柳楽優弥&瀬戸康史、映画『合葬』ヒット祈願。「初の時代劇で、いろいろなチャレンジができた作品」 | ニュース | Deview-デビュー

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2015/09/16 20:13

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柳楽優弥&瀬戸康史、映画『合葬』ヒット祈願。「初の時代劇で、いろいろなチャレンジができた作品」

映画『合葬』鎮魂祭&大ヒット祈願に出席したキャスト陣と監督。(左から)小林達夫監督、門脇麦、柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音。(C)De-view
映画『合葬』鎮魂祭&大ヒット祈願に出席したキャスト陣と監督。(左から)小林達夫監督、門脇麦、柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音。(C)De-view

 杉浦日向子のマンガを原作とした、映画『合葬』の鎮魂祭&大ヒット祈願が、15日に”彰義隊”のゆかりの地・上野寛永寺で行われ、W主演を務めた柳楽優弥と瀬戸康史をはじめ、岡山天音、門脇麦、小林達夫監督が出席した。

 同映画は、鳥羽・伏見の戦いの後、最後の将軍・徳川慶喜の警護と江戸の町の治安維持を目的として有志により結成された彰義隊に身を投じ、幕末の激動の時代を懸命に生き、翻弄された若者たちを描いた作品。この日、会見が行われた寛永寺旧本坊表門=通称・黒門は、彰義隊が新政府軍と戦った上野戦争の舞台となった場所で、当時の弾痕が多数残っており、国の重要文化財にも指定されている。

 将軍・徳川慶喜に心酔し、許嫁の砂世との縁談を断り、彰義隊に身を投じる若者、秋津極役を演じた柳楽は「僕にとって初の時代劇で、いろいろなチャレンジができた作品です」とコメントし、「“時代劇”というよりも、“青春”が強く描かれている作品。とても多くの方に観ていただきたい作品です」と挨拶。養父の死をきっかけに、養子先から追い出され行くあてもなく、極の勧めで彰義隊に入隊する吉森柾之助を演じた瀬戸は、黒門に残された弾痕を見つつ「今ここに立ってみると、当時の彰義隊の人たちの声が聞こえてきそうです」と語り、「僕の演じた柾之助は、志がはっきりしていなくて、迷って悩み続ける役どころで、今を生きている人たちにすごく近い存在。多くの若い人たちも犠牲になったというところでも、今を生きる若者たちにメッセージが届けられる作品になったと思います」と同世代に向けて想いを語った。

 そんな二人の幼馴染で、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった福原悌二郎役の岡山は「本作は今の時代に存在意義のある作品だと思います。宣伝よろしくお願いいたします!(笑)」と力強くアピールし、笑いを誘う。悌二郎の妹で、極に婚約を破談にされる砂世を演じた門脇は「彰義隊という青年たちの物語の中で、どう演じようかというのが難しかったです。今を生きている私の感覚では図りえない部分が多すぎて……。16歳の役で、その年齢は自分も経験してきたので、一人の女性として絶対に共通している部分はあると思い、より自分に近いものを手繰り寄せて撮影に臨みました。今の若者が見るべき映画になっていると思います」とコメント。

 撮影前にも同場所を訪れたという柳楽は「撮影の少し前に、彰義隊を演じさせていただくということで、寛永寺にお邪魔させていただきました。1年ぶりにここにまた来てみて、撮影する前とした後では、気持ちが違います。『ありがとうございます!』という気持ちに不思議となりました」としみじみ。今年のモントリオール世界映画祭のコンペティション部門に出品され、公式上映に小林監督とともに参加した瀬戸は「フランス語でスピーチさせていただいたのですが、そこでみなさんが話を聞いてくださる体勢になってくださったのが嬉しかったです」と笑顔を見せ、「公式上映が終わった後、ロビーに出たとき、いろんな方から声をかけていただいて、『よかった』と直接言葉を聞けたのが嬉しかったです」と貴重な体験になったことをうかがわせた。また、きもの姿で参加したことに対しても「女性の方できもので参加された方はいても、男性ではなかなかいなかったみたいで、最初は不思議そうな感じで見られたけど、「クール!」って言っていただいて嬉しかったです」と満面の笑み。

