2人組ガールズボーカルユニット・Bitter & Sweetが20日、都内ライブハウスにて『Bitter & Sweet 3rd SHOWCASE another edition -ASAHI TASAKI Birthday LIVE-』を開催した。この日20歳の誕生日を迎えたメンバー・田崎あさひのバースデー記念のライブ。事務所の先輩・田中れいなから祝福メッセージが届くなどサプライズ満載の内容で、田崎は感激の表情を見せた。また初めて自身で作詞作曲をした『蕾』（つぼみ）を初披露した。

　結成2年で待望の1stアルバムを12月23日にリリース、さらに12月13日からはライブツアー『Bitter & Sweet 3rd SHOWCASE』をスタートさせるBitter & Sweet。この日のライブはそのツアーの前哨戦として特別バージョンで開催された。

　冒頭、意表を突くミュージカルふうのパフォーマンス（寸劇もあり）で登場した田崎と長谷川萌美（21）。観客は驚きを見せつつも笑顔で二人を迎えた。続いてライブでの“鉄板”曲『恋愛WARS』のイントロが始まると場内は一気にヒートアップした。

　3曲を歌い終え、長谷川が「今日はあさひちゃんの誕生日です！」と叫ぶと場内からは大歓声と大きな拍手が。田崎は「やっと20歳になれました！ みなさんのおかげで今日この瞬間を過ごせるというのは本当にうれしいなと思います」と感謝の気持ちを表した。最新アルバムに収録の新曲もこの日初披露。1回目の公演では、等身大の歌詞でアップテンポのナンバー『ハレルヤ』を歌った。

　そして、初めて田崎自身が作詞作曲に挑戦した『蕾』を一人でピアノ弾き語りで披露。線香花火を題材にしており、火がついてから消えるまでの短い間に花火に四段階の名称があることを紹介し、「火をつけてから火の玉ができるまでの最初の段階を“蕾”と言います。その蕾の時期を今の自分にたとえて書いてみました」と話し歌い始めた。しっとりとしたバラード曲だが、今の自身のもどかしい思いを込めたような歌詞を熱く歌い上げた。静かなる情熱が溢れる、強さとあやうさを併せ持ったような歌声を、観客は固唾を呑むように聴き入っていた。

　この曲が終わると長谷川が再び登場。普段は弾かないピアノで『HAPPY BIRTHDAY』を弾き、「あさひちゃん、20歳の誕生日おめでとう！」とあらためて祝福。バースデーケーキを贈られた田崎は、20歳の抱負として「メジャーデビューをしたい！ そして自分が作詞作曲した曲がCDになるということが夢です」と語った。またサプライズで、同じ事務所の音楽仲間からのメッセージも流された。LoVendoЯの田中れいなからは「いつまでも黒髪の純粋なあさひちゃんでいてください！」とメッセージ。感激の表情で聞き入る田崎だった。

　そして『Rolling Days』『インストール』で大きな盛り上がりのうちに本編が終了。アンコールの声に応え再びステージに登場した田崎は、「あたりまえのことに感謝することをつい忘れてしまいがちな自分がいます。しゃべれることがあたりまえだとか、聞こえること、歩けること……。そして、こうして歌えていることに感謝しなければと、改めて感じています。親にも、私を支えてくれているみなさんにも感謝しています。今日はそれが言えてよかったなと思います」と、途中感極まって涙声になりながらも、ファンに今の思いを伝えた。そして最後に「今日は幸せな時間をありがとうございました」と感謝を告げた。

　Bitter & Sweetのツアー『3rd SHOWCASE』は、12月13日、名古屋・鶴舞DAYTRIPからスタート。20日に大阪・心斎橋AtlantiQs、23日に長崎・Studio DO！、24日と28日に東京・渋谷GARRETで開催される。

　Bitter & Sweetは、2012年の『第2回 FOREST AWARD NEW FACE オーディション』でグランプリを獲得し、その後ソロで活動していた田崎と、2013年の第3回の同オーディションでグランプリに輝いた長谷川により結成された。一昨年の大晦日に行われたハロー！プロジェクトのカウントダウン・コンサートで初披露目。昨年3月にシングルDVD『Bitter & Sweet／インストール』でデビューした。

　なおBitter & Sweetは、来春、LoVendoЯの岡田万里奈、魚住有希、宮澤茉凜とコラボしたツアー『ラベビタEXライブツアー2016春』を開催する。2016年3月5日の横浜F.A.Dを皮切りに、26日 西川口Hearts、4月2日 渋谷CYCLONE、9日 大阪・LIVE SQUARE 2nd LINEの4カ所で公演。

※「崎」の字は、つくりが「立」に「可」