大人気コミックス「黒執事」の舞台化第5弾、『ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス2015-』の東京公演が、21日（土）に赤坂ACTシアターにて開幕。初日公演直前には、公開ゲネプロが行われた。

　原作は、2006年より月刊『Gファンタジー』（スクウェア・エニックス刊）で連載中の大人気漫画。2009年5月に「音楽舞踏会『黒執事』-その執事、友好-」と題して初舞台化。その後、2010年5月に新作公演「ミュージカル『黒執事』-The Most Beautiful DEATH in The World-千の魂と堕ちた死神」、2013年5月には新キャストを迎えて「ミュージカル『黒執事』-The Most Beautiful DEATH in The World-千の魂と堕ちた死神」の再演を上演。2014年9月には、ファン待望の新作『ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス』を上演。原作の初期人気エピソードの完全舞台化が話題を呼び、連日満席の大盛況。大阪千秋楽ではライブ・ビューイングも実施し、併せて約36,000人を動員した人気シリーズ作。

　第5弾となる今作では、初演からセバスチャン・ミカエリス役を演じてきた松下優也に替わり、ミュージカル『エリザベート』や『ロミオ＆ジュリエット』など、数多くの舞台作品に出演している古川雄大が新たにセバスチャンを演じる。さらに女王陛下の秘書武官兼執事のチャールズ・グレイ役には、ミュージカル『テニスの王子様』や超歌劇『幕末Rock』などで注目を集める矢田悠祐が、ファントムハイヴ家の家女中のメイリン役には、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』でセーラーヴィーナス役を演じた坂田しおりが新キャストとして初参戦。

　セバスチャンの“ご主人様”であり、若き当主シエル・ファントムハイヴ役は、昨年に引き続き福崎那由他が演じ、この1年でさらに成長した演技と歌声で観客を魅了。また、「黒執事」舞台化の初演から、自称レディのオカマ死神グレル・サトクリフを演じる槙原卓也の圧巻のダンスシーンや、今作で3度目となるドルイット子爵役の佐々木喜英の煌びやかなパフォーマンス、物語のキーとなるシエルの叔母であるマダム・レッドの悲哀を圧倒的な歌声で魅了するAKANE LIVなど、おなじみのキャスト陣のパフォーマンスもパワーアップしている。演出の毛利亘宏が「まったく新しい作品を作るつもりで臨んだ」と言う通り、新キャスト、新演出、新楽曲を交え、さらに進化したミュージカル「黒執事」を堪能できる。

　今作で初めてセバスチャンを演じる古川は、東京公演開幕に向けて「ついに東京公演を迎えます。大阪公演、宮城公演と公演を行ってきましたが、この2ヵ所でもこんなに反応が違うのかと思うくらい違いがあり、毎公演新鮮な気持ちで楽しませて頂きました。そして、新生黒執事カンパニーを温かく迎え入れてくださりとても感謝しています」とコメント。
　
　さらに「僕らは進化し続けたいという想いで毎公演舞台に立っています。大阪、宮城を終えた今、少しずつですが作品の深み、チームワーク、歌にダンス、殺陣などの技術面の進化を実感しています。そして東京公演、みなさんの反応や僕らがどんなパフォーマンスをできるのか、そしてこれからどう進化できるのか、楽しみがたくさんあります。東京公演でも1公演1公演を大切に丁寧に思いっきりぶつかっていきたいと思っています。みなさま、ご期待ください」と東京公演に向けての想いを吐露。

　また、昨年に続いてシエルを演じる福崎は「大阪での5公演と宮城での4公演、僕も全力で舞台に立ちました。公演の度に、たくさんの方からパワーをいただきました！ そのパワーをしっかりお客様にお返しできるよう、東京公演でも頑張ります！」と意気込みを語る。また、「1公演1公演をもっと良い作品にしていこうという気迫溢れるカンパニーの一員になることができて、僕は本当に幸せです！ 公演中も常に進化と成長をし続けていけるよう、一つ一つを大切にしながら、身も心もシエル・ファントムハイヴとして舞台に立ちます！ リコリス2015も、ぜひたくさんの方に観ていただき、そして愛していただきたいです！ 魂も気持ちも想いも、僕の全てを込めて頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」とコメントを寄せた。

　『ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス2015-』は、11月29日（日）まで赤坂ACTシアターにて上演。その後、福岡公演：12月4日（金）〜6日（日）キャナルシティ劇場にて上演される。また今作では、初めて海外進出も決まり、12月11日（金）からは、中国三都市の上海・北京・深川にて上演される。

※「深川」の「川」は正しくは「土」に「川」