オーディションで連ドラ初主演射止めた溝口恵、『チア☆ドル』への想い語る | ニュース | Deview-デビュー

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2015/10/24 12:01

デビュー

オーディションで連ドラ初主演射止めた溝口恵、『チア☆ドル』への想い語る

連続ドラマ『チア☆ドル』で初主演を務める溝口恵(C)Deview
連続ドラマ『チア☆ドル』で初主演を務める溝口恵(C)Deview

 ABCローカルで放送中の連続ドラマ『チア☆ドル』(毎週土曜深夜0:45)は、売れない文科系地下アイドルが、体育会系チアリーディングアイドルに路線変更してメジャーアイドルを目指す笑いと涙のドタバタ青春ストーリー。1000人以上が参加したオーディションで、リーダーとしてグループ『スパークス』を引っ張る主人公・赤井岬役を射止めた溝口恵に、オーディション、役作り、ドラマの撮影エピソード、アイドル役への想いについて聞いた。

◆溝口恵インタビュー
「まっすぐバカな役の影響でポジティブになりました」

――ドラマ『チア☆ドル』で主演に決まった感想は?

「まず『スパークス』のメンバーの一人として合格して、そこから監督さんと一人ずつ面接をしていくなかでキャラクター分けされて、赤井岬役に決まりました。“赤井岬役、主役です”って知らされたときは一瞬、“えっ!?”と驚いて。メンバーとして合格できたことが嬉しくて、主役ってことは考えてなかったんです。でも初連ドラですし、主役も、リーダーという役もやってみたかったので“よっしゃあ!!”ってなりました」

――オーディションの間は、メンバーのどの役になるかは全く分からなかった?

「1次の書類審査を通って、2次の演技審査では岬をやったんです。でも3次審査では“定時で吐き気をもよおす”宮本皐月ちゃんを1回やっただけだったんで。みんなはいろんな役をやったと言ってたので、合格って聞いた時に私は皐月役かなって思って、吐く演技の練習もしちゃったりして(笑)。やっぱり重要な演技なので」

――皐月役はそれはそれで結構美味しいと?

「目立つと思いますよ! 第1話を観てもその場を持っていく感じで。“この子が吐いたから、今3時だ”ってすぐ分かる時計みたいなキャラクターなので(笑)。でも結果、まっすぐでバカな岬に決まりました」

――赤井岬のキャラクターは自分と比べてどう思いますか?

「私も自分が決めたことを曲げるのがすごく嫌いで、まっすぐなところは似ています。でも岬ちゃんは、考えていることをすぐにやっちゃうんですよ。みんなが“できないでしょう?”って反対することもやっちゃう“バカ”なんです。私は一応欲張らずにキチンと考えるので、そこはあんまり似ていないかな。そのまっすぐバカさは良いところでもあり、悪いところでもあるんです」

――岬の目や口をバッと大きく開く演技が、まっすぐバカさを上手く表現しているなと感じました。

「岬は顔芸もそうですけど、身振り手振りでもすごく動くんですよ。喜怒哀楽がすぐに分かるという。1話では『ビックリ!』ぐらいしか出てませんけど、後半に行くにつれてもっといろんな顔芸をしているので、楽しいんじゃないかなと思います」

――岬の役作りのなかで、一番考えた部分は?

「監督は“とりあえずやってみて”という感じで、やりたいようにやった顔芸が採用されています。やはり岬ちゃんは“まっすぐバカ”で、モジモジとかしない子なので、体をいっぱい動かして表現しようというのが私の課題でした。私は普段、それほど表情が大きくないので大変だったんですけど、やってて楽しかったです。撮影現場に入っていきなり上げるというのは難しいので、お家を出るときから“イエーイ!”みたいなテンションに持っていって、現場まで鼻歌歌いながら歩いたり、かなり怪しい人でした(笑)」

――顔芸もすごいですが、今回は全身を使ったチアの演技があります。レッスン風景の動画がWEBサイトで公開されていますが、泣いていましたね。

「まさかあそこが公開されるとは思ってなくて(苦笑)。自分ではスポーツも得意だし運動神経もいいと思っていたんです。新体操の佐賀県の代表選手だったし、アクロバットも出来るので、チアも近いんじゃないかと思っていたんですが、新体操の細かい動きとは使う筋力が全然違っていて。腕の筋力が弱くて、重いものを持ち上げるのが苦手だったのですごく苦戦してしまって。リーダー役で一番上手くなくちゃいけないのに、初っ端から泣いちゃって……」

――あの映像はレッスンのはじめのほうですか。

「初めてスタンツ(組み体操のような技)に挑戦したころです。皆結構出来ているのに、私だけ出来ないのはなんでだろうと思うと悔しくて悔しくて悔しくて、出来ない自分がイヤで泣いてしまったのが使われました。この練習自体がドラマなんじゃないかって思うぐらいガチでチアに挑んだので、今思い返したらよくやったなと」

――そのガチなレッスンで思い出すのは?

