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2015/09/18 18:13
山本裕典演じるオカマの天ちゃんに「デヴィッド・ボウイみたいなアバンギャルド感」と賞賛! 劇団めばち娘旗揚げ公演『ツチノコの嫁入り』開幕
公開中の映画『ピースオブケイク』および原作漫画の劇中劇をリアルに舞台化した、劇団めばち娘の旗揚げ公演『ツチノコの嫁入り』が17日、CBGKシブゲキ!!で初日を迎えた(27日まで)。
劇団めばち娘は、映画『ピース オブ ケイク』で、多部未華子演じる主人公の志乃が衣装スタッフとして入団した劇団。下北沢界隈を中心に活動し、「深いようで浅い毒気のある物語」をアバンギャルドな演出で魅せることで人気を博している設定。ジョージ朝倉の原作漫画および映画内で劇団めばち娘は『ツチノコの嫁入り』と『パラリンレス』という2作品を上演しているが、今回は『ツチノコの嫁入り』を上演する。
『ツチノコの嫁入り』は、自分たちの存在を認めない人類に対し、復讐を誓うツチノコの生き残りをかけた壮大な悲劇で、物語の進展につれてツチノコの正体が明らかになっていく。原作漫画に断片的に登場する作品のエッセンスを「劇団鹿殺し」の丸尾丸一郎が「超拡大解釈」。映画でも劇中劇の構成・演出を手掛けた丸尾が、映画版とは異なる完全オリジナルキャストの完全版として上演する。
映画では座長の千葉を峯田和伸(銀杏BOYS)、オカマの看板俳優「天ちゃん」を松坂桃李が演じているが、舞台では千葉を演劇集団キャラメルボックスの阿部丈二が演じ、天ちゃんは山本裕典がそれぞれ演じる。天ちゃん役の山本は「オカマの天ちゃんとして劇中劇を演じるのですが、特別な意識はしていません。普段から女子力が高いと言われていて、朝顔パックしたりしているので、外見的な役作りは苦労しませんでした」と言いながら、「原作のファンの方や、映画のファンの方も観に来ると思うので、劣ってたらマズイですし、自分なりの個性も出さなくてはいけませんし」と、対抗意識も燃やす。
作・演出・出演の丸尾丸一郎は山本について「男性ホルモンが強そうなので似合うのかな?と思っていましたが、ドレスを着て稽古をするうちに、あ、そっちもイケるんだなって思いました」と言い、千葉役の阿部も「デヴィッド・ボウイみたいで、アバンギャルド感があって、カッコいい!」と絶賛した。記者から「そのケはあるのか?」と聞かれると山本は「あるわけないじゃないですか!」と即座に否定。しかし、「稽古を含めて1ヵ月以上この役をやっているので、友達との会話で返しが『あら、ヤダ』になってしまうことがありました」と明かした。
これまで山本にとって「NG」だった「歌」も存分に解禁。オーディションで選ばれた出演者と共に、劇団めばち娘の劇団員としてタブーなしで臨む公演『ツチノコの嫁入り』はCBGKシブゲキ!!で27日まで。なお『ツチノコの嫁入り』についての山本裕典のインタビューが、オーディション&エンタメ情報サイト「Deview/デビュー」に掲載中。