世界的ビューティーページェントの日本代表選考に繋がる地区大会「2016ミス・ユニバース・ジャパン神奈川大会」ファイナルステージが29日、OSC湘南シティ特設ステージで行われた。グランプリには神奈川県藤沢市出身の23歳、高橋未来（たかはし・みく）さんが選ばれ、高橋さんは2016年3月1日に予定されている日本代表選考大会に出場する。

　7月からオーディション情報サイト「デビュー」などで募集を行い、多数の応募者の中から38名が書類選考を通過。第1ステージ選考会（10月18日）で23名に、第2ステージ選考会（11月18日）でさらに絞り込まれたファイナリストが、4日間のビューティキャンプに臨んだ。ビューティキャンプでは、一流の講師陣の元でメイクやスタイリング、自己表現やダンス、ボディメイク、そして英会話に至るまで、最終選考に向けてのレベルアップに励んだ。

　ファイナルステージでは、私服ウォーキング審査、水着ウォーキング審査、そしてドレスを着てのスピーチ・自己PRの審査が行われた。ファイナリストは2度にわたるステージ審査、ビューティーキャンプを経て、アピール力が格段に向上。ビューティキャンプの講師も担当した審査員の演出家・宇治川まさなり氏、ダンサー・kayano氏、スタイリスト・桐原三惠子氏は、その成長ぶりを賞賛していた。

　審査の結果、全審査員の総合点が最も高かった高橋未来さんがグランプリに輝いた。高橋さんは神奈川県藤沢市出身の23歳。立教大学を卒業し、現在はモデルとして活動中だ。ウォーキング審査ではバランスがよく健康的なスタイルをアピールし、スピーチでも「ミス・ユニバース」に懸ける強い思いと意志を語ったことが高評価だった。

　幼い頃から「変わっている」「日本人らしくない」と言われ、自分の生きる意味を見失ったこともあったという高橋さんは、「ミス・ユニバース」を知り、自分らしく生きることの大切さを学び、力をもらったという。2014年にもチャレンジしているが結果を出せず、今回は2年越しのリベンジ。「自分に何が足りないのかを突き詰めてレベルアップするのに2年間かかりました」という強い想いが実っての受賞だ。「湘南から日本代表、世界一を勝ち取って、夢を与えられる存在になります」と力強く宣言した。

　受賞後の取材で「8年間想ってきたことと、2年間トレーニングしてきたことを、カラッポになるぐらい全力で出し尽くすことを目標に頑張ってきたので、すべての審査が終わってステージに立ったときは、すごく清清しい気持ちでした」と振り返った高橋さん。2016年の日本代表選出大会の本番が、高橋さんの24歳の誕生日というのも運命的なめぐり合わせだ。「私はずっと日本代表となって世界で戦うことを目標にしてやってきたので、今日の神奈川大会はスタートライン。必ず勝ち取らなくてはいけない代表の座だと思っています」と語った。

　神奈川の藤沢で生まれ育った高橋さんは『神奈川愛』も強い。「神奈川代表になると公式フェイスブックを更新できるようになるんですけど、代表になったら神奈川のこんなところをアピールしていきたいというネタ帳をすでに作っていて（笑）。神奈川の魅力を発信できる場がいただけるのは、神奈川代表の使命だと思っています」と笑顔を見せた。

　なお準グランプリは、情熱的なアピールを見せた法律事務所秘書・村上麻衣さん（24歳）、身長176cmの健康美を持つ大学生・松田梨奈さん（21歳）がそれぞれ受賞。そして、スポンサーブランド「イノーバー」のモデルに抜擢される「ミス・イノーバー」には大内美咲さん（22歳）ほか1名が選出。審査とビューティーキャンプを通じて最も成長が認められたファイナリストに贈られる審査員特別賞には和田茜さん（24歳）が選ばれた。