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2015/10/24 19:58
舞台『弱虫ペダル』最新作の東京公演がスタート。「自分たちの全力の走りをお届けしたい」
大人気シリーズの最新作、舞台『弱虫ペダル』IRREGULAR〜2つの頂上〜の東京公演が、22日よりTOKYO DOME CITY HALLにて開幕。東京初日公演の前日21日に同所で公開ゲネプロが行われ、廣瀬智紀と北村諒、小越勇輝、植田圭輔が囲み取材に出席し、意気込みを語った。
同作品は、2008年より『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)で連載中の、自転車ロードレースを題材にした人気マンガ『弱虫ペダル』(渡辺航)を原作とした人気舞台シリーズ。孤独なアニメオタク少年の小野田坂道が、総北高校自転車競技部の仲間と共にインターハイ全国優勝を目指す姿を描いた青春スポーツ物語を描く。2012年2月に第1弾となる舞台『弱虫ペダル』が上演され、2013年に1月に第2弾としてライバル校の箱根学園の新開隼人を中心としたスピンオフ公演、同年8月にインターハイ1日目を描いた第3弾、2014年今年3月にはインターハイ2日目を描いた第4弾、同年11月には、第5弾となる箱根学園の荒北靖友を中心としたスピンオフ公演、そして今年3月には、インターハイ3日目を描いた第6弾公演を上演。
舞台版の第7作目となる本作は、3日間に及んだインターハイで総北が総合優勝した後の物語で、総北高校のクライマー・“頂上の蜘蛛男”(ピークスパイダー)”こと巻島裕介と、眠れる森の美形”(スリーピングビューティー)箱根学園のクライマー・山神こと東堂尽八の両エースクライマーを中心としたストーリー。巻島、東堂のぞれぞれの過去の話や、2人の出会い、エースクライマーになるまでの成長、ライバル関係になるまでの物語、さらに3年生になった巻島と東堂が、それぞれの後輩・小野田坂道や真波山岳(箱根学園1年生)に未来への想いをつなぐストーリーが描かれている。
名古屋公演から幕を開けた今作について、巻島裕介を演じる廣瀬は「今回の公演は、僕と北村くんが演じる巻島と東堂をメインに描く作品なので、より身が引き締まる想いでした。全力で臨みましたが、すごく気持ちが良かったです」と安堵の表情を浮かべ、「いいスタートを名古屋で切れたので、東京、大阪、福岡につなげれいければと思います」とコメント。東堂尽八を演じる北村は「(前作で)インターハイ3日目という一つの山場を越えて、今作でまた新しい舞台『弱虫ペダル』をやれるということで、僕等にもどういう感じになるか予想がつかなかった。でも、東堂と巻島をメイン描くというのは、本当に嬉しく思ったので、全力でやらせていただきました」と語り、「名古屋のお客さんの温度も感じられたので、その温度を東京に持ってきて、しっかりと走れたらと思います」と意気込む。
今作より、小野田坂道役として初参加となる小越勇輝は「どんな風になるんだろうという不安もありながら稽古をしてきて。名古屋公演を終えて、自分では初めての経験もたくさんあったんですが、舞台上に立ったときに、改めて“あぁ、この作品はこうしてお客様と一緒に作り上げて出来上がっているんだな”と実感したので、楽しく舞台に立つことができました」と笑顔をみせ、そんな坂道のライバルとなる真波山岳役の植田圭輔は「シリーズ最大規模の劇場で、さらにシリーズ初の名古屋公演ということで、僕も身の引き締まる想いで臨みました。名古屋でベースは作りましたが、東京公演では東京公演でしかないペダステ(舞台『弱虫ペダル』)になるんじゃないかと思いますので、名古屋の想いを背負って、東京、大阪、福岡も走りたいと思います」と語った。
今作の見どころに関しては、廣瀬が「巻島と東堂の過去も描いているので、より深くキャラクター性がわかるし、そこは見どころです」とアピールし、「坂道や真波をはじめ、巻島・東堂の横で、尊敬する役者さんたちが支えて走って下さっているので、僕達は座長として、自分たちの全力の走りをお届けしたい」と宣言。北村は「今作は、“出会い”と“つなげる”というのがテーマにあって、巻島と東堂が出会い、それぞれが後輩に未来への想いをつなげるまでが描かれている。でも、総北とハコガク(箱根学園)のチームカラーの違いもあるので、僕個人としては、ハコガクの東堂尽八として真波につなげて、しっかりとチームカラーの違いもみせられたらと思います」と想いを語る。
小越は「今作は巻島・東堂を中心にしたお話なので、2人の関係性や友情、絆もみどころ。それ以外にも今作には、先輩たちが坂道や真波など、次の世代にバトンを渡していくという姿がたくさん詰まっています。そういう部分を観ていただけたら、役でもそうですが、普段の関係性もみれるんじゃないかなと思います」と語った。植田は「“つなげる”というのは、ペダステのカンパニーにも通ずるものがあると思っていて。毎回新しいカンパニーができて、新しいチームで戦って……というのは、お芝居にも通ずるものがあると思いながらいつも参加しています」と語り、坂道役の小越の初参加に対して「真波としては、坂道役に新しい相棒・小越くんを迎えましたが、“自慢のライバルである”と胸を張って言えるので、それも楽しみにしてほしいです!」自信をみなぎらせた。
最後にファンへのメッセージを聞かると、植田は「今回、公演数も最多で、ファンの方々に体の心配をさせてしまっていて(笑)。でも、僕達の熱量とか、本気で走っている姿や汗とか、僕らが一生懸命になればなるほど、みなさまにも届くと思っているし、それを信じてやってきたので、今回は2人の座長の背中をしっかりと追って、作品のタイトルにもある“頂上”を目指して頑張りたいと思います!」と力強いメッセージを送る。小越も「名古屋で感じたものを背負いながら、最後まで舞台『弱虫ペダル』の良さを全力で伝えていきたいと思います」とコメント。
座長の一人、北村は「僕等にできることを一つ一つ全力でやって、しっかりと客席を包み込んで、客席を含めてみんなで走れるような公演にしたいと思います」と意気込み、廣瀬は「今回の公演は7作目になりますが、自信を持って見せられる作品です」と座長らしくアピールしたが、「自転車は過酷さも……なんだっけ?」と最後の最後に肝心の言葉を忘れ、北村と植田が「困難も!!(笑)」とすかざずフォロー。廣瀬は苦笑いしつつ、改めて「自転車は過酷さも困難もすべて楽しさに変えてくれるんです。なので、そういうみなさんの応援してくださるパワーや、自転車の楽しさをみなさまに伝えられたらと思います」と締めくくった。
舞台『弱虫ペダル』IRREGULAR〜2つの頂上〜は、【東京】TOKYO DOME CITY HALLにて10月22日(木)〜25日(日)、【大阪】梅田芸術劇場 メインホールにて10月29日(木)〜11月3日(火・祝)、【福岡】キャナルシティ劇場にて11月7日(土)〜8日(日)まで上演。また、大千秋楽の11月8日(日)には、日本全国および台湾、香港、韓国の映画館でのライブビューイング開催が決定している。
なお、オーディション&エンタメ情報サイト『Deview/デビュー』では、廣瀬智紀&北村諒の対談インタビューを公開中。同舞台への意気込みやお互いの第一印象、互いに驚かされたことなど、たっぷりと語っている。さらに、同サイトでは、アニメ・マンガ・ゲーム原作の舞台で活躍中の若手俳優が所属する事務所の新人募集企画『2.5次元特別オーディション2015』を実施中。