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2015/09/07 18:32
音楽劇『金色のコルダBlue♪Sky First Stage』開幕。前山剛久「2.75次元くらいの気持ちでやってます!」
クラシックを題材にした人気ゲームシリーズを原作とした、音楽劇『金色のコルダBlue♪Sky First Stage』が、4日に全労済ホール/スペース・ゼロにて開幕。初日公演直前に公開ゲネプロと囲み取材が行われ、座長を務める前山剛久はじめ、キャスト陣が出席し、舞台への意気込みを語った。
『金色のコルダ』は、9月で発売12年を迎えるクラシックを題材としたコーエーテクモゲームスの人気ゲームシリーズ。今作の舞台は、2014年に日本テレビほかで放送されたアニメ『金色のコルダBlue♪Sky』を基にしており、ヴァイオリン奏者の如月響也を主人公に据え、室内楽に打ち込む高校生達の青春をクラシックの名曲を交えて描く。舞台の後方にはオーケストラピットが設けられており、プロ奏者が劇中の音楽やBMGなどを生で演奏し熱く爽やかに魅せる音楽劇。
幼い頃よりヴァイオリンを学んでいた幼馴染の如月響也と小日向かなでは、ある事がきっかけで音楽教育で有名な星奏学院へ転入することに。転入した2人を迎えたのは、同学院オーケストラ部の部長で響也の兄・律だった。自分とかなでを見捨てて地元を出て行ってしまった兄に怒りの感情を抑えることができない響也だったが、尊敬していた律との再会を素直に喜ぶかなでを放っておけず、渋々ながらオーケストラに入部へ入部する。そんな中、響也は気持ちの整理がつかないまま、かなでと共に全国大会への出場メンバーに選ばれてしまう。一方、星奏学院の初戦の相手となった至誠館高校吹奏楽部は、部員の穂積が過去に起こした暴力事件が問題となり大分裂し、優勝できなければ廃部という重い課題を課せられていた。お互いに譲れない想いを抱きながら練習に励む両校のメンバーたち。そしてひとり心の葛藤が続いている響也。それぞれの想いをのせて、今全国大会の幕が上がる――。
主人公・響也を演じる前山は「”音楽劇”ということで、生演奏が見どころのひとつ。それと、なによりも大事なのがお芝居です。2.5次元舞台はキャラクターものと言われることが多いですが、それぞれのキャラクターの深いところまで掘り下げてみんなが演じているので、”お芝居の力で音楽を盛り上げていく!”っていうことが自分自身の意気込みです!」と力強く語り、さらに「2.5次元舞台ですが、気持ち的には、2.75次元ぐらいな気持ちでやってます!」と笑顔を見せた。
響也の兄で、星奏学院オーケストラ部の部長・律を演じる黒羽麻璃央は「(前山を指して)弟の役ですけど、実年齢では前ちゃん(前山)の方が上で、そんな中でお兄ちゃんを演じたり、オーケストラ部をまとめる部長だったり、僕自身あまりこういう役をやったことがないので、新鮮な毎日を送れているなと思っています」と語り、さらに「2.5次元の新しい穴を空けて……」と話すと、前山が「風穴ね!」とすかさずツッコんで笑いを誘うなど、キャスト同士息ピッタリの様子。響也の幼馴染・小日向かなでを演じる伊藤梨沙子は「2.5次元初めての生演奏での舞台ということで、私達も生オーケストラの中で演じるのは、熱量も違うし、耳とか五感をすごく使うなというのを感じています。お客さんも私達とオーケストラ奏者の方々、アンサンブルの方々とみんなが一体となって観れる舞台だと思います」とコメント。
星奏学院オーケストラ部の1年・水嶋悠人役の高崎翔太は「人気作の実写舞台化ということで、それなりのプレッシャーはあるんですが、楽しんでいきたいと思います!」と笑顔でコメント。また、副部長・榊大地を演じる小沼将太が「ダンス、音楽、芝居…この3つで構成されている舞台で、それぞれ1つ1つに大切なものが…」と緊張気味に語ると、前山が「緊張してる?」とフォローすると、小沼は「なにせ、今日大事なセリフのところで、階段から落ちちゃったので(笑)」と苦笑いしつつ、「初日に向けて気持ちを入れ替えて頑張ります!」と宣言。
至誠館高校吹奏楽部の部長・八木沢雪広を演じる谷佳樹は「それぞれのキャスト、アンサンブルの方達、オーケストラ奏者の方達、全員が主人公というか、キラキラ輝いているので、僕達だけでなく、奏者の方達やアンサンブルの方々にも注目していただけたらより楽しめると思います。星奏学院、至誠館、神南、ライバル同士でありますが、全員の力を合わせて、この舞台を成功させたい」と熱い想いを語ると、神南高校管弦楽部の部長・東金千秋役の碕理人は「神南は土岐役の(上田)勘大くんと2人で、しかも今回は星奏と至誠館との戦い。それをうまくサポートしつつ、さらに神南色も出していけるように頑張りたいと思います」と意気込みを語った。
プロ奏者による生演奏が見どころのひとつである今作では、これまでにない苦労をしたということで、伊藤は「実際には弾いていないんですけど、いろんな名曲を弾くシーンがあるので、どうやったら綺麗に美しくヴァイオリンを弾いているように見せられるか……というのが大変でした」と語ると、前山も「先生の動きを動画で撮影して、それを確認しながら、それぞれ稽古の空き時間に練習して合わせた」と、稽古場でのエピソードをコメント。谷は「生演奏ということで、このタイミングでこのセリフを言うというような“きっかけ”がすごく多くて苦労しました」と語り、さらに「稽古が始まる前に、トランペットに触ってみようと思って、音楽教室に体験しに行きました」と音楽劇ならではのエピソードを告白。また、前山のみ、以前出演した舞台でヴァイオリンを演奏したことがあると話すと、高崎から「だから、上手なんだね〜!」と誉められ、「ありがとうございま〜す♪」と思わず満面の笑みがこぼれる一幕も。
“First Stage”と銘打っての舞台化ということで、次回作への期待が高まる中、キャスト陣も意欲満々の模様で、前山が「今作が“First Stage”ということで、絶対今回をいい作品にして、Second、thirdと繋げていくのは1つの目標です」と語ると、黒羽も「“First Stage”とタイトルについているだけあって、“Second Stage”を期待される方もいらっしゃると思います。それは、観に来てくださる皆様のお力次第。SNSなどで『コルダ、最高!』って書いて頂いて、いろいろと声を届けて頂ければ!」と宣伝。
最後に前山は「響也と律のからみや、響也と悠人のからみなど、1つ1つの関係性をしっかりと見てもらえたら、それぞれのキャラクターに共感できる部分が絶対にあると思います。みんな、それぞれの役を愛して、その役について研究して本番まで頑張ってきたので、観ている方にも愛を持って観てもらえたら嬉しいです」と今作への熱い愛をアピールした。
音楽劇『金色のコルダBlue♪Sky First Stage』は、9月13日(日)まで全労済ホール/スペース・ゼロにて上演中。
なお、オーディションエンタメ情報サイト『Deview/デビュー』で掲載中の俳優集団D-BOYS連載『D-DAYS』には、前山剛久が、根岸拓哉、白又敦、土屋シオン、大久保祥太郎ともに登場。同舞台のみどころなどをたっぷりと語っている。
(C)星奏学院オーケストラ部 (C)音楽劇「金色のコルダBS」製作委員会