緊張はするし、緊張しない人はいないし、プロの方でも本番前は緊張されている。だから緊張をどうやって抑えようかと思うよりは、緊張も楽しんじゃって、オーディションに残ること自体がすごいことなんだから、もうやりきっちゃえよ、なにか爪痕を残せよっていうのはいつも思います。あと、私も『部活DO!(※注)』でオリジナルドラマCDを作るときに一般オーディションをやったりしているんですけど、審査員の目に留まる人は、何かが普通じゃなく、何かが引っかかるんです。ちょっとした動きが変だったり、なんかヘンなこと言っていたことが残ったり。何かが違う人を採りたいって思っちゃいますね」
(※注)部活DO!:NTTぷららが運営するオンラインコミュニティサービス オリジナルドラマCD:「『SAKUSAKU SAKURA』〜ナヤムシ退治は桜までっ!〜 」好評発売中

――では最後に、これからデビューを目指すユーザーに向けてのエールをお願いします。

「何を実現させるにもまずは行動力。この文章を読み終わった後に“さて、昼寝するか”じゃなくて、勇気を出してポチッとオーディションに参加してみるか、っていうのがすごく大事。失敗しても何回でもチャンスはあるし、受かったら超ラッキーで、人生変わっていくので、挑戦していくことが大事だと思います」

ニーコ●10月28日、大阪府出身。2001年に読者モデルとしてデビュー。モデル、バンドボーカル、女優、MC、作詞作曲、DJ、ブランドディレクターとして、マルチに活動。オリジナルブランド「SHAMPOOOOO」のディレクターを務めるほか、ミュージカルや映画で主演を務めるなど女優業も盛ん。声優としては『家庭教師ヒットマンREBORN!』の主役・リボーン役で声優デビュー。現在もゲーム『グランブルー・ファンタジー』エルメラウラ役で出演。オンラインコミュニティサービス『部活DO!』( https://bukatsu.hikaritv.net/ )ではアニメ制作部部長として、ユーザーである「部員」とオリジナルドラマCD等の制作活動を通じて交流を深めている。

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