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2015/08/28 13:45
小栗、綾野を擁するトライストーンの個性派新人・前原滉、映画『S-最後の警官-』出演! 「事務所の“変りダネ”です」
29日公開の映画『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』に、オーディションでテロリスト役として出演のチャンスをつかみ、小栗旬、綾野剛らを擁するプロダクション「トライストーン・エンタテイメント」に所属した新人俳優・前原滉。自身「トライストーンの変りダネ」と笑う若手個性派にオーディション情報サイト「デビュー」がインタビュー。映画のオーディションエピソードから俳優修業時代についてまで話を聞いた。
――前原さんは今年6月にトライストーン・エンタテイメントに所属が決まったとのこと。小栗旬さんや綾野剛さんといったそうそうたる顔ぶれに仲間入りしたわけですね。
「はい。養成機関のトライストーン・アクティングラボ(TSAL)でのレッスンを経て所属となったんですが、二枚目揃いの先輩方と並んだ写真を見るとやっぱり違和感がありますよね。なんでこんな目の細いヤツが、という(笑)。オーディションなんかでもやはり小栗さんなどのイメージがあるからか、“こういうタイプもいるんだ”みたいな意外な顔をされるので、“変わりダネです”と自己紹介しています(笑)」
――映画『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』での、正木圭吾(演:オダギリジョー)と共に行動するテロリスト役もオーディションでつかんだとか。テロリストなのに、白衣・メガネ・七三分けヘアーというのも印象的でした。
「テロリストというと武闘派なイメージがあったので、オーディションに出してもらったものの体型も細いし厳しいなと思っていたんですよ。だけどプルトニウムを強奪するという設定を聞き、“だったらテロリストの中に科学班みたいなヤツもいるんじゃないか?”と考えて、オーディションに白衣を持参していったんです。そしたらスタッフの方に“それ面白いね”と、そのまま映画本編の設定にも採用してくれたんですよ」
――想像力と作戦の勝利ですね! ほかのテロリスト役は外国人が多かったですが。
「ハーフの方も多く採用されていましたね。国際テロリストという設定なので、多国籍な雰囲気を出したかったそうです。僕もオーディションで“何か外国語できる?”って聞かれて、即興で“タイ語”っぽく聞こえるトークをしました。完全にデタラメでしたけど、笑ってもらえたから良かったかなと(笑)」
――いろいろ持ってますね〜。
「役をつかむのって簡単なことじゃないですから、正統派でいけないとしたら抜け穴を探るしかない。そこはほかのオーディションでも、わりと意識的に狙ってやってます。でも俳優を目指し始めた頃は、それこそ本気で小栗さんとか綾野さんみたいになれると思ってたんですよ(笑)。まあ、高校生なんてそんなもんじゃないですか。でもだんだん現実がわかってくるというか。でも美男美女だけいても、作品は成り立たないですよね。だったら役者として自分が担えるポジションはどこか? ということを考えて今に至ります」
――そういう考えに至ったのは?
「さっき正統派とか変わりダネとかって話をしましたけど、自分の人生では誰もが主役を生きているんだと思います。そういう思いに至ったのはうちの社長(映画プロデューサー・山本又一朗氏)の言葉なんですけど、“トライストーンは主役になれる役者を求めてる”って言ってたんですよ。それを聞いて最初はルックスも良くて芝居もできる、それこそ小栗旬さんみたいな人を揃えたい事務所なんだと思ったんです。だけど少し前にTSALで社長の話を聞く機会があったんですけど、そうじゃないんだと。そのときは映画『新宿スワン』を例に話してくれたんですけど、あの映画の“主役”は綾野剛さんだけど、山田孝之さん、伊勢谷友介さん、沢尻エリカさん……誰もが役の人生を背負って生きていた。みんなその役の人生では主役だった、とおっしゃったんです。なるほど、社長の求める“主役になれる役者”というのはそういうことかと。だったら容姿が良かろうが悪かろうが、役者としてやることは同じなんだと思ったんです。その話を聞いてTSALで学んで本当に良かったと思ったし、この事務所に採用されて、自覚を新たにしましたね」
映画『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』に続き、川栄李奈主演の舞台『AZUMI 幕末編』(9月11日〜9月24日 新国立劇場 中劇場)にも出演が決定した前原滉の活躍に期待したい。彼のインタビュー全文はオーディション情報サイト「デビュー」に掲載中。なお前原が学んだトライストーン・アクティングラボ(TSAL)の『2015秋レッスン生』は9月2日まで申し込みを受け付けている。
■前原滉プロフィール
まえはらこう●1992年11月20日生まれ。宮城県出身。趣味は音楽鑑賞、散歩、お笑いライブ鑑賞。特技はものまねとサッカー(中学時代に市の優秀選手賞を受賞)。高校を卒業後TSALに入所。