全世界で累計6500万本の大ヒットを記録し、ハリウッド映画がシリーズ化されている日本発の人気ゲームを原作とした舞台『BIOHAZARD THE STAGE』の制作発表記者会見が、16日に都内で行われ、主演の矢崎広をはじめ、AKB48卒業後初の舞台となる倉持明日香らが登壇し、舞台への意気込みを語った。

　物語の舞台は、西オーストラリアの大学フィロソフィー・ユニバーシティ。突如、同大学でバイオテロ事件が勃発。現地に到着した対バイオテロ部隊「BSAA」のピアーズとクリスは、その大学で教鞭をとる元S.T.A.R.S.隊長レベッカらと協力し事態の鎮圧を図る。そこに現れた謎の青年タイラー・ハワード。彼は一体何者なのか？ そして彼の口から聞かされた事件の裏にある驚愕の真実とは？ 蔓延するウィルスと迫りくるゾンビの群れ。果たして、彼らは事件を収束させることができるのか？

　謎の青年タイラー・ハワードを演じる矢崎は「僕も小さい頃から『BIOHAZARD』をやって育ってきたので、世界的な人気ゲームである『BIOHAZARD』を原作とした舞台に出演できること、その世界観の中に入れることを本当に嬉しく思います。また、本当に素晴らしいキャスト、スタッフの方々の中で、自分として学ぶことや成長できることがたくさんあると思うので、それも今から楽しみです」と喜びを語り、「設定を聞くだけでワクワクしてしまうほど、『BIOHAZARD』の世界観が大好きで、出てくるワード1つ1つに今からワクワクし高揚しております」と大ファンであるゲームの原作の舞台出演に興奮気味の様子。また、対バイオテロ組織BSAAのメンバーであるピアーズ・ニヴァンスを演じる栗山航は「僕自身初舞台なので、緊張とプレッシャーと嬉しさといろいろな感情が混じっていますが、みなさん先輩方の背中を見て、一生懸命稽古を頑張っていきたいです」と意気込みを語り、同じく対バイオテロ組織BSAAのクリス・レッドフィールドを演じる中村誠治郎は「僕自身も原作が大好きでゲームやっていたし、映画も観ていました。クリスは実際に原作に出てくるキャラクターでもあるので、原作ファンのみなさんを裏切らないよう、稽古で積み上げていきたい。クリスはすごい体格がごつい人なので、今は筋トレを一生懸命頑張ってます」と力強く意気込みを語った。

　AKB48卒業後、初の舞台出演となる倉持明日香は「これから稽古が始まるのですが、すごくワクワクしています」と目を輝かせ、自身が演じる役柄について「メアリー・グレイは、原作にはないオリジナルキャラクターで、今の私とは正反対と言ってもいいくらいの女性。IQ230ということで、本番までにIQをそこまで高めることは不可能だと思うので、TVでクイズ番組とかを見たりして、ちょっとでも近づけていけたらと思います。才色兼備を目指して頑張ります！」と笑顔を見せた。読者モデルとして人気を集め、バラエティ番組などで活躍中の大倉士門は「今回、舞台出演が初めてなので、舞台で役柄を演じたときに客席からどういう風にみえるんだろうとか、声量のこととか、わからないことだらけで、珍しく緊張しています。プレッシャーに押しつぶされそう」と語りつつ、「でも、役柄に恵まれていて。千葉真一さん（が演じる役）の秘書ということで、ずっと近くで演技させてもらえる機会が多いので、いろんなところを盗んで頑張っていきたいです」とコメント。


　フィロソフィー・ユニバーシティの学長役として出演する千葉真一は「ゲームというのは興味がなくあまり好きじゃない。映画も観たけど、あまり興味を持てなかった」と正直に告白しつつ、「若者が何を感じてコレを喜んで見ているのかわからなかった。でも、まだ伸びしろがある自分としては、絶対に知っておくべきだなと。コレを自分の刺激にして芸の肥やしにしなければと思ったので、1度その世界に入りこんで、作品を通じて知りたかった」と出演を決意したことを明かした。

　本作が“映像と闇によるサバイバルホラー”ということについて矢崎は「ホラー作品は、すごい恐がりでお化け屋敷とかも本当はダメなんですけど、でも観ちゃう…というタイプです。わりといろんな作品を観ているので、今回の部隊で何か使えるものがないかと思っています」と語ると、倉持は「ホラー映画は大好きです。怖い話やホラーではないですがグロテスクな感じの映像とかも好きで、携帯とかでも観たり調べたりするぐらい好きなので、それがものすごく楽しみです」と意外な一面をのぞかせた。

　今作の見どころのひとつともなるアクションについて聞かれた倉持は「AKB48の頃、ヤンキー役でアクションをやったことはあったんですが、練習は誰よりもやっていたのに、あまり戦わないですぐに負ける役だったので、今回3、4年越しにその成果が出せればいいなと思います」とコメント。また、アクションの巨匠・千葉が出演することに対して、倉持が「アクションのお仕事が増えるように教えていただきたいです！」と語ると、中村も「せっかくの機会なので、ご指導いただけたら嬉しい」と語り、栗山も「ご指導だけでなく、一緒にお手を合わせてみたいです」と若手俳優陣がこぞって指導を求めると、千葉も「お役に立てることがあれば、何でもどうぞ」と歓迎し、「若者文化を吸収させてもらおうと思っているので、みんなからいっぱい頂きますよ！」と宣言していた。

　『BIOHAZARD THE STAGE』は、10月22日（木）〜11月1日（日）までEX THEATER ROPPONGIにて上演。なお、同舞台の出演者を現在募集中。詳細はオーディション情報サイト『Deview／デビュー』に掲載中。