 幼馴染を演じた同世代の3人について“撮影中に気付いた共演者の新たな一面”を聞かれた岡山は「柳楽くんは、僕がこの仕事を始める前から見ていたので、クールな方かなと思っていたのですが、僕が思っていたイメージとは全然違いました」と語り、「京都での撮影の際、撮影初日の前日に3人でホテルにクランクインしたときの話なのですが。僕の隣が柳楽くんの部屋だったんですが、まだそんなにしゃべったことないしドキドキしていたら、柳楽くんが「やったー!角部屋だー!!」ってはしゃいでいて(笑)。僕のそれまでのイメージとはだいぶ違う柳楽さんでした」と暴露すると、柳楽は「いいエピソードだね!!(笑)」とニッコリ。さらに柳楽は「京都を3人で散歩したりして、青春というか幼馴染の雰囲気が作れた」と語り、「この3人では、瀬戸さんが一番年上だったので、一番相談しました」と、撮影期間中に幼馴染役の3人の絆が強くなった様子だった。

 また、極の許嫁・砂世を演じた門脇は「柳楽さんとのシーンは、実は1シーンだけだったんです」と語ると、柳楽は以前共演した作品を振り返って「前回、僕はストーカーする役だったんですよ」とコメント。周りの微妙な空気をすぐに察した柳楽は「観る人にはあまり先入観を与えない方がいいから、そういう話あまりしない方がいいか……。余計なこと言っちゃいました(苦笑)」と苦笑いを見せて報道陣の笑いを誘った。

 最後に小林監督は「柳楽さんは小さな動きでも、ちょっとした目の動きひとつ取っても、存在感を魅せつけてくれました。瀬戸さんは、すごく丁寧な芝居をされる印象で、撮影終わったあと、編集のときや大きなスクリーンで観たときに、いろんなものが映っているのを度々気づかされた」と主演二人の丁寧な芝居を絶賛。さらに「岡山さんは、猪突猛進というか、勢いのある役なんですけど、いわゆる時代劇の快感を体現してくれたんじゃないかな。門脇さんの役は、男たち中心の話なんですけど、原作の杉浦さんの想いだったり、男たち姿をどういう風に次の時代につないでいくのか……という難しい役どころを見事に演じてくれました」とそれぞれの役者を称賛し、労をねぎらった。

映画『合葬』は、9月26日(土)より全国ロードショー。

 なお、オーディションエンタメ情報サイト『Deview/デビュー』では、柳楽優弥と瀬戸康史の対談インタビューを公開中。同映画への想いや撮影エピソードなどをたっぷりと語っている。

関連写真

  • 映画『合葬』鎮魂祭&大ヒット祈願に出席したキャスト陣と監督。(左から)小林達夫監督、門脇麦、柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音。(C)De-view

  • 柳楽優弥は、将軍・徳川慶喜に心酔し、許嫁の砂世との縁談を断り、彰義隊に身を投じる若者、秋津極を熱演。(C)De-view

  • 瀬戸康史は、養父の死をきっかけに、養子先から追い出され行くあてもなく、極の勧めで彰義隊に入隊する吉森柾之助を熱演。(C)De-view

  • 極と柾之助の幼馴染であり、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった福原悌二郎役の岡山天音。(C)De-view

  • 悌二郎の妹で、極に婚約を破談にされる砂世を演じた門脇麦。(C)De-view

  • 彰義隊が新政府軍と戦った上野戦争の舞台となった寛永寺旧本坊表門(通称・黒門)から劇中衣装で登場。(C)De-view

  • 岡山天音に、おちゃめな一面を暴露されて照れ笑いする柳楽優弥。(C)De-view

  • 寛永寺開山堂で、映画『合葬』の大ヒット祈願が執り行われた。(C)De-view

  • 寛永寺開山堂で、映画『合葬』の大ヒット祈願が執り行われた。(C)De-view

  • 彰義隊が新政府軍と戦った上野戦争の舞台となった寛永寺旧本坊表門(通称・黒門)には、両軍の銃撃戦による多数の弾痕が今なお残っている。(C)De-view

  

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