ニュース
2015/05/26 16:35
ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ最新作開幕。新選組のエピソード0(ゼロ)を描く
大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作としたミュージカルの最新作、ミュージカル『薄桜鬼』黎明録が、23日より東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて開幕。初日公演直前には公開ゲネプロが行われ、その後の囲み取材にはキャスト陣が出席し、意気込みを語った。
ミュージカル『薄桜鬼』は、累計70万本を超える大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作としたミュージカルで、2012年3月にサンシャイン劇場にて第一弾となる「斎藤 一 篇」を上演。その後も、第二弾「沖田総司 篇」、第三弾「土方歳三 篇」、ライブコンサート「HAKU-MYU LIVE」、第四弾「風間千景 篇」、第五弾「藤堂平助 篇」を上演。幕末の動乱の時代を生きた新選組とミュージカルという組み合わせが好評を呼び、殺陣×ダンス×歌で新選組を表現するという斬新な演出で観客を魅了し続けている人気ミュージカルシリーズ。
第六弾となる今作では、キャストを一新し、新たなシリーズ「黎明録」として、後に人斬り集団として恐れられることとなる新選組の“エピソード0(ゼロ)”を描く。主人公・井吹龍之介が、母を亡くしあてもなく彷徨い、餓死寸前で倒れていたところを芹沢鴨に拾われ、小間使いとして“浪士組”での生活を始めることとなり、土方歳三らに出会う。反発しながらも共に生活する中で、龍之介は彼ら強く惹かれていく。激しく揺れ動く時代の中、己の誠を貫くために刀を握る男たちの覚悟を知り、龍之介は自分が進む道を探し始める…。
今作の主人公・井吹龍之介を演じる白又敦は、「今までのミュージカル『薄桜鬼』(以後、薄ミュ)は、芹沢鴨が暗殺された後を描いてましたが、今回は、芹沢鴨という男がいることが見どころ。その中で新選組がどう揺れ動いていくのか、井吹龍之介がどういう風に生きていくのか、そんな生き様を描いた作品になっているので、その辺が見どころです」と座長らしく堂々とアピール。すると、芹沢鴨を演じる窪寺昭が「いいところ全部言っちゃった」とつぶやき、笑いを誘う。
土方歳三を演じる佐々木喜英は「新選組ができる前の物語で、“鬼の副長”として呼ばれる土方歳三が、どのようにして鬼になっていったかというエピソードが盛り込まれているので、その土方の変化していく様をぜひ観てもらいたい」とアピールし、「薄ミュは今までたくさんの方々が演じてきた作品で、その方々の“熱”を僕たちが受け継いで、また新しい薄ミュを作っていきたいと思っています」と意気込みを語った。
沖田総司を演じる荒牧慶彦は「この「黎明禄」で薄ミュのキャストが大幅に変わったけど、この作品は新選組が黎明を駆けぬけるということで、僕たちも新たな薄ミュの黎明を駆けぬけていきたい。ぜひ期待して観にきてください」と笑顔を見せると、前作に続き斎藤 一を演じる橋本祥平も「ここまで先輩方が大きくしてくれた作品のバトンを受け取ったからには、僕らなりの薄ミュを作って、僕等なりの誠の旗を掲げて、最後の公演まで一人ひとり精一杯頑張っていきたいと思います」と力強く宣言。
今作の物語のキーパーソンともなる、芹沢鴨を演じる窪寺は「今までの薄ミュの中では静かな作品になっていると思います。その静かな時の流れの中で、新選組が集まっていき、黎明の時を力強く刻み、生きる。そういうところを観てもらえたら…」と語り、「来ていただけるお客様が楽しみにしていただいた以上のものを尽力して大切に届けたい」とコメント。
最後に白又は「今作でキャストがガラっと変わって、観に来てくださるお客さんも不安があると思うんですが、僕等なりの薄ミュを作って、みなさんの人生になにか影響を与えるようなものを作っていくつもりでやっていますので、お客さんには最後まで楽しんでいただきたいです。ぜひ、期待していてください!」とアピールした。
ミュージカル『薄桜鬼』黎明禄は、東京公演が5月31日(日)までAiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演、その後、京都公演が6月10日(水)〜14日(日)京都劇場にて上演される。さらに、6月14日(日)の大千秋楽公演が、全国10ヵ所&台湾の映画館にて、配信上映されることが決定。
(C)アイディアファクトリー・デザインファクトリー/ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会