「今だから言えるんですけど“行きたくない”って思ってました(笑)。私は絶対に行かなきゃいけないのに、“出来ないよ〜”って弱気になったりして。でも監督と話して“やります!”と言ったからには、負けずにキチンと岬を演じきりたいと。岬は皆を引っ張る大事な役なので辛くても“大丈夫です”って表には出さないようにしてました」

――厳しいレッスンを乗り越えられたわけは?

「皆で『チアノート』を作って回したり、周りのみんなのフォローがあったからですね。コーチの先生は決して甘いことは言わず“泣かないの!泣いたら出来ないでしょ!外に出て!”みたいに本当に厳しいんですよ。初心者だからと甘やかさずに、チアリーダーの選手として指導してくれたので、私も新体操時代を思い出して頑張れました。レッスンの間はチアでいっぱいいっぱいで追い詰められていて、スパークスのみんなとも仲良しという感じではなかったんですけど、3ヵ月間・週3回・3時間のレッスンを乗り越えたから、撮影前には団結力はありました。私たちがスタンツをやり始めるところからはもっと面白くなってくるし、もう一段階上のドラマが観られると思います」

――スパークスとして実際のライブも経験したそうで。

「ライバルである肉食系アイドル“サファリ”と“スパークス”で対バンライブをやらせていただきました。音楽を作ってくださっている方のバンドのライブに特別にゲストとして出演して、ファンの皆さんを目の前にして歌って踊りました。ガチで歌ったから声が震えましたが、ガチライブを経験したのはすごく楽しかったです」

――アイドルというものについて溝口さんはどう思っていますか?

「事務所にはNMB48のれいにゃん(藤江れいな)とかJKT48のちかりなさん(近野莉菜)がいて、やっぱり可愛いくて、キラキラしてるな〜女の子だな〜って思うんですけど、私はどっちかっていうとそっちじゃないんですよ(笑)。さっぱりしてて、言葉遣いもアイドルっぽくないし、私にアイドル役ができるのかな?って思っていたんです。でもやってみたらアイドルって楽しい!。ファンのみなさんが名前を呼んで応援してくれるのを見ながら歌うのはすごく気持ちよくて、“今、私キラキラしてる!”って感動しました。曲も私たちのために作られたものなので、ジーンと来て泣きそうになりました」

――メジャーを目指すチアアイドル「スパークス」の前身である、文科系地下アイドル「病んきーす」も演じていますが、病んきーすの完成度もすごく高いです。

「私も病んきーすが大好きです! 今のアイドル界にいたら絶対目立ちますよね。決めるところだけ決めれば途中からはダンスはフリーで、歌も呪いみたい。そんなネガティブアイドルをやりきるのって相当楽しいなと。やめるときも“卒業”じゃなくて“退院”と言って退院ライブをやるとか、設定にも気を遣っていて、メンバーもスタッフもノリノリで、“病んきーすのCDでないかな”って言っているし、衣装で撮った写メも病んきーすのほうが多いんじゃないかっていうくらいで、みんなすごく思い入れがあります」

――その思い入れがあるからスパークスへの転身がドラマになりますね。

「スパークスとはまったく正反対なのが、ドラマの上で効いてくると思います。ネガティブな病んきーすからポジティブなスパークスになって、一人ひとりがどうやって輝いていけるかという物語なので。回を追うごとにみんなの成長も見られるし、各メンバーのメイン回で一人ひとりの葛藤も描かれます。岬はリーダーとして、全話を通じて、持ち前のまっすぐさで悩んでいるメンバーを励ましたりします」

――役の上ではリーダーですが、現場での共演者との関係はどうでした?

「私はツッコまれ役でした。同世代も多くて撮影の合間はおしゃべりで盛り上がっていたんですが、私はボケてるつもりはないんですけど、会話のなかでポロッと言っちゃうことを拾ってくれてみんなで笑って、明るい現場でした。ぽっちゃり体型の城島寛子役の藤本沙紀ちゃんがお姉さん的な存在で、乾樹理亜役の真下玲奈さんは一番年上なのにおっちょこちょいだったり…みんな本当に面白いんです」

――撮影のなかで記憶に残っているエピソードは?

「本物のチアの大会に出場して撮影したことですね。一発勝負で、スパークスの集大成として一番大事なシーンでもあったので。大会のシーンは本物のチアチームの中に、3ヵ月間練習してきた私たちが出ているので、ガチの空気感が伝わって興奮すると思います。周りのチーム方々は“3ヵ月しか練習してないように見えなかった”と言って下さったので、練習で泣いてた私が思い出せないぐらいチアとして完成されているし、輝いていると思います。レッスンを経て、私たちがどう変わったかを観てほしいです」

――体型もかなり変わったとか?

「練習が始まってから1週間もせずに一気に3〜4キロ痩せました。結構筋トレもハードでえげつなかったので、今お腹割れてます。3ヶ月間の練習期間で顔もシュッとして、撮影に入る前に、監督にお前大丈夫かって言われました(笑)。でもダイエットにもなってよかった」

――スパークスのユニフォームは「ヘソ出し」ですもんね。

「練習が始まる前から“衣装はお腹がガッツリ出ます”って言われていたので、みんな練習頑張ろう、お腹割ろうって意識がありました。でも寛子さんはキャラ的に痩せてはいけないので、食べろって言われてました(笑)。痩せても体型はぽっちゃりでいてくれよって」

――スパークスはそれぞれキャラクターが立ってます。

「キャラの濃さは台本を呼んで知ってたんですけど、一人ひとりがアップで映ると画面からキャラがにじみ出てるんです。メインで映っていなくても、後ろにいてキャラを出さないといけないから、台本に書かれていない部分もみんな考えています。これからもっとメンバー同士の関係性が見えてくるので観てほしいです」

――個性派ぞろいのなかで岬のキャラクターについてはどう考えました。

「まっすぐバカなだけじゃダメで、猪突猛進もするけど、キチンとみんなを巻き込めるようなバカでいようと思いました。みんなを巻き込めないとリーダーとしてダメだし、信頼はされているから巻き込めるのかなと。岬と一緒にやっていったら、何かができるんじゃないかって見えるように考えました。そのなかでポジティブということは大事で、みんながポジティブでない分、私がポジティブでいないといけないと考えました。

――岬のキャラクターに影響されることはありました?

「私は人と関わるのはキライじゃないけど得意でもないし、自分から発信することはなかったんです。でも自分からものを言えるようになって、リーダーシップを取れるようになって、性格もいいほうに変わったと思います」

――実際はインドアなタイプだと思っていましたけど。

「私、すごくインドアです。漫画が大好きで、ひたすら漫画を読んでいると没入して周りの人とあんまり関わらなくなっちゃう。これまでは漫画を好きでも、周りの人に好きな漫画を紹介したりしなかったんですけど、ドラマの撮影中は“こういう漫画が面白いよ”ってキャストのみんなに広めて、貸したりしてました(笑)」

――そこまで入りこめたのは連ドラの主演ならでは?

「影響力がすごかったです。だから撮影が終わってからはポカンと空いてる感じが凄まじくて『チア☆ドル』ロスでした。初の連ドラ主演で、1ヵ月間で10話を撮りきって、チアドルに没頭していたので、すごく考えるところがありました」

――『チア☆ドル』で女優としての段階をあがった感じですかね。

「まだまだスタート地点に立ったばかりなので、これから溝口恵として女優もしたいし、面白いバラエティにも出たいしと、欲が出てきました」

――ニコラモデルの同期にも負けたくない?

「私の同期の子たちは、名前を言ったらだれでも知ってるような人気女優なので、やっとそのフィールドに片足ぐらいは入ったのかなと思います。みんなの活躍で刺激を受けているので、自分も負けないように頑張りたいです」

『チア☆ドル』はABC朝日放送ローカルで毎週土曜深夜0:45放送中。

■溝口恵プロフィール

みぞぐち・めぐみ●1994年7月8日、佐賀県出身。イトーカンパニー所属。2006年、第10回nicolaモデルオーディションでグランプリを獲得して芸能界入り。モデルとして活動する一方、映画、ドラマ、CMに出演。マザー牧場2015イメージガールを務める。特技は新体操(佐賀県代表・バトン)、柔軟、動物・虫を素手で触れる。趣味は漫画(少年マンガ・少女マンガ)、お菓子作り。

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  • ABCローカルで放送中の連続ドラマ『チア☆ドル』(毎週土曜深夜0:45)(C)ABC

  • 1000人以上参加のオーディションで主人公・赤井岬役を射止めた溝口恵(C)Deview

  • ドラマの撮影で3〜4キロ体重が落ちたという(C)Deview

  • 2006年「第10回nicolaニコラモデルオーディション」でグランプリを獲得してデビュー(C)Deview

  • 漫画が大好きで自宅には1500冊の漫画があるという(C)Deview

  • 今後は女優やバラエティも視野に活動して行く(C)Deview

  • マザー牧場2015イメージガールを務める(C)Deview

  

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